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阿蘇市赤水から県道23号線に乗って阿蘇北外輪西部の尾根を走るミルクロードに向かった。外輪山の中腹に展望台があり、そこから中央火口丘(西面)を撮影した。この展望台は、名前が付いていないが、とても眺めの良いスポットである。 |
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西外輪から見た阿蘇中央火口丘(西面) / 赤水展望台 2011.10.28 14:27
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米塚 |
杵島岳 |
烏帽子岳 |
御竈門山 |
夜峰山 |
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あそだにを がんかにごがく さぎりたつ |
Aso Valley under
my eyes,
raising fogs at five peaks. |
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蛇ノ尾 |
米塚 |
往生岳 |
杵島岳 |
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写真上は、更に外輪山を登り、やや南側の位置から望遠撮影したもの。黒川の向こうに雄大な阿蘇の中央火口丘の山々がそびえ、盛んに雲を湧き上げている様子をうまく切り取ることができた。 |
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阿蘇北外輪西部の尾根に巨大な風車が立っていた。俵山西腹のものとは違い、こちらは熊本県企業局所管の阿蘇車帰風力発電所の3基の風車である。企業局では、地球環境に優しい新エネルギーの活用、地球温暖化防止に取組むとした「環境立県くまもと」づくりなどの観点から「阿蘇車帰風力発電所」(阿蘇市)
を建設、平成17年(2005)10月から運転を開始している。
阿蘇車帰風力発電所 |
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▲ 熊本県の資料によると、風車の高さは約60m、ブレードの直径は47m、最大出力600kW、3基合計の年間発電量は、700世帯分の年間消費量に当たる約270万kWh。この事業で、年間原油674kl(ドラム缶約3千本分)を節約でき、二酸化炭素(CO2)を1,473ton削減できるとしている。 |
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「参勤交代の道」の位置 |
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二重峠(標高683m)は、熊本県菊池郡大津町(おおづまち)から阿蘇市に向かう途中の阿蘇北外輪を越える峠で、北外輪西側の最も低い地点にある。その名の由来は、阿蘇神話、健磐龍命(たけいわたつのみこと)が外輪山を蹴破ろうとしても、二重になっているから破れなかったという
伝説に由来するものという。 |
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大津町から阿蘇市方面へ通じる豊後街道は、加藤清正によって開かれたもので、熊本から豊後・鶴崎(ぶんご・つるさき)まで豊後街道を使い、鶴崎から大坂まで船で行き、秀吉に仕えた。 |
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江戸時代になると、参勤交代の道として細川氏によって整備された。豊後街道は、物資の輸送、遊学、寺社参詣などの旅人の通行路として利用されたが、本来の目的は、大名の参勤交代や幕府の巡検使の諸国視察などのために整備されたものである。 |
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参勤交代の道(豊後街道)入口 /
史跡・二重峠(683m)石畳
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54万石の細川藩の場合、参勤交代の人数は少ない時で600人、多い時には2700人にもなった。熊本から江戸まで、順調に行って1ヶ月を要したというから巨大な出費である。阿蘇地方の農民たちは、大津にある熊本藩の米蔵に年貢米を運ぶためにこの峠を越えた。 |
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二重峠から坂下までの道は険しく、また、火山灰土であるため、雨が降るたびに道路が痛んだといわれ、九十九折れの急坂の道に箱根八里と同じように石畳が敷きつめられている。石畳は長さ2km、幅4m、水切り、水抜きなどが工夫されている。 |
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▼ 続いて雄大な北外輪の尾根を走るミルクロード沿いに北上した。景色の良いところで下車し、阿蘇外輪山の秋のダイナミックな景観を切り取った。写真下は、左上に雲が湧き上がる阿蘇中央火口丘が見える。 |
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おおあその すすきはあかく なりにけり |
Great Aso Mountains,
Japanese pampas grass became red. |
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阿蘇北外輪から東方・中央火口丘を望む / ミルクロード
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▼ 阿蘇の大草原は、何百年もの間、野焼きによって人工的に作り出されたもので、草原の草は、春から秋に至る放牧の牛馬の飼料となり、冬期の飼料となる干し草の原料となる貴重な資源である。 |
阿蘇の野焼きは、外輪山も中央火口丘も2月末から3月いっぱい行われる。あわせて1万6千ヘクタールで行われ、そのうち1万ヘクタールが阿蘇市のエリアである。北外輪山の野焼きが最も規模が大きいという。 |
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阿蘇の野焼き |
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春の芽生え |
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写真:阿蘇ジオパーク
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野焼きによってダニなど人畜に有害な虫を駆除するとともに、牛馬の餌となる草を育てる肥料が生まれる。野焼きを止めると木が生い茂り草原がなくなるので、止める訳にはいかない。 |
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写真下の地面が露出したところは、何百年も続けられてきた野焼きにより、表土が黒く焼け焦げている。 |
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ミルクロードは行けども行けども草原が続き、芒野が続いていた。芒は赤く色づき、秋色を彩り、下界に先んじて訪れる厳しい冬の洗礼を予感させてくれた。この写真を撮影後、Uターンし、阿蘇の取材を終えた。 |
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