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▼ 熊本県北東部の阿蘇地方に位置する阿蘇は、先史時代の阿蘇山大噴火によって形作られた東西18km、南北25kmに及ぶ外輪山を持つ複式火山であり、火山活動によってできた大きな凹地(カルデラ)である。 |
世界有数の巨大なカルデラの中に5つの秀峰(阿蘇五岳あそごがく)に代表される阿蘇中央火口丘(あそ・ちゅうおう・かこうきゅう)が形成され、現在はカルデラ円心に位置する中岳(なかだけ)(1,506m)に噴火口があり、噴煙を上げている。阿蘇山(あそさん)という単独峰は存在せず、阿蘇中央火口丘又は阿蘇五岳を指して阿蘇山と呼ばれる。 |
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阿蘇の航空写真 |
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Googleマップ |
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阿蘇は、世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持ち、「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれている。火山活動が平穏な時期には中岳の火口に近づいて見学できるが、活動が活発化したり、有毒ガスが発生した場合は、火口付近の立入りが規制される。 |
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外輪山の内側を中心として「阿蘇くじゅう国立公園」に指定されている。温泉や観光・レジャースポットが点在する有数の観光エリアで、夏になると多くのライダーがツーリングに訪れる場所でもある。平成19年(2007)、日本の地質百選に「阿蘇」として選定された。 |
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阿蘇観光マップ |
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大野観光タクシーによる「阿蘇一日コース」最初の観光地は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村久木野(くぎの)にある「あそ望の郷(あそぼうのさと)くぎの」である。ここには「あじわい館」「あか牛の館」「くぎのパークゴルフ場」がある。 |
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こゝから見る阿蘇中央火口丘(南面)の眺望が素晴らしく、大野さんのお薦めスポットである。観光バスは、こゝに立ち寄らないので、今のところ穴場的存在だが、南阿蘇の最高のビュー・ポイントであることは間違いない。 |
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あそ望の郷 |
くぎの」からみた阿蘇中央火口丘(南面) / 南阿蘇村 10:40 |
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▲▼ 広大な阿蘇カルデラの北側は、阿蘇谷と呼ばれ、阿蘇町(あそまち)、一ノ宮町(いちのみやまち)の2町があったが、現在は統合されて、阿蘇市となっている。南側は、南郷谷と呼ばれ、高森町(たかもりまち)と白水村・久木野村・長陽村の三村統合により新しく生まれた南阿蘇村の1町1村がある。現在、あわせて約5万人がこのカルデラ内で生活している。 |
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あそ望の郷 |
くぎの」からみた阿蘇中央火口丘(南面)の説明図 |
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資料 |
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阿蘇カルデラの中央にある阿蘇五岳は、高岳たかだけ(1,592m/ヒイゴクニ)を最高峰に、中岳なかだけ(1,506m)、根子岳ねこだけ(1,408m)、烏帽子岳えぼしだけ(1,337.2m)、杵島岳きしまだけ(1,270m)の1,000mを超える5つの秀峰をいうが、それ以外にも阿蘇中央火口丘には御竃門山おかまどやま(1,150m)など立派な山容の山があり、阿蘇五岳以外には山がないと思い込んでいた筆者には、新しい発見だった。 |
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雄大な阿蘇中央火口丘をバックにパークゴルフを楽しむ人々
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あそ望の郷 |
くぎの |
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パノラマ写真(3000X1400)927KB
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残念ながら、南阿蘇村からは、烏帽子岳の北に位置する杵島岳(きしまだけ)は見えない。この日は気流が不安定で、雲が激しく湧き上がり、高岳と根子岳の山頂は見え隠れしていた。 |
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烏帽子岳(1,337m) |
御竈戸山(1,150m) |
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幸運にも「くぎのパークゴルフ場」の秋桜(しゅうおう)(コスモス)が満開で、阿蘇の連山との対比が素晴らしく、何枚も撮影した。読者は、どの写真がお気に入りだろうか。 |
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しゅうおうや わきたつくもの あそれんざん |
Cosmoses,
Aso mountain ranges producing clouds. |
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「くぎのパークゴルフ場」
は、今が満開の花盛りで、この日一番の晴れやかな風景を堪能することができた。 |
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花一杯の南阿蘇 |
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駐車場の北側に阿蘇南外輪水系の天然水が湧き出ており、「くぎの」ではこの水を利用して直径3mと7mの大小二つの水車を回している。大の方は精米に使い、小の方で蕎麦粉(そばこ)を挽(ひ)くという。 |
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巨大な水車 |
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阿蘇の赤牛(あかうし)は余分な脂肪分がない赤身で、ほどよい噛みごたえにその特徴がある。噛めば噛むほど「甘み」を感じ、口の中においしい和牛の風味が広がる。別名「ヘルシー牛」とも呼ばれており、松坂牛などに比べて脂肪分が少なく、女性にも人気があるという。 |
餌はきな粉や稲藁(いなわら)をブレンドした天然飼料と牧草が中心で、阿蘇の湧き水を飲ませて育てられるので、安心・安全な肉牛である。平成18年(2006)にオープンした「あか牛の館」では、焼き肉を賞味できる。 |
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阿蘇の赤牛 |
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この日の阿蘇一日観光コースは、南阿蘇村を振り出しに、反時計回りに阿蘇中央火口丘を一周するというもの。写真下は、久木野の東方約5kmにある久石(ひさいし)から見た阿蘇中央火口丘(南面)である。 |
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南阿蘇村久石から望む阿蘇中央火口丘(南面) |
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ウィキペディア フリー百科事典
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南阿蘇村久石の位置 |
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Googleマップ |
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南阿蘇村にある白川水源(旧白水村)では、豊富な阿蘇の伏流水が湧き出ている。白川吉見(しらかわよしみ)神社の境内から年間を通じて14℃、毎分60トンの水が湧き出ており、昭和60年(1985)に名水百選に選定された。 |
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南阿蘇村「白川水源
」の位置 |
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白川水源は、熊本市の中心部を流れて有明海に注ぐ一級河川・白川(しらかわ)の水源の一つであり、付近の白川沿いには多数の湧水があり、南阿蘇村湧水群として「平成の名水百選」に選定されている。また南阿蘇村は、「水の郷百選」に「水の生まれる里」として選ばれている。 |
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熊本平野を潤す白川は、その流水のほとんどが上流域の阿蘇カルデラに降り注いだ雨や湧水を集めたもの。中流域に降った雨は地下に浸透するため、白川にはほとんど流れ込まないので、白川を流れる水は阿蘇カルデラの水といえる。 |
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阿蘇カルデラは、北部の阿蘇谷と南部の南郷谷の2つに分かれるが、阿蘇谷の黒川と南郷谷の白川がカルデラの西部で合流し、白川として熊本市内に流入する。南郷谷を流れる白川の最上流部で忽然と水を噴き上げているのが白川水源である。 |
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名水・白川水源 |
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パノラマ写真(3000X1400)1.40MB
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