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釧路川に遊弋(ゆうよく)するオオセグロカモメは、チドリ目カモメ科に分類される。脚の色はピンクで下嘴(したくちばし)の先端に赤い斑点がある。主に、北海道沿岸で繁殖・生息する。餌は魚類だが、漁業廃棄物も食べる。他の海鳥の雛を奪って食べることもある。 |
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近年、北日本を中心に数が増えており、北海道では海岸から離れた札幌市内のビルで繁殖が確認されている。数が増えるにつれ、ウミガラスなどの固有種の減少が懸念されている。 |
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北海道の漁師たちはカモメをゴメと呼ぶ。カモメとウミネコはよく似ているが、足の色で見分けることができる。ピンクがカモメで黄色がウミネコである。筆者は「ピンクが上品なのでカモメ」と覚えている。 |
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釧路空港の直ぐそばにある「釧路市丹頂鶴自然公園」は、乱獲により絶滅の危機にあった国の特別天然記念物「タンチョウ」を保護するために昭和33年(1958)、釧路市鶴丘(つるおか)に5羽のタンチョウを放して開園した。
参照:釧路市丹頂鶴自然公園 |
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釧路市丹頂鶴自然公園 |
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当初は生態が判らず手探りの状態だったというが、園内での自然ふ化や人工ふ化に成功し、平成17年(2005)には5代目が誕生した。現在、18羽のタンチョウを自然に近い状態で観察することができる。屋根のないケージで飼育されているが、風切羽が切られているので、飛ぶことはできない。 |
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孤高の丹頂鶴 |
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赤い頭頂(丹頂)を持つことから丹頂鶴(たんちょうづる)と呼ばれるこの鶴は、学術的にはタンチョウと呼ばれるツル目ツル科の鳥類で、アイヌたちはサルルンカムイ(湿原の神)と呼んでいる。 |
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水を飲む丹頂鶴 |
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主に北海道東部の釧路湿原に生息する。大部分が留鳥であるが、一部は北方領土などで繁殖する。江戸時代までは冬季に本州に渡って越冬する個体群があったが、現在では消滅しているという。 |
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抱卵中の丹頂鶴 |
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タンチョウは一度は絶滅したと考えられていたが、大正13年(1924)に北海道で個体群が発見され、手厚い保護と給餌が奏功し、近年では北海道北部のサロベツ原野や北海道中央部の旭川市・美瑛町(びえいちょう)でも目撃記録がある。平成18年(2006)には北海道の個体群が1,000羽を超えたことが報告されている。 |
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羽繕いをする丹頂鶴 |
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釧路湿原は、北海道釧路平野に位置する日本最大の湿原で、面積は18,290ha。昭和42年(1967)に天然記念物(天然保護区域)に、昭和55年(1980)にラムサール条約登録地に、昭和62年(1987)に湿原周辺を含む26,861haが釧路湿原国立公園に指定された。 |
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早春の釧路湿原 |
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はるあさき くしろしつげん つるのこえ |
Early spring, the song of cranes at Kushiro Moor. |
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丹頂鶴が生息する釧路湿原 |
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釧路湿原は釧路市の北側に広がる。湿原の大半は、北海道川上郡標茶町(しべちゃちょう)と阿寒郡鶴居村(つるいむら)、釧路郡釧路町に属する。湿原の中を釧路川が大きく蛇行しながら流れている。 |
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現在、タンチョウの夏季繁殖地は釧路湿原を含む道東各地に広がっているが、冬には釧路湿原へ戻ってきて越冬する。また、日本最大の淡水魚であるイトウ(サケ科)など希少な生物も多く、貴重な自然の残る領域である。 |
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細岡ビジターズラウンジ |
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釧路郡釧路町にある細岡展望台は釧路湿原を見渡す代表的な展望台である。通称、大観望(だいかんぼう)と呼ばれ、蛇行する釧路川と広大な湿原を眼下にし、天気が良いときには彼方に阿寒連山を眺めることができる。展望台に立つと、姿なきタンチョウの鳴き声が聞こえた。 |
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見事な大鷲の剥製 |
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オオワシ |
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細岡ビジターズラウンジには、巨大なオオワシ(大鷲)の剥製があった。天然記念物のオオワシは、タカ目タカ科に属する鳥で、体長は雄が約90p、雌が約100pで、翼を広げると2mを優に上回る。体色は黒褐色で、羽の一部と両足、尾羽などが白い。また大きく黄色い嘴(くちばし)も特徴的である。 |
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ゴジュウカラ |
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ラウンジの外に置かれた餌場でゴジュウカラ(五十雀)が餌を啄(ついば)んでいた。スズメ目ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属に分類される鳥で、全長約14cm。背面の羽毛は青味がかった灰色。尾羽は短い。嘴から眼を通り側頭部にかけて黒い筋模様が入る。 |
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餌をついばむゴジュウカラ(五十雀) |
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