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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2010年6月9日改訂

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medley 'Firtina'-'Geçmişten Geleceğe'-'Ayaz'

薔薇の谷見下ろす気球春の旅   北舟

 

A spring tour, looking down the Rose Valley from the balloon.

2010年6月8日制作

カッパドキアの薔薇の谷(ローズバレー)その2

拡大写真(2400X1500)650KB
カッパドキアの薔薇の谷(トルコ)

世界遺産

 トルコ感動の旅・下

トルコ国旗

ローズバレー

カッパドキアの空中遊覧 2010.4.17 07:10

カッパドキアの空中遊覧 2010.4.17 07:10

拡大写真(1600X1200)376KB

▲▼ 高所恐怖症気味の筆者ではあるが、風もなく静かに移動する熱気球は快適そのもので、不安は一切感じなかった。高度が増すに連れ、パノラマのカッパドキアに心を奪われ、夢中でシャッターを切り続けた。  
パノラマのカッパドキア

パノラマのカッパドキア

パノラマ写真(3100X1500)794KB

▲▼ この日の朝、空に上がった熱気球は、50基(機)を超えている。飛び上がったところは、ウチヒサルの東方約5kmのローズバレー薔薇の谷)の南部で、北方に雄大なテーブル・マウンティンとローズバレーの絶景が広がり、息を飲むほどの美しさで、筆舌に尽くしがたい。  
熱気球スタートエリア/カッパドキア

熱気球スタートエリア/カッパドキア

資料:地球の歩き方
カッパドキアのローズバレー(薔薇の谷)

カッパドキアのローズバレー(薔薇の谷)

拡大写真(2200X1500)613KB

  薔薇の谷見下ろす気球春の旅  北舟 

ばらのたに みおろすききゅう はるのたび

A spring tour, looking down the Rose Valley from the balloon.

カッパドキアの薔薇の谷

カッパドキアの薔薇の谷

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  薔薇の谷幾万年の燃ゆる春 北舟 

ばらのたに いくまんねんの もゆるはる

Rose Valley, the burning spring for tens of thousand of years.

トルコのグランドキャニオンと呼ばれるカッパドキアのローズバレー 2010.4.16 19:14

トルコのグランドキャニオンと呼ばれるカッパドキアのローズバレー 2010.4.16 19:14

拡大写真(3000X1400)606KB

▲▼ 写真上はカッパドキア到着時、ウチヒサルのホテルCCRから見た夕日に染まるローズバレーだがもともと岩肌はピンク色で、上の方に白い層がある。ピンクの岩肌に夕日が当たれば、燃えるような鮮やかな色が現れ、太陽の動きに伴ってピンクからパープルに変化する様は素晴らしいの一言に尽きる。  
ピンクの谷ローズバレーを

遊弋ゆうよく

するバルーン

ピンクの谷ローズバレーを遊弋するバルーン

拡大写真(2000X1500)718KB

 

カッパドキア Kapadokya

 
▲▼ カッパドキアは、トルコの首都アンカラの南東にあるアナトリア高原の火山によってできた大地である。古代の地理において「美しい馬の地」を意味するペルシャ語:Katpatukに由来するCappadocia (トルコ語:Kapadokya、ギリシャ語:Καππαδοκία )は、アナトリア(小アジア)の広大な内陸地域を意味した。  
南北約50kmに広がるカッパドキアの地図

南北約50kmに広がるカッパドキアの地図

拡大写真(2000X1400)578KB 資料
▲▼ 現在、トルコ屈指の観光地を意味する狭義のカッパドキアは、クズル川の南部、ウチヒサルやギョレメ、ユルギュップなどを中心に南北約50kmにわたって奇岩が広がる東京23区ほどの地域を指す。  
カッパドキアの夜明け

カッパドキアの夜明け

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▲▼ 国連のユネスコに世界複合遺産として登録されているカッパドキアは、キノコ状の岩に代表される奇岩が林立する大自然の不思議な景観(自然遺産)と、洞窟教会に残されたキリスト教の壁画や地下何十メートルにも掘り下げられた地下都市などの文化遺産が織りなすトルコ屈指の観光スポットである。  
広大なカッパドキアを遊覧するバルーン
ウチヒサル(奥)・ギョレメ(手前)     ローズバレー→

