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▼ 観光タクシーは、国道265号線を北上して阿蘇中央火口丘の東側を通り、阿蘇市一宮町(いちのみやまち)に入った。昼の休憩を兼ねて
、大野さん行きつけの蕎麦屋(そばや)で昼食を取った。 |
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阿蘇市 |

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Googleマップ |
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▼ そば処「和」 TEL:0967-22-6033 〒869-2612 熊本県阿蘇市一の宮町宮地6129-8 ご主人自らが調理し、給仕してくれる。ご夫婦二人だけで経営されており、家庭的な暖かみがある。手打蕎麦なので、数には限りがあるとのこと。電話での予約がお薦め。阿蘇の山菜もたっぷりついて、とても美味かった。 |
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
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阿蘇の取材を思い立ったとき、効率よく廻るには観光タクシーしかないと考え、internetで検索すると、真っ先に大野さんのサイトがヒットした。 大野観光タクシー
この中で、《貸し切り観光タクシーの使命》という一文が私の心を捉えた。 |
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貸し切り観光タクシーの使命 |
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見落としそうな『旅情の宝の壷』を探検する道案内を意識しております。団体旅行のガッカリ観光に身を任せる癖は、浪費に繋がります。『旅の浪費』を繰り返さない事を旨として、『タクシー観光』をお勧めしております。また、路線バスの代替の『移動手段』として想定して頂くより、「旅」の本来の目的である『旅情、自然景観への感動、癒し』を確実にするには『個人観光タクシー』の利用こそが根本という信念でお勧めしております。
お客様の旅の感動、それを案内達成した時の愉悦を事業遂行のモチベーションとしております。
『タクシー貸切観光』は、『個人旅行』の趣を深めて、『漫然旅では、見落としてしまいそうな宝』、『旅情を盛り上げる情報』、『経験に裏打ちされた情報』、『”街角情報””地獄耳情報”』、『地理、地形、歴史、文化の情報』、『サビの情報』等、『宝の壷』への道を案内して、ソムリエが喩えるように解説していきます。『ガッカリ観光地』を洗い直し、趣深い文化の源泉の『旅情豊かな観光地』を紹介して行きます。 |
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お世話になった個人タクシーの大野さん |

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▲
早めに仮予約しておき、最終決定は、天気予報を生かせる2日前の夕方でOK。支払は当日ツアーが終わった後で良い。今回の阿蘇コースは、個人タクシー1台8時間借り切りガイド付きで2万円と満足度は高い。 |
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天候が悪くてもツアー代金を払っているので、キャンセルできず、何も見えない雨の中をやりきれない思いで旅した記憶があるバスツアーとは違って、とても良心的である。 |
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阿蘇のことなら何でも知っているベテランの大野さんにお任せした1日コースだったが、ツアーバスではとても行けない場所まできめ細かくまわれた。大野さんのお陰で、この作品ができたといっても過言ではない。次回、再度挑戦するときは、もちろん大野さんにお願いする。
読者の皆様にも大野タクシーをお勧めしたい。 |
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草を食む阿蘇の赤牛(阿蘇市) 13:16 |

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▼ 大観峰は、熊本県阿蘇市にある山で標高は935.9m。阿蘇北外輪の最高峰であり、カルデラ盆地の阿蘇谷や阿蘇五岳を擁する阿蘇中央火口丘(北面)をはじめ、九重(くじゅう)連山を一望することができる。 |
「大観峰」は、熊本県出身のジャーナリスト・徳富蘇峰(とくとみそほう)(1863-1957)によって命名されたといわれており、古くは「遠見ヶ鼻」と呼ばれていた。阿蘇谷を一望できることから熊本県内のテレビ放送局が阿蘇北中継局を設置しているほか、警察庁の無線中継所も設置されている。 |
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大観峰(阿蘇市)の位置 |

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Googleマップ |
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▲▼
阿蘇の壮大な景観を一望出来るビューポイントの中でも一番といわれるのがこの大観望である。目の前には、かつてこの地を訪問した徳富蘇峰が涅槃像(ねはんぞう)と命名したといわれる有名な阿蘇五岳が並んでいる。向かって左端の根子岳がお釈迦様の顔に見える。高岳が胸の部分で、烏帽子岳と杵島岳が膝で、その右側のなだらかな稜線が足ということなのだろう。 |
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これまで、阿蘇谷と呼ばれる阿蘇カルデラ北部
が表で、南郷谷と呼ばれるカルデラ南部が裏側だといわれてきたが、筆者には表裏の区別はなく、それぞれに素晴らしい景観であるといえる。 |
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大観峰 |
から見た阿蘇中央火口丘(北面) / 阿蘇市 |
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
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ウィキペディア フリー百科事典
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▲▼
この日は、午後から雲が湧き、大観峰へは行かなかったので、フリー百科事典の画像を使わせてもらった。 |
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大観峰から見た阿蘇中央火口丘(北面)の説明図 |

