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■ 7日目:終日、カッパドキア観光 (カッパドキア泊) ■ |
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資料 |
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▲ 7日目の4月17日(木)は、朝6時15分にウチヒサルのホテルCCRを出発し、熱気球による空中遊覧に参加。朝食後、ウチヒサル、ゼルヴェ(パシャバー)、地下都市カイマクル、愛の谷、ギョレメ野外博物館などを観光した。 |
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朝を迎えたウチヒサルの洞窟ホテル「カッパドキア・ケイブ・リゾート(CCR)」 05:50
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▲▼ 早朝、日の出を撮影するために洞窟ホテル「カッパドキア・ケイブ・リゾート(CCR)」の屋上に上がると、東の方向にカイセリの直ぐ南に聳える富士山のように美しいエルジェス山(3,916m)のシルエットが見えた。 |
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カイセリの直ぐ南に聳える富士山のようなエルジェス山(3,916m)
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▲ トルコ文化観光省によると、今から300万年ほど昔、昨日見たハサン山(3,268m)やエルジェス山(3,916m)などの巨大噴火により、カッパドキアの高原が石灰華や溶岩を含んだ軟らかい石や灰などで覆われ、その後の浸食により、円錐形やキノコ型の岩や穴の空いた峡谷などの奇観が生まれたという。 |
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▲▼ 午前6時9分56秒、薔薇の谷とエルジェス山の丁度中間に当たる東の方角から美しい太陽が姿を現した。 |
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▼ 午前6時15分、ツアーバスに乗ってホテルを出発。熱気球乗り場に向かう途中、バスの窓から一番乗りの熱気球が太陽のそばをゆっくりと上がっていくのが見えた。その右の方には、出発準備中の気球が並んでいた。 |
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早くも上がった |
熱気球 |
!/薔薇の谷(カッパドキア) 06:21 |
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熱気球 hot-air balloon |
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▼ 熱気球(ねつききゅう)は、人が飛行するために使われる気球の一種で、暖めた空気により浮力を得る。軽い水素やヘリウムなどの気体を集めて浮力を得るものは、ガス気球と呼ばれる。 |
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台車からゴンドラを下ろして出発準備中の |
熱気球 |
06:27 |
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▲▼ 熱気球は、球皮(きゅうひ)(エンベロープ)と呼ばれる袋の中の空気を下部に取り付けたプロパン・ガス・バーナー等で熱し、外気との比重の違いにより発生する浮力により上昇する。乗員は通常球皮の下に取り付けられたゴンドラ(バスケット)に乗る。一部ハーネスなどでパラグライダーのように吊った状態で飛行するものもある。 |
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プロパン・ガス・バーナーで球皮(エンベロープ)内部の空気を暖めるクルーたち
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▲▼ バーナーからの熱の調整による上昇、下降のみが可能であり、飛行船のような自力の推進装置を持たないため、風に乗って進むことになる。風の向きと強さは高度によって異なるため、進みたい方向の風を見つけて高度を調節するという。 |
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▼ 熱源となるバーナーの燃料は、LPG(液化プロパンガス)を使用しており、24人乗りや12人乗りなど、ゴンドラの大きさや飛行時間にもよるが、一度のフライトで一般家庭が使用する1〜2ヵ月分のLPGを消費するという。 |
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▲▼ 球皮(エンベロープ)は、熱気球の外殻(がいかく)で、飛行しない時は全ての空気が抜かれ、ゴンドラに収まるくらいにコンパクトになる。飛行時はインフレーターと呼ばれる強力な送風機で冷気を球皮内に入れ、ある程度膨らんだところでバーナーを使用し、熱気を入れる。写真上ではバーナーの両脇にインフレーターが置かれている。 |
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しゅんぎょうや かっぱどきあの ねつききゅう |
Spring morning, hot-air balloons of Kapadokya. |
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▼ 写真下では、球皮の下部にヨットの帆(セール)のようなものが垂れ下がっているのが見える。熱気球は上空の風まかせとはいいながらも、このセールを操って、ヨットのように進む方向をある程度コントロールできるという。 |
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▲▼ 球皮の材質は、主にポリウレタン気密コーティングされたナイロンやポリエステルで、荷重を受ける部分はナイロンやポリエステルのテープにより補強されている。これらは主にポリエステルなどの糸で縫製されているが、耐熱性を要する場所は、ノメックスなどの糸で縫製される。 |