広大なカッパドキアを遊覧するバルーン

パノラマ写真(3800X1500)982KB

ギョレメの村の中の穴居住宅

ギョレメの村の中の穴居住宅

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▲▼ カッパドキアは、火山活動により生み出されたアナトリア高原に位置するため、土壌は痩せており、冬の厳しい寒さと夏の乾燥のために農耕に適せず、現在の観光産業が定着するまでは、牧畜が主な生業となっていた。  
東方のバルーンより西方のギョレメ(中央)・ウチヒサル(奥)を望む

東方のバルーンより西方のギョレメ(中央)・ウチヒサル(奥)を望む

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▲▼ カッパドキア地方はヒッタイト時代から交易ルートの要(かなめ)として栄え、4世紀前後からはキリスト教の修道士が凝灰岩に洞窟を掘って住み始めた。彼らは、異教徒の外敵から身を守りつつ、信仰を守りつづけ、洞窟内の天井や壁に草木染めの見事なフレスコ画*を残した。  
*フレスコ画 :漆喰を塗ってまだ乾き切らないうちに描いた絵画。
ウチヒサルのズームアップ

マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると説明が現れます。

ウチヒサルのズームアップ

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ウチヒサル Uçhisar

 
▲▼ 「尖った砦」という意味のウチヒサルは、カッパドキア最大の1枚岩でできた城砦が中心になっている。その東部は、ローズバレーやギョレメ・パノラマなどの景観が素晴らしく、ホテルCCRなどの高級ホテルが洞窟ホテルとして営業している。その裏手の西部は、かつて岩窟の城砦として使われていた名残を見ることができ、時間があれば頂上まで登ることができる。  
ウチヒサルと熱気球の遊覧飛行

ウチヒサルと熱気球の遊覧飛行

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ウチヒサルの東方約2kmに位置するギョレメ谷には、かつてキリスト教の修道士たちが迫害から逃れてこの地に30以上の岩窟教会を造って隠遁生活を送った。現在、その遺跡がギョレメ屋外博物館として公開されている。  

ギョレメ屋外博物館

ギョレメ屋外博物館

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▼ 熱気球は、微風に乗って西に流されて行き、ギョレメを南に見て通過した後、写真下のウチヒサルから北方に延びる大地の溝(みぞ)ラヴ・バレー Love Valley (愛の谷)の上空に差し掛かった。ここは、シメジや鉛筆のようなひょろ長い奇岩が林立しているところで、絶好の散策コースになっている。我々は、午後、ここを散策したが、上からの眺めも下からの眺めも共に素晴らしく、大自然の脅威の芸術に感動する。  
ウチヒサル北方に延びる愛の谷(ラヴ・バレー) 07:44
 

↓ウチヒサル

ウチヒサル北方に延びる愛の谷(ラヴ・バレー) 07:44

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▲▼ なぜこのような奇岩が生まれたのかを知りたいところだが、一説によると、火山の大噴火で飛ばされてきた火山弾が激突した箇所は、そのエネルギーで大地が圧縮され、長い年月による風化で、軟弱なところが崩れてゆき、圧縮されて固まった部分が最後まで残されてこのような形になったという。  

細長いキノコ岩が林立する愛の谷(ラヴ・バレー)

細長いキノコ岩が林立する愛の谷(ラヴ・バレー)

パノラマ写真(3000x1300)940KB

▲▼ 奇岩の頂部に形成されたとんがり帽子は飛んできた火山弾や年代の違った玄武岩*下層の凝灰岩**とは成分が異なるため、違った色や形をしているのだという。  
*玄武岩(げんぶがん)細粒・緻密で塩基性の火山岩。斜長石・輝石・磁鉄鉱などから成り、暗灰色から黒色。しばしば柱状節理をなし、多くの石柱を立てたような壮観をなす。命名は兵庫県の玄武洞に由来。
**凝灰岩(ぎょうかいがん) :火山砕屑岩の一。火山灰・火山砂・火山礫などの火山噴出物が、水中又は地上に降下して集積・凝結してできた灰白または灰黒色の岩石。質はもろいが加工しやすく、建築・土木の石材に用いる。

