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1144年にアラウンスィードゥー王によって建立されたタッビンニュ寺院。バガン遺跡では最も高い仏塔を誇り、基礎からヌグェミャナ(宝石で飾られた風見)までの高さは61mあるという。「地球の歩き方」では2層のタビィニュ寺院とされており、高さが65mとなっているが、ここではミャンマー側の資料を採用した。 |
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タッビンニュ寺院/バガン 2012.02.13 12:39 |
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タッビンニュ寺院は4つの高層を持ち、狭い階段で繋がっているが、そこを登ることはできなかった。入口で靴と靴下を脱いで中に入っていくと、2人のドワラバラ(入口の守護人)の像があり、その真中に階段があるが、残念ながら立入禁止となっていたためである。 |
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バガン遺跡で最も高い仏塔(61m) |
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特異な風貌の釈迦座像 |
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▲▼ 回廊を一周すると、金箔を貼られた仏像を拝むことができるようになっている。仏像はどれも同じポーズの座像だが、それぞれに味わいのある風貌をしている。半眼かもしれないが、眼を閉じたように見える仏陀を見たのはここが初めてである。例によって裾の方に金網の保護柵があるのは残念なことである。 |
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眼を閉じたように見える仏陀 |
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バガンの漆器工房 14:07 |
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▲▼ 遅い昼食を摂って午後4時半過ぎに近くの漆工房に行った。磁器はチャイナ、漆はジャパンと呼ばれるので、日本と中国の工芸だと思っていたが、ここミャンマーにも漆工芸の伝統があった。 |
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本格的な漆工芸品が並ぶ店内 |
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勤勉な漆職人たち |
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職人たちは、男女とも全員が伝統のロンジーを身に付けて素手で作業していた。漆でかぶれる人もいるが、彼らには免疫ができているのだろう。写真下の大きな器は、何に使うのか分からなかったが、細かな絵が描き込まれており、職人の数も多く、相当大きな工房であることが伺えた。 |
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大作を手がける女性職人たち |
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▼ 漆器だけでなく、仏画や民俗画なども作成されており、観光客の土産物としてはなかなか上質のものである。ただし、中国のように外国人価格となっているようで、値段が高く、気軽に手が出るものではない。欲しかった釈尊の初転法輪(しょてんぽうりん)の漆絵は、3650ドルというべらぼうな値札がついており、値切れば安くなるかもしれないが、クレジット・カードが使えないので断念した。 |
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黄色の染色 14:31 |
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マヌーハ寺院は、モン族のマヌーハ王によって1067年に建立された寺である。マヌーハ王はタトォン国の王で、アノーヤターに攻められ、戦いに敗れて捕虜となってこの地に連れてこられた。「地球の歩き方」では1059年建立となっているが、ミャンマー側の資料では1067年となっているので、ここではミャンマー側の資料によった。 |
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鐘を突く/マヌーハ寺院 15:12 |
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マヌーハ王はその後許されてこの寺院を建立した。そのためか、王には鬱積したものがあって、堂内は大変狭い中に三つの仏像と一体の涅槃仏があるが、いずれも狭い堂内一杯に造られていて撮影しにくい寺だった。 |
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黄金の釈迦座像(16m) |
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金箔が剥がれて朱が露出
している仏像 |
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突然綺麗な女性像が並んでいるところがあった。ミャンマーには土着信仰の37人のナッ神があり、その内の最上の神は鳥に乗っている(左端)。真中の孔雀の羽を持っているのは魔女だという。 |
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これらナッ神は、王様に焼き殺された鍛冶屋や夫に捨てられて苦悩死した女、王城の人柱となって死んだ男など非業の死を遂げた人々の霊が宿る神様なのだという。そう思って見ると、確かにある種の怨念が宿っているようにも見える。ミャンマー人にとって、神々の像は高貴で慈愛に満ちた存在だけに留まらず、憎しみや恨みといった人間の業そのものを具象化したものなのだろう。 |
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美しい衣装を羽織った女神たち |
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マヌーハ寺院にもぎょろりと眼を開けた釈迦涅槃像があった。「地球の歩き方」は、「フリー百科事典」同様に涅槃仏と寝仏の区別がないらしく、寝仏となっているが、足が揃っているのを確認しているので、寝仏ではない。 |
