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和田義男

 旅紀行ジャパン

2009年12月20日改訂

今 日

昨 日

♪山伏・篠笛

 

水の秋施餌に群がる錦鯉   北舟

2009年12月20日制作

Autumn of water, colored carp forming a school for charity bait.

沢の池の錦鯉
パノラマ写真(2400X1200)529KB

沢の池の錦鯉/後楽園(岡山県岡山市)

秋の岡山城後楽園

後楽園
後楽園こうらくえん
▼ 後楽園(こうらくえん)岡山市北区にある日本庭園(大名庭園)で金沢の兼六園(けんろくえん)と水戸の偕楽園(かいらくえん)とともに日本三名園の一つに数えられる。東京の後楽園と区別する意味で岡山後楽園と表記されることもある。

岡山後楽園のマップ

岡山後楽園のマップ

拡大写真(1600X1270)410KB

 岡山藩主・池田綱政(いけだ・つなまさ)が岡山郡代官・津田永忠に命じて造らせたもので14年の歳月をかけて元禄13年(1700)に完成した元禄文化を代表する庭園で、国の特別名勝に指定されている。
 総面積は、東京ドームの約3.5倍にあたる133,000m²。現在、岡山県が所有するが、県の外郭団体である財団法人岡山県郷土文化財団が県の委託業務として管理している。
水が綺麗な

廉池軒れんちけん

/岡山後楽園

水が綺麗な廉池軒/岡山後楽園

拡大写真(1600X1200)570KB

   岡山市内を流れる旭川をはさみ、岡山城の対岸の中州に位置する。藩主が賓客をもてなした建物・延養亭(えんようてい)を中心とした池泉回遊式の庭園で、岡山城や周辺の山を借景としている。江戸時代には延養亭を茶屋屋敷、庭園を後園または御後園と呼んでいた。明治4年1871)、園内を一般開放するにあたって、これを後楽園と改めた。  
紅葉の岡山城 / 後楽園

花交かこう

の池付近

拡大写真(1800X1350)678KB

珍しい

流 店りゅうてん

珍しい流店

拡大写真(1400X1050)322KB

  ▲▼ 流店(りゅうてん)は、亭内の中央に水路を通し、その中に美しい色の石を配した全国でも珍しい建物である。かつては、藩主の庭廻り(にわまわり)のときに休憩所として使われたもので、簡素な佇まいを今に伝えている。

水路に奇石6個を配した内部

水路に奇石6個を配した内部

拡大写真(1600X1200)359KB

  ▲▼ 八橋(やつはし)は、八つの板橋に添えてカキツバタが植えられている。この組み合わせは、平安時代の初期に生まれた勢物語の「東下り(あずまくだり)」にちなんだもの。
 「東下り」の段は、失意の中で東国の旅に出た主人公が難渋しながらようやく三河(みかわ)の八橋に着き、あたりの湿地帯に群生する美しいカキツバタの花を見て、都に残してきた最愛の妻を思い、都での妻との生活を思い返し、遠くまでやってきたこの旅を悲しく思う場面である。
八枚の板橋を配した

八 橋やつはし

八枚の板橋を配した八橋

拡大写真(1600X1200)551KB

  ▼ 唯心山(ゆいしんざん)は、園内を見渡せる築山(つきやま)で、二代藩主・池田綱政の子・継政(つぐまさ)のときに築かれ、平面的だった庭園が立体的な景観に生まれ変わった。山腹には唯心堂があり、斜面には石組に合わせてツツジやサツキが植えられ、初夏には紅白の花で彩られる。
小高い展望台

唯心山ゆいしんざん

小高い展望台唯心山

  ▼ 唯心山からの眺めが素晴らしい。日本に広く自生している野芝(のしば)を使った庭園は、明るく広々としている。築庭当時芝は沢の池西側(写真下の左)の延養亭から見える範囲にだけ使われ、園内の大半は田畑だった。明治になってから園内全域に芝が植えられたという。
素晴らしい

唯心山ゆいしんざん

からの眺め

素晴らしい唯心山からの眺め

パノラマ写真(2700X1000)648KB

  秋の色後楽園の野芝かな  北舟 

あきのいろ こうらくえんの のしばかな

The autumnal color, the field turf of the Korauen garden.

