カッパドキアの空中遊覧 2010.4.17 07:10
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▲▼ 高所恐怖症気味の筆者ではあるが、風もなく、静かに移動する熱気球は、快適そのもので、不安は一切感じなかった。高度が増すに連れ、パノラマのカッパドキアに心を奪われ、夢中でシャッターを切り続けた。 |
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▲▼ この日の朝、空に上がった熱気球は、50基(機)を超えている。飛び上がったところは、ウチヒサルの東方約5kmのローズバレー(薔薇の谷)の南部で、北方に雄大なテーブル・マウンティンとローズバレーの絶景が広がり、息を飲むほどの美しさで、筆舌に尽くしがたい。 |
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資料:地球の歩き方 |
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ばらのたに みおろすききゅう はるのたび |
A spring tour, looking down the Rose Valley from the balloon. |
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ばらのたに いくまんねんの もゆるはる |
Rose Valley, the burning spring for tens of thousand of years. |
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トルコのグランドキャニオンと呼ばれるカッパドキアのローズバレー 2010.4.16 19:14
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▲▼ 写真上は、カッパドキア到着時、ウチヒサルのホテルCCRから見た夕日に染まるローズバレーだが、もともと岩肌はピンク色で、上の方に白い層がある。ピンクの岩肌に夕日が当たれば、燃えるような鮮やかな色が現れ、太陽の動きに伴ってピンクからパープルに変化する様は素晴らしいの一言に尽きる。 |
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ピンクの谷ローズバレーを |
遊弋 |
するバルーン |
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カッパドキア Kapadokya |
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▲▼ カッパドキアは、トルコの首都アンカラの南東にあるアナトリア高原の火山によってできた大地である。古代の地理において「美しい馬の地」を意味するペルシャ語:Katpatukに由来するCappadocia (トルコ語:Kapadokya、ギリシャ語:Καππαδοκία )は、アナトリア(小アジア)の広大な内陸地域を意味した。 |
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資料 |
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▲▼ 現在、トルコ屈指の観光地を意味する狭義のカッパドキアは、クズル川の南部、ウチヒサルやギョレメ、ユルギュップなどを中心に南北約50kmにわたって奇岩が広がる東京23区ほどの地域を指す。 |
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▲▼ 国連のユネスコに世界複合遺産として登録されているカッパドキアは、キノコ状の岩に代表される奇岩が林立する大自然の不思議な景観(自然遺産)と、洞窟教会に残されたキリスト教の壁画や地下何十メートルにも掘り下げられた地下都市などの文化遺産が織りなすトルコ屈指の観光スポットである。 |
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ウチヒサル(奥)・ギョレメ(手前) |
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ローズバレー→ |
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▲▼ カッパドキアは、火山活動により生み出されたアナトリア高原に位置するため、土壌は痩せており、冬の厳しい寒さと夏の乾燥のために農耕に適せず、現在の観光産業が定着するまでは、牧畜が主な生業となっていた。 |
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東方のバルーンより西方のギョレメ(中央)・ウチヒサル(奥)を望む
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▲▼ カッパドキア地方は、ヒッタイト時代から交易ルートの要(かなめ)として栄え、4世紀前後からはキリスト教の修道士が凝灰岩に洞窟を掘って住み始めた。彼らは、異教徒の外敵から身を守りつつ、信仰を守りつづけ、洞窟内の天井や壁に草木染めの見事なフレスコ画*を残した。 |
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*フレスコ画 :漆喰を塗ってまだ乾き切らないうちに描いた絵画。 |
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マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると説明が現れます。
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ウチヒサル Uçhisar |
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▲▼ 「尖った砦」という意味のウチヒサルは、カッパドキア最大の1枚岩でできた城砦が中心になっている。その東部は、ローズバレーやギョレメ・パノラマなどの景観が素晴らしく、ホテルCCRなどの高級ホテルが洞窟ホテルとして営業している。その裏手の西部は、かつて岩窟の城砦として使われていた名残を見ることができ、時間があれば頂上まで登ることができる。 |
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▼ ウチヒサルの東方約2kmに位置するギョレメ谷には、かつてキリスト教の修道士たちが迫害から逃れてこの地に30以上の岩窟教会を造って隠遁生活を送った。現在、その遺跡がギョレメ屋外博物館として公開されている。 |
