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美ら海水族館から電気遊覧車で熱帯ドリームセンターに行った。海洋博が終わったあとにこの公園を訪れたとき、ランの花がとても綺麗だったので、家内に見せるべく再度訪れたのである。 熱帯ドリームセンター |
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植物園の玄関 |
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海洋博公園のほぼ中央部にある熱帯ドリームセンターは、常時展示される2000株以上のランを中心に、熱帯・亜熱帯の花や果樹を集めた植物園で、中世の城をイメージした建物内には螺旋(らせん)の塔の展望台がある。 |
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螺旋の塔 |
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ラン科の植物は、単子葉植物*(たんしよう・しょくぶつ)の中で最も進化した植物であり、今なお新しい種が生まれているという。既存する種の数は気が遠くなるほど多く、種子植物の中では最大の科となっている。 |
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*単子葉植物: 発芽したときの芽(子葉)が1枚の植物のこと。これに対して、2枚になる植物を双子葉植物という。 |
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ランが咲き乱れる温室 |
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胡蝶蘭(こちょうらん)としてギフトの定番となっているラン。ファレノプシスという属名は、蝶ではなくて蛾を意味するという。日本では蝶が舞うように見えることから胡蝶蘭と呼ばれており、和名の方が美しい。 |
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白い胡蝶蘭 |
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しゅんこうに まいあがらんか こちょうらん
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瑞々しい花が整然とならんで咲いている姿はとても素晴らしく、特に白い胡蝶蘭はフォーマル・フラワーとして気品がある。他の蘭と比べ、バルブ*がないのも特徴で、葉っぱの中に養分を蓄える。 きわめて寒さに弱く、加温設備なしでは、栽培は難しいという。 洋ランの栽培方法(ファレノプシス) |
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*バルブ: 茎の太った部分で、養分が蓄えられる。 |
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赤い胡蝶蘭 |
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1,500種ともいわれる大きな属で、属名のデンドロビウムの名は、ギリシャ語の樹木 dendron と 生活 bios の2語からなり、樹上に着生することにちなんでいる。日本では卒業式や入学式などに需要が多いという。
洋ランの栽培方法(デンドロビウム) |
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網の目模様のデンドロビウム |
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東南アジアを中心に中国、インドなどに分布するランの一属で、原種は80種ほど。基本的には地生ランで、石灰岩や切り立った崖に着生するものがあり、そのすべてはワシントン条約によって商取引が禁止されている。 |
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パフィオペディラムはギリシア語で「女神のサンダル」の意で、その語源は下の花びらが袋状になっていることからきている。日本で最もよく栽培されているのは冬咲き種で、ラン愛好家に根強い人気があるという。 |
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女神のサンダル・パフィオペディラム |
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黄色の小さい花が沢山ついた可愛らしい洋ランで、フラワー・アレンジメントに好んで使用される。主に中南米原産のランで、葉の形状から薄葉系・厚葉系・剣葉系・棒状葉系の4グループに分かれる。 |
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写真のランは最もポピュラーな薄葉系の品種で、アロハ・イワナガという名前が付けられている。洋ランの中では寒さに強く、家庭で育てやすいランで、 我が家にも一株ある。 洋ランの栽培方法(オンシジウム) |
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ペディラム |
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中南米原産のカトレアは、その姿から「洋ランの女王」と呼ばれる。品種改良も古くから進んでおり、19世紀に改良された記録が残っているという。カトレアとその近縁種は無数の品種があり、草丈によって「ミニ」・「ミディー」・「なにもつかない」カトレアの3グループに分けられたりする。比較的栽培しやすいのはミニカトレアで、場所もとらず、8℃くらいで冬越できるという。 洋ランの栽培方法(カトレア) |
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カトレア 「カーベラ ビューティ」 |
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ランの中でもカトレアは、最も贅沢で官能的な花として、18世紀のヨーロッパ貴族たちに愛され、多くの歴史ドラマを彩ってきた。特に神秘的な色をした大きな花は、豪華で魅惑的である。 |
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紫のカトレア |
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アイスクリームでお馴染みのバニラは、メキシコ、西インド諸島を原産地とする常緑蔓性多年草であるが、ラン科のバニラ属の植物であることは意外と知られていない。 |
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この細長い果実を発酵させたものがバニラ・エッセンスで、熱帯各地で広く栽培されている。楕円形の肉厚の葉が美しいので、これをフェンス仕立てにしたものが観葉植物として流通しているという。 |
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細長い紫の実をつけるバニラ |
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熱帯アメリカ原産のカカオは、アオギリ科カカオ属の植物で、年平均20℃以上の多湿の環境で、通年開花する。花は直径2cm以下の小輪で白色。直接幹に長さ20cm、直径10cm程の楕円形の実をつける。熟した実の種を採取し、数日間発酵させ、水洗・乾燥させたものがカカオ豆で、チョコレートやココアの原料となる。 |
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直接幹に実をつけるカカオ |
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ハワイやグアムなどのトロピカル・リゾートを代表する花といえば、ハイビスカス。 ここ沖縄でも、ハイビスカスは街路樹や庭木として植えられ、一年中、赤や黄色、オレンジ、ピンクの花を咲かせている。 |
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ハイビスカスは、アオイ科のハイビスカス属の植物で、ブッソウゲという和名を持つ。近縁種が交雑してできた雑種植物であるために変異が多く、それが多くの園芸品種を生むもとになっている。 本州では真夏に鉢花として売られている。 |
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赤い大輪のハイビスカス |
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ネッタイスイレンは、スイレン科スイレン属の植物で、温度が20〜25℃以上であれば年中開花する。ハス(蓮)のような蓮根はできず、水面に開花する温帯性のスイレン(睡蓮)*と違って、水面上に頭を出して開花する。葉も縁がぎざぎざになっている品種が多く、花びらも尖った形をしている。 |
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*スイレン(睡蓮): スイレンは園芸上の呼び名で、和名をヒツジグサ(未草)という。ヒツジは時刻を表す未の刻(今の午後2時)で、そのころに咲くといわれているが、実際は明るくなると開き、暗くなると閉じる。漢名の睡蓮が正しいネーミングである。 |
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空中で開花する熱帯睡蓮 |
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