沢の池と中の島/唯心山

沢の池と中の島/唯心山

拡大写真(1600X1200)467KB

  ▲▼ 沢の池(さわのいけは、園内最大の池で、中には反り橋と島茶屋のある中ノ島、釣殿のある御野島(みのしま)、白砂青松(はくさせいしょう)が美しい砂利島(じゃりじま)がある。
沢の池と

寒翠細響軒かんすいさいきょうけん

/唯心山

沢の池と寒翠細響軒/唯心山

拡大写真(1600X1200)472KB

反り橋のある沢の池

反り橋のある沢の池

拡大写真(1600X1150)420KB

  水の秋施餌に群がる錦鯉  北舟 

みずのあき せじにむらがる にしきごい

Autumn of water, colored carp forming a school for charity bait.

沢の池の錦鯉

沢の池の錦鯉

パノラマ写真(2400X1200)529KB

五十三次腰掛茶屋

五十三次腰掛茶屋

拡大写真(1600X1200)351KB

  ▲▼ 沢の池の北岸に東海道五十三次の風景画が飾られた「五十三次腰掛茶屋」がある。ここから格子越しに見る岡山城が秀逸である。パンフレットにも記載されていないので、気が付かずに通り過ぎてしまう人が多い。
腰掛茶屋からの眺め

腰掛茶屋からの眺め

拡大写真(1600X1050)380KB

最高スポット・腰掛茶屋から見た岡山城

最高スポット・腰掛茶屋から見た岡山城

拡大写真(2000X1500)638KB

岡山城の勇姿/五十三次腰掛茶屋

岡山城の勇姿/五十三次腰掛茶屋

拡大写真(2000X1500)610KB

  ▼ 清流・旭川の豊かな水を園内に引込んだ後楽園のもう一つの見所は、大規模な曲水(きょくすい)である。殆ど高低差のないこの土地に川から水を引き込み、曲水を造ることは、当時としては大変高度な土木技術だったという
後楽園の

曲水きょくすい

後楽園の曲水

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  延養亭(えんようてい)は、藩主が後楽園を訪れたときの居間として使われた。沢の池、唯心山、借景の操山(みさおやま)と、園内外の景観が一望できる後楽園の中心的な建物だと解説されている。
藩主の居間

延養亭えんようてい

藩主の居間延養亭

拡大写真(1600X1100)352KB

  ▲ 景観構成や観賞の中心点として最も重要な建物であるというのだが、筆者にはどこから撮影すれば素晴らしい景色が切り取れるのかさっぱり分からなかった。そのため、延養亭から見る後楽園の景観を示す写真はない。
 人それぞれに美意識や審美感が異なるので、案内書に盲従することなく、自分で一番気に入った場所を探して楽しむことが観光の要諦(ようてい)であることを改めて感じた。

廉池軒れんちけん

と岡山城

廉池軒と岡山城

拡大写真(1600X1430)485KB

  ▼ 今回、時間がなかったので、タクシーで往復した。そのため、岡山城から入り、後楽園は南口から正門に抜けるコースとなった。その理由は、正門の前にタクシー乗り場があるためで、この逆だと、岡山城からタクシーを拾えない恐れがあったからである。
 秋の太陽は、釣瓶落とし(つるべおとし)の如くで、すれ違いに入場した観光客を見て、今から廻るのでは感動する景観を目にするのは難しいだろうと思いつつ、吉備団子(きびだんご)を土産に買って帰途についた。
後楽園の正門 2009.11.20 15:50

後楽園の正門 2009.11.20 15:50

和田義男

 
撮 影


2009年11月20日
 

OLYMPUS E-30  
 

9-18mm 12-60mm

1230万画素 440枚 1096MB
  

 この秋の大安吉日に甥の結婚式が岡山であったので、懸案だった岡山城と後楽園を取材することができた。これで、日本三名園を全て網羅することができた。
 数十年前の若いころ、岡山県玉野市に2年赴任していたので、岡山の土地勘はある。その当時も後楽園に行ったが、芝生が多くて広い公園だという印象があり、再度訪れてみて、その思いを強くした。
 当時は、岡山城は頭になかったので、後楽園から岡山城が見えていたことも知らなかった。観光地に行く前には下調べをするという
基本動作が身に付いていなかったので、感動も少なかったが、今回、後楽園が名園であることを実感した。特に旭川という大河から水を引いているにもかかわらず、阿蘇の伏流水を使った熊本の水前寺公園よりも水が澄んでいて美しく、日本三名園の中で一番見応えがある日本庭園だと思った。〈 完 〉 2009.12.20 和田義男

旅紀行ジャパン第118集 「秋の岡山城後楽園」

撮影・制作 : 和田義男

 平成21年(2009)12月20日 作品:第37作  画像:(大38+小6) 頁数:3  ファイル数:95 ファイル容量:24.1MB
  
平成12年(2000)〜平成21年(2009) 作品数:346 頁数:1,306 ファイル数:54,337 ファイル容量:7,581MB
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