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▲▼ 飛行するごとに気密コーティングや素材が劣化していくため、耐用時間を超えれば換装しなければならないが、通常、200〜600時間程度飛行できるという。 |
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次々と飛び上がる |
熱気球 |
06:39 |
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▲▼ 初期のヨーロッパ系システムでは、ガス気球からの発想で、バーナーとゴンドラはワイヤーのみで接続されていたため、バーナーが着陸時の衝撃により落下する危険性があり、搭乗者にヘルメットの着用が求められていた。 |
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現在では、ナイロン樹脂やポリカーボネート製の支柱によってバーナーが支えられているため、バーナー部分が搭乗者の上に落ちてくることはなくなり、ヘルメットを着用する必要はなくなった。アメリカ系のシステムでは、バスケットとバーナーは、アップライトと呼ばれるアルミや籐などの構造物で支えられている。 |
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▼ 今回我々22人が借り切ったユルギュップ・バルーンズ Ürgüp Blloons の熱気球は、24人乗りの大きなもの。ゴンドラの中央の区画にパイロット(船長)のウォルベラエル Geert Van Wolvelaer さんが乗り、その前後はそれぞれ2区画に分けられており、1区画6人が立ち、合計 4x6=24人 の乗客が乗船できる。 |
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ゴンドラの前後2箇所にステップ(籠の窪み)があり、二手に分かれた乗客は、ステップに足をかけて乗降する。会社によっては、高齢者用に脚立を用意しているところもある。 |
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旅客22名搭乗完了、繋留索を |
解纜 |
! 06:45 |
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▲▼ 球皮内に熱気を送り込むためのバーナーは、熱交換コイルで液体プロパンを加熱し、一気に蒸気に変えて爆発的に燃焼させて高い出力を得られるような構造になっている。家庭用コンロのように、気化させたガスに直接火を着けて使用するものではない。 |
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▲▼ 燃焼時には「ゴーッ」という大きな音と共に大きな炎が放出される。バーナーの近くに立っている人は、輻射熱で頭が熱く感じられるが、火傷(やけど)するほどの熱さではない。バーナーには2系統あり、1系統が故障しても別系統が使えるので、安全性は高いという。 |
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ただし、internetを検索してみると、予期せぬ風に煽られてゴンドラが岩にたたきつけられ、その衝撃でパイロットが転落し、乗客のみで操縦して着地するという事故が報告されている。原始的かつ脆弱な乗り物なので、飛行機以上に気象状況をシビアに受け止める必要がある。 |
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←リップ・バルブ→ |
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▲ 熱気球の上部には、リップ・バルブと呼ばれる中の空気を抜くための弁がある。弁には各種構造があるが、一般的なものでは、球皮の頂上に穴があり、パラシュートと呼ばれる円形の布によって塞がれている。排気を行う場合は、リップラインと呼ばれるロープを引いてパラシュートを縮ませ、球皮との間にできた隙間から排気する。 |
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▲▼ 熱気球に使用されるガスボンベは、家庭用のLPGボンベとほぼ同じもので、その形状からシリンダーと呼ばれる。通常、気体供給用と液体供給用のバルブ2つと、残量計がついている。日本では容量20kgのアルミ製が多いが、欧米では強度や耐熱性でより安全性の高いステンレスが主流となっており、容量30kgのものが多いという。 |
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▲▼ 人と燃料を搭載するゴンドラは、籐(とう)を編んで作られているので、バスケットと呼ばれることも多い。補強のためにワイヤーやアルミパイプなどが編み込まれている。構造の主体に籐素材を使用するのは、フレキシブルな構造なので着陸時の衝撃を吸収できるためである。バスケットの手摺は、怪我をしないようにパットや皮素材などでカバーされている。 |
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▲▼ ゴンドラのサイズは、平面で1m四方から 2 x 3m 〜 2 x 5m の大きなものなど、最大搭載人員にあわせて様々なサイズがある。四角いものが多いが、中には三角形のバスケットを製造するメーカーもあるという。 |
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▲▼ 日本で熱気球を操縦するには、日本気球連盟が発行する熱気球操縦士技能証が必要。日本ではハンググライダーやパラグライダーと同様に、熱気球は航空機として分類されておらず、国家資格は必要ない。しかし、欧米では航空機のカテゴリーに分類されており、各国が発行するライセンスが必要。 なお、パイロット以外の搭乗者には特に資格は必要ないという。 |
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