シメジのような奇岩の林/愛の谷

神殿のように立派なセルシウス図書館

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▼ 出発して45分ほど経過した頃、先に飛び立った熱気球が村落を避けて畑や平地に次々と着陸し始めた。  

畑に着陸した熱気球 07:31

畑に着陸した熱気球 07:31

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熱気球のゴンドラを台車に誘導

旅客を乗せたまま台車に収容

熱気球のゴンドラを台車に誘導 旅客を乗せたまま台車に収容

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▲▼ 熱気球の着陸の様子を上空から見物した。機上のパイロットと地上のクルーとはトランシーバー(無線)で交信しており、着陸予定地点にトレーラーが先着し、気球は乗客を乗せたまま、見事に台車の上に着陸した。  

見事にトレーラーの台車に着陸した熱気球! 07:41

見事にトレーラーの台車に着陸した熱気球! 07:41

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▲▼ 台車に着陸した後、パイロットはリップ・ラインを引いてリップ・バルブを解放し、中の空気が抜けると、球皮を折りたたんでゴンドラに収納する。  

天頂部のリップ・バルブが開かれてしぼんで行く熱気球

天頂部のリップ・バルブが開かれてしぼんで行く熱気球

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▼ 我らの熱気球も午前7時55分、平地に無事着陸。フライト時間は70分だった。帰国後、パイロットのウォルベラエルさんのホームページ http://hotairballoon.ning.com/profile/GeertVanWolvelaer を発見したので、覗いてみると、若いときの写真が掲載されており、自宅はギョレメにある。  

乗客は姿勢を低くして着陸! 07:55

乗客は姿勢を低くして着陸! 07:55
▼ 台車の上に見事着陸した後、パイロットにより、リップ・バルブが開かれると、球皮の熱気が頂部から抜けてバルーンはみるみるうちにしぼんでしまい、クルーたちが手際よく畳んで行った。  

開きはじめたリップ・バルブ

巨大なエンベロープ(球皮)を畳む

開きはじめたリップ・バルブ 巨大なエンベロープ(球皮)を畳む

拡大写真(1600x1200)263KB

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▼ 乗客は、一人づつ、藤籠(とうかご)のステップに足をかけながら下船した。後かたづけはクルーが行うので、パイロットのウォルベラエルさんと記念写真を撮った。彼の毛糸の制服の胸には Geert Van Wolvelaer ARH(+) Pilot の金文字が刺繍(ししゅう)されていた。  

ウルギュップ・バルーンズのゴンドラから下船

パイロットのウォルベラエルさんと

ウルギュップ・バルーンズのゴンドラから下船 パイロットのウォルベラエルさんと

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▲▼ ちなみに、彼の肩章は金線3本の中佐相当。大型旅客機の機長は、4本線の大佐のマークを付けている。軍艦や商船など大型艦船の船長は大佐が最高で、いくら大きくても将官クラスは存在しない。飛行機はそれを真似ている。  

無事帰還を祝ってシャンパンで乾杯! 08:10

パイロットから搭乗証明書をもらう 08:14

無事帰還を祝ってシャンパンで乾杯! 08:10 パイロットから搭乗証明書をもらう 08:14

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▲▼ 全員の無事帰還を祝ってシャンパンで乾杯したあとパイロットのウォルベラエルさんが一人づつ署名しながら乗客に搭乗証明書(フライト・サーティフィケート)を手渡してくれた。  

ウルギュップ・バルーンズ社発行の2010.4.17付搭乗証明書

ウルギュップ・バルーンズ社発行の2010.4.17付搭乗証明書
▲▼ 熱気球は、ツアーに組み込まれているので代金の支払いは不要だが、費用は1人15,000円とのことだった。出発前の説明では30〜40分のフライトと聞いていたが大サービスで70分も空中遊覧を楽しむことが出来、満足度200%の素晴らしい体験だった。  

添乗員の臼田さんと乾杯!

添乗員の臼田さんと乾杯!

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