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2010年4月8日改訂

BGM
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水上都市ベニス

2001年3月17日制作

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リアルト橋

 
リアルト橋 Ponte di Rialto

 以前は木製だったが、16世紀末に現在の石造りに変わった。この界隈は、一日中人であふれており、活気に満ちている。橋から運河を眺めるもよし、両側の店でショッピングを楽しむのもよし。たっぷりとベニスの気分に浸れる場所だ。

 経済の中心は今日に至るまで、地理的にもこの町のほぼ真中にあたるリアルト Rialto 地区にある。その中央市場は今なお市民の台所を支えているし、リアルト橋のたもとのサン・バルトロメオのカンポは、仕事が引けた後の市民の出会いの広場としてにぎわいをみせる。

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タクシーのデモ
 リアルト橋からの眺め。ちょうど運河は船のラッシュで、身動きがとれないような様子だった。近くにいたアメリカ人観光客が、どうも水上タクシー組合がストライキをやっているようだと教えてくれた。パトカーに当たる警察の警備艇も出動していたので、その説明に納得した。
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 リアルト橋界隈が一番の繁華街。市民の台所である市場もその近くに密集している。野菜や果物、魚介類など、豊富な食材が飛ぶように売れていく。日本になじみのある野菜や果物も多い。

 物価が高いか安いかは分からないが、魚介類以外は全て本土からの輸入なのだから、そんなに安くはないだろう。しかし、観光都市だけあって、市場も活況を呈している。

 イタリア人の最も大事なことベストスリーは、「愛すること」、「食べること」、そして「歌うこと」だそうだ。《食》へのこだわりは日本人以上に強いのかも知れない。

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ベニスのゴンドラ
 運河には、沢山の杭が打ち込まれ、至る所に観光客用の黒いゴンドラが係留されている。

 ベニスは、どの角度から撮影しても見事な絵になるから不思議だ。構図を選ばなくても簡単に名作が撮れる街、それがベニスだ。

 映画「旅情」でキャサリー・ヘップバーン扮するジェーンが8ミリカメラでレナートの店の撮影に夢中になり、バックした弾みに運河に落ちてしまい、浮浪児のような少年マウロに助けてもらうシーンがあったが、彼女の気持ちがよく分かる。

 帰国後、ビデオテープで「旅情」を何度も見た。この映画は、ベニスの全てが詰まっている。何度見ても新たな発見があり、不朽の名作といえよう。第7集を作成中もビデオを見て感慨を新たにした。読者の皆さんにも是非「旅情」をお薦めしたい。

13  イタリアといえばカンツォーネ。ゴンドラに乗り、セレナーデを歌ってくれる男性歌手(というよりは酔っぱらいのお爺さん)。なかなか良い声で、アコーディオンの伴奏に乗って、彼の声が狭い運河に反響し、しばし、ロマンティックな気持ちになる。橋の上からもタダ見の観光客が彼の歌声に耳を傾ける。ベニスの夕暮れ時もまた格別だ。

カンツォーネ canzone

 イタリアの民衆歌謡を指して使われる場合、範囲はかなり広く、クラシック歌曲は含まれないが、民謡から流行歌まで含むと考えられる。《サンタ・ルチア》《オ・ソレ・ミオ》などよく知られた民謡も、カンツォーネ・ナポレターナ(ナポリの歌)であり、ナポリにあるピエディグロッタ教会で毎年9月7日に行われる祭りの日に市民たちが自作の歌を奉納する慣習があったことから、数多くのナポリの歌が生まれた。

 そうした伝統は、1951年から始まった、北イタリアの観光の町サン・レモでの歌謡祭に形を変えて受けつがれ、58年の第8回歌謡祭で優勝した《ボラーレ》が世界的にヒットしたことから、新しいカンツォーネが世界で親しまれるようになった。近年はロックなど外国の音楽の影響をうけた曲がふえているが、普通それらもカンツォーネの一部と考えられている。

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精巧な手作りのベネチア・ガラス

 ベニスは、ベネチア・ガラス(ヴェネティアン・グラス)でも世界的に有名だ。映画「旅情」で、主人公ジェーンが骨董屋の店先に飾ってある赤いゴブレットが気に入り、購入する。これがきっかけで、店の主人レナートとのラブ・ストーリーが始まる。昔は、赤は貴族しか使えなかった色なのだそうだ。鮮やかな赤は、華やかすぎて、日本で使用するには抵抗がある。お土産には、あくまでも装飾品として割り切った方がいいだろう。

ベネチア・ガラス Venetian glass

 イタリアのベネチアで発達展開してきたガラス工芸で、優れた技巧と華麗な装飾性にその特色がある。その歴史は10世紀にさかのぼるが、1291年にすべてのガラス工人を、ベネチア沖のムラノ島に集中移住させ、島外不出の掟と手厚い保護政策を加えることによって、本格的な発達を遂げ、それ以来17世紀ころまでヨーロッパ市場に独占的なガラス工芸品の供給を行ってきた。 14〜16世紀の製品は、エナメル彩色を施した酒杯やテーブル・ウェア、秘伝技術による平面鏡、17世紀にはレースのような白い線文様を表現したレース・グラスlace glass や華麗な色彩と装飾豊かなガラス細工によるテーブル・グラスやシャンデリアなどで典型的なベネチア・ガラスの様式を確立した。

 ムラノ島のガラス工房は18世紀末から19世紀にかけて、若干の衰えをみせたが、20世紀に入ってから再び新しいアート・グラスのジャンルを発展させるなど、今日に至るまで、世界のガラスの中心地の一つとして、数百年の伝統をもつバロビエールBarovier 一族やバルビーニ Barbini 一族、セグーゾ Seguso 一族、ベニーニ Venini 一族などの名門を中心にムラノ島全体がガラスの島となって活動を続けている。なお同島にはベネチア・ガラスの全体を網羅したガラス美術館がある。

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仮面の店
 

 
仮面や派手な衣装の店

 サン・マルコ広場やベニスの繁華街で、このような店が目につく。店内は仮面や華やかな衣装でいっぱいだ。

 2月中旬から3月初旬にかけてサン・マルコ広場は、仮面をつけたり、奇抜な服装をした人々で埋め尽くされる。カルネヴァーレ Carnevale という祭りだ。音楽にあわせて踊り狂うという、いかにもイタリア人らしいお祭りだ。

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市民のゴンドラ

 黒塗りのゴンドラは観光客用のもの。市民の足は、写真のような簡素なゴンドラ(手漕ぎボート)である。しかし、漕ぎ方は同じだ。道路は、歩くしかない。乗り物といえば乳母車だけなのだ。そこで、いまだにゴンドラが自転車代わりに使われている。橋も沢山架かっているわけではないので、対岸に渡るには重宝するのだろう。

 このような生活は、我々観光客にとってはロマンティックであるが、住んでいる住民にとっては、中世と同じ不便な暮らしを現代に強いられていることになる。多くの若者がこのような生活を嫌い、ベニスを去っていくらしい。ベニスは、そのうち老人の街になってしまうのだろうか。

 地球温暖化による海面上昇や地下水汲み上げによる地盤沈下、海水汚濁の問題など、当世の多くの悩みを抱えている水上都市ではあるが、我々観光客にとっては異国情緒豊かな別天地であり、人類が創造した素晴らしい世界であることには間違いない。( fine )

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