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昨日、今年第16作(通算第425作)目の作品をアップした。
Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品第三弾! 旅紀行日本の祭り第137集 「鐵砲洲奉祝大祭」
撮影・制作 : 和田義男 |
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撮 影
2010年5月2・3日
OLYMPUS
E-30
9-18mm 12-60mm
1230万画素
2,795枚 6,012MB
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このたびは、弥生会の半纏を着て御本社神輿と共に10時間12kmの巡行コースを歩き、奉祝大祭の一部始終を密着取材させて頂いた。 |
天候不順だった4月から一転して夏のような暑さとなったゴールデンウィークだったが、バテることなく宮入りすることができた元気は、神様のご加護によるものだったに違いない。 |
解散の後、ホテルに戻って汗を流した後、新尺俊勝さんと共にお世話になった石川辰夫弥生会幹事長宅にお邪魔し、無事に大祭が終わったことを祝して乾杯し、祭り談義に花を咲かせて大いに交歓させて頂いた。 |
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謝 辞 |
二年前の鐵砲洲大祭の取材のときと同様、今回もプロ写真家の小林豊一さんから1000万画素3000枚11.5GBという大量の画像を提供して頂き、素晴らしい写真を多数使わせて頂いたお陰で、深みのある作品が生まれた。 |
また、弥生会の石川辰夫幹事長と報道部の星宏幸副部長から直接ご尽力を賜り、奉祝大祭の名場面を数多く切り取ることができた。星さんからは今回も写真をお送り頂いた。志村清貴さんからは鐵砲洲囃子の発会式の写真を提供して頂いた。多くの方々のご支援により、この作品が生まれた。お世話になった皆様方には心よりお礼申し上げたい。 |
★☆★彡 |
Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品第三弾! 旅紀行日本の祭り第137集 「鐵砲洲奉祝大祭」 |
撮影・制作:和田義男 協力:小林豊一 星 宏幸 後援:鐵砲洲稲荷神社弥生会 |
平成22年(2010)6月21日 作品:第16作 画像:(大151+小11) 頁数:8 ファイル数:328 ファイル容量:107MB
平成12年(2000)〜平成22年(2010) 作品数:425 頁数:1,616 ファイル数:57,925 ファイル容量:8,582MB |
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しんりょくや こどもかぶきの めいぜりふ |
New green leaves, the fine words of child Kabuki. |
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【編集子が選ぶ名作】 |
歌舞伎座でフィナーレの再演/白浪五人男 15:50
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拡大写真(2000X1500)691KB |
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かぶきざや なごりをおしむ みこしさし |
Kabukiza theater, a farewell raising of the portable shrine. |
【編集子が選ぶ名作】 |
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かんぎょせし いなりみこしや しろばんてん |
White hantens, Inari mikoshi has returned. |
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【編集子が選ぶ名作】 |
新富座こども歌舞伎「 |
三人吉三巴白浪 |
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▼ 弥生会の石川辰夫幹事長によると、鐵砲洲大祭の衣装は半纏と半股引(ハンダコ)が原則だが、褌も認めているという。奉祝大祭でも睦会を中心に色柄物をキリリと締めたこだわりの褌派を多数撮影することができた。 |
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▲▼ ハンダコは江戸や明治の時代には存在しないので、祭り衣装が変質していることは間違いない。筆者としては粋で鯔背(いなせ)な江戸っ子の夏祭りであってみれば、博多っ子の博多山笠(はかたやまかさ)のように、江戸っ子は全員、褌を締めて参加して欲しいと思っているが、このご時世で難しいのであれば、せめて睦会だけでも褌にして欲しいと思う。 |
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みこしかき えどっこふんどし なつまつり |
