2011年5月7日改訂 |
今 日 |
昨 日 |
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♪「ペレアスとメリザンド」より「シチリアーノ」:フォーレ Sicilienne |
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150 |
2003年6月14日(土) 姐さんのそっと手をやる祭髪
A
lady gently fixing |
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2003年5月31日(土) 夏祭ともにふんどし父子なる
Both
son and father
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2003年5月25日(日) 母も娘も神輿を担ぐ神田子
Natives
of Kanda
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2003年5月5日(月) 四月寒む駅構内の迷い鳩 Cold
April |
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2003年4月28日(月) 多摩川の春風の家我帰る
Spring
breeze blowing |
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2003年4月24日(木) 春暑き新宿駅の人の波
Warm
spring |
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2003年4月12日(土) 春の雲熊野三山八咫烏
The
clouds of spring, はるのくも くまのさんざん やたがらす
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2003年4月4日(金) 春光や白波砕く畳岩
The
flat rocks breaking しゅんこうや しらなみくだく いわだたみ |
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142 |
2003年3月23日(日) 春の浜岩海苔採りの老女かな
An
old woman
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2003年3月17日(月) 春日和海より望む那智の滝 Nachi falls
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2003年3月8日(土) 玉筋魚を網一杯の二艘曳
A
pair of fishing boats |
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2003年2月20日(水) 春空に童戯る東福寺
A
boy playing |
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海見ゆる席に移りて春の旅
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2003年2月9日(日) 船旅や春のきざしの波頭
A
touch of spring |
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136 |
2003年2月1日(土)
A
winter sea gull |
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135 |
2003年1月29日(水) 一筋の波の寄するや牡蠣筏
A
straight waves |
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134 |
2003年1月23日(木) 六甲の日溜りひとつ冬薔薇
A
winter rose |
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133 |
2003年1月19日(日) 冬港ひときわ白き巡視船
A
patrol boat |
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2003年1月1日(水) 初凪の海に向ひてようそろう
Steady! |
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131 |
2002年12月25日(水) 暁や海の寒さの中に入る
Cold
on the sea |
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2002年12月15日(日) 灯台のぬくもりひとつ冬岬
How
warm the lighthouse |
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2002年11月29日(金) 東山苔むす庭の濡紅葉 Wet
colored leaves
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2002年11月28日(木) 三門を登れば京の山紅葉 Looking
from the upstairs |
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2002年11月24日(日) 保津川の急流下る紅葉舟 Maple
tree viewing boat
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2002年11月13日(水) 火祭や鞍馬の宿の鉾飾 Kurama
fire festival
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2002年11月8日(金) 鴟尾光る寺屋根高き鰯雲 Mackerel
sky
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2002年10月27日(日) 名月の海に向ひて舫解く Loosing
a mooring rope |
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123 |
2002年10月25日(金) 秋遍路巨木の森に踏み入りぬ A path of
pilgrimage |
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2002年10月20日(日) 秋彼岸海上渡御の神輿舟 Portable shrine
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121 |
2002年10月5日(土) 秋彼岸千年杉の遍路道 Autumn
pilgrimage
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120 |
2002年9月29日(日) 通し矢の音中天に菊日和
The
sound of shooting arrows |
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119 |
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118 |
2002年8月30日(金) 夜更けまで老若男女の踊りの輪 Dancing
circles |
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2002年8月25日(日) 踊笠波打つ如く寄せ来る |
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2002年8月24日(土) 編笠の笑顔こぼれし踊唄 |
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115 |
2002年9月16日(月) I
went to the beach |
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114 |
2002年8月20日(火) 鮎鮨に舌鼓打つ夕間暮れ |
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113 |
2002年8月11日(日) 生稚児の注連縄切りや祇園の会 いきちごのしめなわきりやぎおんのえ
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112 |
2002年8月6日(火) 朝五時の目覚し代り蝉時雨
A
continuous chorus of cicadas |
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111 |
2002年8月6日(火) 山鉾は男の舞台京大路 |
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110 |
2002年8月4日(日) 宵山の駒形提灯点りをり Komagata
lanterns |
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109 |
2002年7月28日(日) 夏草の小径に続く岬道 |
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108 |
2002年7月22日(月) 真昼間の大輪の花砂日傘 |
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107 |
2002年7月9日(火) 島結ぶ橋の真上の雲の峰 |
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106 |
2002年7月4日(木) 昼網の瀬戸の黒鯛踊りをり |
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105 |
2002年6月30日(日) 出潮や磯火仄めく海の家 |
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104 |
2002年6月26日(水) 夜を焦がす烏賊火連なる瀬戸の海 |
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103 |
2002年6月14日(金) 時経てど葵づくしの祭かな |
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102 |
2002年6月2日(日) もののふのかむりにゆるるかけあおい
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101 |
2002年5月28日(火) 屋島寺に四十二たびの遍路かな |
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東京 2003年8月16日 8月の盆休みで日本列島は里帰りのシーズンだ。今週は会社全体が夏休みなので、私も休みを取っているが、東京は雨続きで、外出ができない。一日中、家の中で過ごしている。お陰で、未編集の作品を数本、一気に仕上げてアップすることができた。また、これまでの作品に手を加えたりして、時間を有効に使っている。 神戸 2001年7月29日 平成13年4月1日、広島から神戸に赴任。俳句は、相変わらず月に一回うつみ会に7句を投句し、高橋三洋子先生の添削と講評を受けている。いわば通信教育という形で続いており、先生のご厚意に感謝申し上げる。
広島 2000年4月23日 平成12年4月1日、函館から広島に赴任した。友人から勧められ、俳句同好会「うつみ」に入会、月一の例会に出ることになった。仕事の合間を見て俳句づくりに専念する毎日が始まった。稚内在任中から俳句を創作していたので、ある程度の自信があるが、句会に出席し、先生に講評を仰いだり、添削を受けるのは初めてである。少し緊張するが、楽しみながら自然流で俳句をつくりたい。先生の俳号は高橋三洋子で、正岡子規の弟子である高浜虚子の流れを汲むという。種田山頭火のような自由律の俳句ではなく、古典派ともいうべき俳句で、キチッとした季語が必要であり、自然で平易なものでなければならないと教わった。
稚内 1994年3月26日 平成6年は吹雪で明けた。日本最北端の地・稚内市に来て一年足らずであるが、現在貴重な冬の体験を積みつつある。窓の木枯らしを聞きながらテレビで正岡子規のドキュメント・ドラマを見ていたら、ふと、この稚内市を中心とした宗谷の出来事を点描してみたら面白いのではないかと思った。今まで俳句などというのは創ったことがないが、挑戦するのも楽しいのではないか。稚拙ではあるが、北国の思い出をファイルする趣旨で詠んでみたところ、アッという間に百首を越えてしまった。思ったより簡単である。粗製濫造気味ではあるがこれからも続けたい。俳号は日本最北端の地にちなんで北舟とした。
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