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「秩父川瀬祭」は、毎年7月19-20日に催行される秩父神社の夏季例祭で、地元の人々には「お川瀬」「お祇園」などと愛称され、子供や若者が中心となる祭りとして親しまれている。 |
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平成20年(2008)の今年、私の倅が囃子手(はやして)として上町笠鉾(かみまち・かさほこ)に乗せて頂いたので、一生の記念にと二日間写真を撮った。私も平成19年度秩父神社例大祭の上町囃子手に選ばれたので、親子連続で囃子手をつとめることができ、とても光栄に思っている。 |
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秩父神社例大祭の秩父夜祭が大人の祭りに対し、川瀬祭は子供の祭りとも呼ばれる。本町(もとまち)・東町(ひがしまち)・番場町(ばんばまち)・宮側町(みやかわちょう/みやのかわ)の屋台が4基、上町(かみまち)・中町(なかまち)・熊木町(くまぎまち)・道生町(どうじょうまち)の笠鉾が4基、合計8町8基が奉曳(ほうえい)される。 |
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上町笠鉾を飾る造り花は、毎年上町青年部が作成し、部屋の長押(なげし)に架けて保管する。笠鉾の車軸部分となる心棒も毎年若手の上町職人が造り替える。心棒には未乾燥の欅(けやき)が使われている。7月13日には、青年部が主体となり、上町職人たちにより笠鉾が組み立てらた。 |
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組立てが進む上町笠鉾。花を付けて笠が広がり、勾欄(こうらん)が輝く。現笠鉾は昭和58年(1982)に新調された。 |
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祭り当日までの1週間ほど、各町会で太鼓ならし(太鼓の練習会)が行われる。この上町太鼓連に属する子供たちは、当日笠鉾に乗り、秩父太鼓を演奏する。 |
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私の所属する上町(かみまち)では、毎年小学6年の男子生徒が囃子手として笠鉾に乗る。他の町会では、女子児童が乗っているところもある。7月19日の朝、襦袢着と浴衣を着飾り、上町囃子手の長い一日が始まる。秩父の夏は思った以上に気温が上昇するので、苛酷なロードとなる。 |
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誰に似たのか6年生の倅・貫治は、自作の屋台や笠鉾を造る始末で、立派なお祭り馬鹿に育っている。今はゲームなど楽しいことが他にもたくさんあるので、お祭りにあまり興味を示さない子供たちが多いなか、これからの祭りを支える子供たちが出てくることは非常に楽しみでもある。 |
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7月19日の朝、屋台収蔵庫前で上町笠鉾の「出発式」が行われた。青年部長が上町笠鉾責任者を務め、通常、鐘振りが次年度の青年部長となる。 |
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7月19日、収蔵庫から上町会所へ向う上町笠鉾。この時だけは小さな子供達も笠鉾の上に乗れる唯一の機会である。当日は天気にも恵まれ、子供達の表情はとても晴れやかだった。 |
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7月19日、上町会所でのお仮屋祭典を待つ子供たちと青年部員。そばで上町笠鉾が出発に控えている。 |
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上町会所でのお仮屋祭典「玉串奉納」。事前に練習した成果で、大人顔負けの出来栄えだった。 |
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花の木小学校の周りを曳航する通称「花小まわり」に出発した上町笠鉾。花の木小学校の周りは、その昔、財力のあった旦那衆が住んでおり、笠鉾を自分たちの家の近くを通らせたそうで、今も小学校の道沿いを曳くのはその名残だという。旧地番は「秩父市花の木」だったため、古くは「花の木回り」と呼ばれていた。 |
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タチアオイと上町職人。基本的に笠鉾や屋台の屋根に乗るのは地元の大工職の方々である。 |
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花小回りから会所へ向かう上町笠鉾。上町青年部の若衆が屋台運行を行っている。若衆の背中に「一の美」と書いているように読めるが、「可美」と書かれたもので、上町(かみまち)の上(かみ)を現している。 |
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花の木小学校の周りを曳行する「花小まわり」の上町笠鉾。角(かど)をギッて(方向転換して)行くと、道路上に車輪の白い轍(わだち)がしばらく残っている。 |
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気合いを入れて「ホーリャイ、ホーリャイ」と大声で鼓舞する上町囃子手たち。一世一代の大きな晴れ舞台である。 |
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かさほこや ちちぶおのこが なつまつり |
Kasahoko wagon, the summer festival of Chichibu boys. |
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