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マラケシュからオート・アトラスを越えると、その南には荒漠としたサハラ砂漠が広がる。だだっ広い荒れ地の中にいきなりワルザザードと呼ばれる明るい町並みが出現する。我々はこゝで一泊し、翌朝、市内を散策した。 |
この町は、1920年代にフランス軍によってサハラ砂漠の最前線基地として建設された。現在はモロッコ軍が駐屯しており、いまだに広い範囲が軍用地になっている。 |
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ワルザザードの朝 |
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タウリルト・カスバは、ワルザザードの東外れのタウリルトにあるカスバ(城塞)である。 タウリルトとはこのカスバのかつての司令官の名前。フランス軍が前線基地を建設する前は、タウリルト・カスバが全てであった。1990年制作の映画「シェルタリング・スカイ」のロケ地となったことで知られる。 |
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ワルザザードのタウリルト・カスバ |
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ワルザザードから西方ダデス川 Oued Dadés 沿いに「カスバ街道」が延び、ワルザザードの南方ドアラ川 Oued Drâa 沿いにドアラ谷
Vallée du Drâa の美しいオアシスが延びる。 |
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ツアーコース(赤線) |
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資料 |
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ツアー5日目の2月15日(金)は、午前9時頃ツアーバスでワルザザードを出発し、ひたすらカスバ街道を東に走り、砂漠の入口の町エルフードに向かった。 |
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赤土のカスバ街道 |
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午前10時前ベン・モーロ・カスバに到着。現在はホテル兼レストランになっている。ここで初めて駱駝(らくだ)と対面、サハラ砂漠に近いことを実感した。この日は快晴に恵まれ、オート・アトラスの真っ白い連山が綺麗だった。 |
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駱駝のいるベン・モーロ・カスバ |
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ベン・モーロ・カスバの母娘 |
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はるあさき かすばのまちの おやこかな |
Early spring, mother and daughter at kasbah village. |
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オート・アトラスと荒野 |
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赤土の畑 |
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アーモンドの花盛り/ヤスミナ |
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アーモンドの花 |
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撮影:南光桂子 |
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オアシスの街ブーマルン・ダデス Boumalne Dadés |
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荒野を走るカスバ街道 |
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ここは、カスバ街道きっての美しいオアシスの街として知られる。モロッコ南部の人々にとって砂漠の中に出現するオアシスが命を育むために如何に大切なものであるかが良く分かる。 |
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トドラ渓谷のオアシスの街 |
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ティネリールの町からトドラ川の方に道を下って「渓谷 Gorges 」の看板のある道を左に入って約15km。そこには高さ200mを越える切り立った岩壁がそそり立つ峡谷がある。これがカスバ街道きってのスペクタクルな景勝地・トドラ渓谷である。ヨーロッパのロッククライマーたちは、わざわざこの岩壁で練習するためにやってくるという。 |
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トドラ渓谷の景観 |
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トドラ渓谷の土産物店 |
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月の砂漠 |
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かつての地下道水路 カナート qanāt 。点々と縦穴を掘り、底をトンネルでつないで、水路を確保している。 |
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かつての地下導水路カナート |
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前日の大雨で冠水したカスバ街道 |
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午後5時20分、サハラ砂漠の入口の町エルフードに到着。今宵の宿は砂漠のコテージ風のエルフード・ホテル。 |
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エルフード・ホテル |
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