Summer festival, downtown Tokyoites of loincloth carrying a portable shrine. |
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▲▼ 博多山笠と違って、こだわりの江戸っ子褌は、全て色柄ものの前袋式六尺褌で、前垂れ式は見られない。激しい運動でも乱れない定番の締め方である。筆者は、平成20年(2008)の「江戸っ子!鐵砲洲大祭」でこのスタイルの祭り褌を「江戸っ子褌」と命名した。 |
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▲▼ 博多山笠では、写真下のように丈の短い水法被の裾を前で結んで、褌が見えるようにしているが、関東の神輿祭では、半纏が長いため、褌を締めていても外から見えないのが欠点である。そのため、半纏の裾をたくし上げて帯で止めて褌が見えるようにしている人が増えてきている。 |
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ハンダコや股引が見えず、半纏の下に直接足が出ている人は、褌を締めている人だが、見てのとおり、中途半端で、格好良いとは思えない。 |
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大黒流の疾走!/追い山馴らし(博多山笠) 2004.7.12
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▲▼ 写真下は江戸時代の祭りを描いた瓦版だが、江戸っ子たちは、褌一丁だったり尻端折りをして褌が見えるようにしている。 |
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江戸時代の江戸っ子たちは、褌が高くて手軽に買えないため、褌を締めていない人もいた。そのため、褌を締めている人は、尻端折りをして褌を見せて歩く人もいたといわれ、色柄ものの褌は、江戸っ子の粋を示すシンボルでもあった。 |
小舟町天王祭の瓦版には、「祭礼六月十日小舟町一丁目の御旅所へ神幸なり十三日帰輿(きよ)なり」「行列は大傅馬町と同じ」などの説明書きがある。神輿に群がる担ぎ手たちは、彫物・赤褌姿が多く見られる。この絵からも、江戸時代の江戸っ子たちは、六尺褌を前垂れ式に締めていたことが分かる。前垂れ式の欠点は、褌が緩みやすいことで、下の絵は、ユルフンの状態まで活写している。 |
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▼ 毎年正月上旬に神奈川県藤沢市片瀬海岸東浜で開催される江ノ島寒中神輿錬成会では、色柄物の前袋式六尺褌を締め込んだ裸たちが参集し、裸神輿が海中渡御することで知られる。褌一丁のため、さながら江戸っ子褌のコンテストといった感がある。(ただし、ハンダコ姿も多数みられるので、雑然としている点は否めない) 筆者は10年間、裸祭りを取材してきたが、江戸っ子褌がみられるのは関東だけで、色柄物の裸褌を多数見られるのは、神輿錬成会だけである。 |
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江戸時代は、前垂れ式だった江戸っ子褌が現代は前袋式になっている。前垂れ式だと激しい神輿練りに乱れてしまう欠点があるため、跳んだり跳ねたりしても乱れることのない前袋式の水褌(すいこん)スタイルに変遷したものと思われる。ちなみに、佃島の古老が銭湯の帰りに褌一丁で路地を歩いている写真があるが、下着褌であっても前袋式に締めていた。これは、佃島の漁師たちが仕事着の水褌と下着を兼用していたためと思われる。 |
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カラフルな江戸っ子褌が見られる江ノ島寒中神輿錬成会(神奈川県藤沢市片瀬海岸東浜)
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拡大写真(1600x1200)259KB |
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エコでクールビズな褌 |
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最近、衛生的で快適な褌を下着に使う人が増えており、静かなブームとなっている。インターネットで検索すれば褌屋を始めとする専門店が増えており、色柄物を豊富に揃えた各種の褌が手ごろな価格で入手できる。ミシンの直進縫いさえできれば、自分の体格にあわせた褌を簡単に自作することもできる。また、ステテコの良さも見直されており、こちらも若者の好みにあわせて色柄物が登場している。 |
高温多湿の梅雨や夏を乗り切るために先人が考え出した伝統の下着は、現代にマッチするエコでクールビズな下着としてお勧めしたい。特に、褌を締めれば、日本人のアイデンティティ(日本人らしさ)や日本の伝統文化の素晴らしさに気付くことだろう。〈 完 〉 2010.6.21 和田義男 |
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