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▼ 熱気球は、微風に乗って西に流されて行き、ギョレメを南に見て通過した後、写真下のウチヒサルから北方に延びる大地の溝(みぞ)ラヴ・バレー Love Valley (愛の谷)の上空に差し掛かった。ここは、シメジや鉛筆のようなひょろ長い奇岩が林立しているところで、絶好の散策コースになっている。我々は、午後、ここを散策したが、上からの眺めも下からの眺めも共に素晴らしく、大自然の脅威の芸術に感動する。 |
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ウチヒサル北方に延びる愛の谷(ラヴ・バレー) 07:44
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↓ウチヒサル |
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▲▼ なぜこのような奇岩が生まれたのかを知りたいところだが、一説によると、火山の大噴火で飛ばされてきた火山弾が激突した箇所は、そのエネルギーで大地が圧縮され、長い年月による風化で、軟弱なところが崩れてゆき、圧縮されて固まった部分が最後まで残されてこのような形になったという。 |
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▲▼ 奇岩の頂部に形成されたとんがり帽子は、飛んできた火山弾や年代の違った玄武岩*で、下層の凝灰岩**とは成分が異なるため、違った色や形をしているのだという。 |
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*玄武岩(げんぶがん) :細粒・緻密で塩基性の火山岩。斜長石・輝石・磁鉄鉱などから成り、暗灰色から黒色。しばしば柱状節理をなし、多くの石柱を立てたような壮観をなす。命名は兵庫県の玄武洞に由来。 |
**凝灰岩(ぎょうかいがん) :火山砕屑岩の一。火山灰・火山砂・火山礫などの火山噴出物が、水中又は地上に降下して集積・凝結してできた灰白または灰黒色の岩石。質はもろいが加工しやすく、建築・土木の石材に用いる。 |
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▼ 出発して45分ほど経過した頃、先に飛び立った熱気球が村落を避けて畑や平地に次々と着陸し始めた。 |
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熱気球のゴンドラを台車に誘導 |
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旅客を乗せたまま台車に収容 |
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▲▼ 熱気球の着陸の様子を上空から見物した。機上のパイロットと地上のクルーとはトランシーバー(無線)で交信しており、着陸予定地点にトレーラーが先着し、気球は乗客を乗せたまま、見事に台車の上に着陸した。 |
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見事にトレーラーの台車に着陸した熱気球! 07:41
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▲▼ 台車に着陸した後、パイロットはリップ・ラインを引いてリップ・バルブを解放し、中の空気が抜けると、球皮を折りたたんでゴンドラに収納する。 |
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天頂部のリップ・バルブが開かれてしぼんで行く熱気球
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▼ 台車の上に見事着陸した後、パイロットにより、リップ・バルブが開かれると、球皮の熱気が頂部から抜けてバルーンはみるみるうちにしぼんでしまい、クルーたちが手際よく畳んで行った。 |
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開きはじめたリップ・バルブ |
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巨大なエンベロープ(球皮)を畳む |
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▼ 乗客は、一人づつ、藤籠(とうかご)のステップに足をかけながら下船した。後かたづけはクルーが行うので、パイロットのウォルベラエルさんと記念写真を撮った。彼の毛糸の制服の胸には
Geert Van Wolvelaer ARH(+) Pilot の金文字が刺繍(ししゅう)されていた。 |
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ウルギュップ・バルーンズのゴンドラから下船 |
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パイロットのウォルベラエルさんと |
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▲▼ ちなみに、彼の肩章は金線3本の中佐相当。大型旅客機の機長は、4本線の大佐のマークを付けている。軍艦や商船など大型艦船の船長は大佐が最高で、いくら大きくても将官クラスは存在しない。飛行機はそれを真似ている。 |
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無事帰還を祝ってシャンパンで乾杯! 08:10 |
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パイロットから搭乗証明書をもらう 08:14 |
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▲▼ 全員の無事帰還を祝ってシャンパンで乾杯したあと、パイロットのウォルベラエルさんが一人づつ署名しながら乗客に搭乗証明書(フライト・サーティフィケート)を手渡してくれた。 |
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ウルギュップ・バルーンズ社発行の2010.4.17付搭乗証明書
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▲▼ 熱気球は、ツアーに組み込まれているので代金の支払いは不要だが、費用は1人15,000円とのことだった。出発前の説明では、30〜40分のフライトと聞いていたが、大サービスで70分も空中遊覧を楽しむことが出来、満足度200%の素晴らしい体験だった。 |
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Photo by my wife |
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