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資料 |
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阿蘇五岳の一つ・杵島岳の麓にある鉢を伏せたような美しい形の寄生火山が米塚である。標高954mの草で覆われた小山の背丈は80mほど。阿蘇の神・建磐龍命(たけいわたつのみこと)が積み上げた米の山だという伝説が残されている。 |
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
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Googleマップ |
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米塚は、1000年ほど前にできた比較的新しい火山で、頂上の窪みは直径約100mの火口跡であるが、伝説では、阿蘇を拓いた建磐龍命(たけいわたつのみこと)が貧しい人々に米を分け与えた跡だともいわれている。 |
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富士山の形に似ていることから「阿蘇富士」と呼ばれることもあるらしいが、言い過ぎだろう。近くにバス停などがないので、ドライブ途中や車窓からの見学となる。 |
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夏の米塚 |
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秋の米塚 |
 |
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 |
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観光ガイド
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▲▼
現在は米塚の周りに柵があり、立ち入り禁止になっている。以前は米塚に登ることができたが、登山者による踏み荒らしなどにより、裸地化や浸食が進んだため、修復作業を行ったあと、立ち入りできなくなった。 |
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
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ウィキペディア フリー百科事典
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▲▼ この日、米塚に行ったときは、霧が立ち込め、山頂が見えなかったので、フリー百科事典などから画像を借りた。米塚の裾野は、枯れ芒(かれすすき)で埋め尽くされていた。 |
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
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阿蘇パノラマライン(県道111号線)途中の米塚を眼前にする園地が米塚下園地。広い駐車場に車を入れて休憩することができ、トイレも完備している。周囲は草原で遊歩道がある。こゝから牧草地を越えて蛇ノ尾まで片道30分の遊歩道がある。 |
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米塚下園地の位置 |

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Googleマップ |
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米塚下園地 |
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の |
薄野 |
13:40 |
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
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薄 |
の草原 / |
米塚下園地 |
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
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▼
米塚下園地の上の草原では、
トラクターなどを使って牧草の収穫作業が行われていた。写真は、トラクターがテッターを牽引し、牧草をかき混ぜて乾燥させる作業を行っているところである。 |
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おおあそや くもにのまるる すすきはら |
Great Aso Mountains, the
clouds covering the Japanese pampas. |
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牧草 |
の刈入れ作業 / |
米塚下園地 |
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
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BGMに流れる曲は、熊本民謡の「田原坂」である。田原坂は、熊本県熊本市植木町豊岡一帯の地名で、ツツジや桜の名所として知られる美しい公園がある。園内には西南戦争時の激戦の跡を遺した資料館があり、往時の戦いを知ることができる。また近くに官軍墓地がある。民謡「田原坂」は、この戦いを歌ったもので、日露戦争当時に士気高揚のため作られた。 |
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テッター(回転させてかき混ぜる機械)による牧草の乾燥作業
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
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西南戦争を歌った「田原坂」が三曲続けて流れるが、微妙に歌詞が違っている。 |
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●「田原坂」1曲目の歌詞 |
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雨は降る降る 人馬は濡れる 越すに越されぬ 田原坂
田原思えば 照る日も曇る 今宵忍ぶは 恋じゃない
田原坂なら 昔が恋し 男同士の 夢の跡
阿蘇の御神火(ごじんか) 心に抱いて 九州男児の 血は熱い
春は桜よ 秋なら紅葉(もみじ) 夢も田原の草枕
山に屍(しかばね) 川に血流る 肥薩(ひさつ)の天地 秋寂(さび)し |
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
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●「田原坂」2曲目の歌詞 |
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雨は降る降る 陣場(じんば)は濡れる 越すに越されぬ 田原坂
右手(めて)に血刀(ちがたな) 左手(ゆんで)に手綱(たづな) 馬上豊かな 美少年
心濡らすな 虫の音(ね)時雨(しぐれ) こゝは田原の 古戦場
退くに退かれぬ 田原の坂は 男涙の 小夜嵐(さよあらし)
田原坂なら 昔が恋し 男同士の 夢の跡 |
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●「田原坂」3曲目の歌詞 |
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雨は降る降る 陣場は濡れて 越すに越されぬ 田原坂
右手(めて)に血刀(ちがたな) 左手(ゆんで)に手綱(たづな) 馬上豊かに 美少年
山に屍(しかばね) 川に血流る 肥薩(ひさつ)の天地 秋寂し
草をしとねに 夢やいづこ 明けのみ空に 日の御旗(みはた) |
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
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おおあその みねをのみこむ さぎりかな |
Dense fog to shroud the summit
of Great Aso Mountains. |
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杵島岳 |
(1,270m)が見えた! / |
米塚下園地 |
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
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阿蘇の広大な芒原を見渡すことができる米塚下園地の駐車場の一角に、「大阿蘇の霞の端に遊びけり」という藤崎久をの句碑があった。この句は、句集「依然霧」(1990)に収録されており、その後書きには、阿蘇の自然への敬虔な思いと共に、「造化のまことの姿に自分を求めつつ、一つの道を歩きつづけるつもりである。」という一文が添えられているが、1999年に惜しまれつつ他界した。 |
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
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
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ウィキペディア フリー百科事典
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