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マヌーハ寺院の釈迦涅槃像 15:01 |
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ナンパヤ寺院は、マヌーハ寺院のすぐ近くにあり、内部にはカンボジアのアンコール・ワットで見られるようなレリーフがある。入口や通路には補強のためか無粋な鉄枠がむき出になっている。 |
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補強されたナンパヤ寺院/バガン 15:42 |
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彫られているのは、立体的な3つの頭を持つブラフマーの彫像で、何層にも分けられて彫刻されており、後から1枚のレリーフとしてレンガ壁に接着してある。ミャンマーでもカンボジアやタイと同じようにヒンドゥ教と仏教との習合が伺える。 |
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ブラフマー brahmaa
は、インド神話、ヒンドゥ教の神。三神一体論(トリムールティ)によると、ブラフマーは、三最高神の一人で、世界の創造と次の破壊の後の再創造を担当している。
ヒンドゥー教の教典にのっとって苦行を行ったものにはブラフマーが恩恵を与えるという。 |
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3つの頭を持つブラフマーの彫像/ナンパヤ寺院 |
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シュエグージー寺院は、1131年、アラウスィードゥー王によって建立された。中央の塔はアーナンダ寺院の形とよく似ている。境内へ入るには少し階段をのぼる必要がある。 |
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煉瓦塀で囲まれたシュエグージー寺院/バガン 16:01
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▼ 階段を上った分だけ高くなっており、境内からでもバガンの景色を眺めることができる。境内には、休憩に便利なようにベンチ式ブランコが置かれ、子供の修業僧たちが乗って遊んでいた。 |
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ブランコのある境内 |
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寺院の上層部に上る階段は、非常に狭く、下りてくる小学生たちをやりすごしてから登ったが、上り下りのすれ違いは体を横にしないとできない程の広さしかなかった。高層部に達すると、仏塔の間から広大なバガン平原を見渡すことができた。 |
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この光景を私は長い間憧れていた。バガン遺跡に行きたいと思い立ってから足掛け7年近い歳月が流れていたが、今こゝに立ち、じっくりとバガン高原を見渡せることに感動し、積年の夢が叶って幸せい
っぱいだった。 |
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ぶっとうの ほろびしげんや ふゆのそら |
Winter
sky, ruins of pagodas in the range. |
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原野に広がるバガン遺跡/六 〜ピラミッドのような寺院〜
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原野に広がるバガン遺跡/七 〜黄金王宮(中央)と王宮考古博物館〜
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ダマヤンジー寺院は、1170年にナラトゥ王によって建立され、バガン遺跡最大のレンガによる構築物だという。しかし、ナラトゥ王は、父、兄、王妃を殺した残虐な王だったと評されている。建物は方形で五層になっており、中はさすがに広い。 |
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ダマヤンジー寺院/バガン 17:01 |
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▲ この寺を建てた石工の技術は大変素晴らしく、煉瓦と煉瓦の間にはセメントはほとんど見られず、きっちりと積み重ねてあって、針が入る隙間もない。ここに伝わるセメントは、糖蜜、綿、ゆでた水牛の皮などで作られているそうで、膠(にかわ)のようなものなのだろう。 |
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仏像に参拝する信者たち |
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▲ 最初目に入って来たのは、大変広い空間の中に安置された黄金仏である。尊顔はほほ笑みを浮かべ、頭を少し下げたような感じがとても良い。 |
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花と仏陀 |
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ダマヤンジー寺院は、呪われた寺のようで、ナラトゥ王は何者かに殺されて工事が中断されたため、仏のいない部屋もあって、痛ましい感じがした。 |
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微笑みの仏陀 |
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▼ 裸足で歩くロンジー姿のミャンマー人たち。バガンは、赤土の大地が広がり、雨の殆ど降らない乾期には、土埃が舞い上がる。ちなみにミャンマーの雨季は5月下旬〜10月中旬、乾季は10月下旬〜2月中旬。乾期がミャンマー旅行のベストシーズンで、このツアーでは、一度も雨に遭遇することはなかった。 |
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赤土の大地/バガン 17:11 |
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