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7月19日の「上町囃子手」と「本町襦袢着」。人口は少ないが、財力のある旦那衆の多かった本町町会。上町は囃子役のことを「囃子手」というが、本町は「襦袢着」という。呼び名からしても本町の繁栄を感じる。子供ながら自分の町会の看板を背負い、囃子にも心が入る。 |
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7月19日の宮参りに向う中町笠鉾。通称聖人通りから秩父神社を目指して曳航する。 |
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蒼から黒に変化する空の下で集結する4基の笠鉾と4基の屋台。突き当たりに見えるのは秩父神社の神楽殿。 |
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秩父神社の川瀬祭は、遠く古代に起源をもつ川瀬の清祓いという旧暦6月15日の川瀬行事が発端で、まだ神輿のない時代から御幣に神霊を宿して川原に臨み、清らかな水の力で人びとの罪けがれを洗い流して年の後半に備える「生まれ清まり」の神事であった。 |
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川瀬祭は、秩父神社境内の摂社として祀られている日之御崎宮から牛頭天王(須佐之男命)を天王柱にお迎えする神事である。ご神体は、本来目に見える形あるものではないが、天王柱は、子供たちがイメージしやすくするために置かれるようになったものという。 |
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19日のクライマックスが「天王柱立て神事」により始まる。神事の後、8町の笠鉾と屋台が夜の町内に繰り出した。 |
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上町笠鉾と本町屋台の囃子合いは、上町囃子手と本町襦袢着との間で行われる。主役の呼び名は違うが、囃す心意気に変わりはない。笠鉾と屋台が囃子合うことで、祭りは更に盛り上がる。 |
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なつのよい ほことやたいの はやしあい |
Summer evening, Competition of festival music between Hoko and Yatai wagons. |
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BGMは、300年の伝統を誇る秩父屋台囃子の国立劇場で演奏された60分ライブ版から抜粋したもの。祭り当日笠鉾では床下の腰幕や腰支輪に囲まれた土台の中で、屋台では舞台後方の襖と後幕で囲まれた楽屋の中で20人ほどが交代で演奏するため、外部からは見ることができない。 |
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楽器の編成は、大太鼓(長胴太鼓 直径1尺8寸〜2尺)1、小太鼓(附締太鼓 2〜3丁掛け)4〜3、鉦(摺鉦)1、笛(篠笛 7穴2〜3本調子)1となっている。 |
曲目は、笠鉾・屋台が前進するとき、大太鼓によって演奏される「屋台囃子」(大太鼓)と、笠鉾・屋台の方向転換 (ギリ廻し)のときに小太鼓で演奏される「玉入れ」の2種類しかない。江戸囃子の昇殿、鎌倉などのように違った曲目がなく、奏者が交代しながら同じようなリズムが繰り返される。これは、笠鉾・屋台の行進曲という性格だからで、踊り手がいないことから曲目のバリエーションが必要とされなかったためと思われる。 |
1頁「囃子手」と3頁「引別式」は「大太鼓」から演奏が始まり、「玉入れ」へと進み、「大太鼓」に復帰する。2頁「天王柱」は「玉入れ」から始まり、「大太鼓」に移るので、その違いを体感して頂きたい。 秩父屋台囃子のご案内 |
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紅色の花が特徴的な「熊木(くまぎ)笠鉾」。昭和29年創建といわれ、三層の笠と大きな天道を施した笠鉾である。 |
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本町屋台をすり抜ける上町笠鉾。屋台や笠鉾が狭い秩父市内ですれ違う場面が祭りの大きな見せ場である。 |
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7月19日の帰路、上町収蔵庫へ向う上町笠鉾。仄かな雪洞(ぼんぼり)の灯りが夏の夜を幻想的に演出する。 |
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運行時間の制約が厳しい条件下、19日夜、無事収蔵庫に戻った上町笠鉾。この後収蔵の儀が執り行われた。 |
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