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● 精霊流し(しょうりょうながし)又は灯籠流し(とうろうながし)は、8月16日の送り盆の日に死者の魂を弔って灯籠(とうろう)や精霊舟(しょうりょうぶね)、お盆の供え物などを川や海に流す仏教の送り火の行事である。盛岡の「舟っこ」と呼ばれる流舟(ながしぶね)も精霊舟の一種で、北上川の「舟っこ流し」は、精霊流しの行事である。 |
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無事北上川の河原に下る 2013.8.16 15:49
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ちなみに、長崎県の精霊流し(しょうろうながし)は、他の地域と異なる派手な行事で、さだまさしによる音楽をはじめ、小説や映画、TVドラマなどで有名である。精霊舟の数は例年3000隻以上で、その半数を長崎市が占める。人出は長崎市だけで10万人を越えるという。
精霊流し/フリー百科事典ウィキペディア |
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▲▼ 旗印を先頭に長松寺を出発した仙北二丁目自治会の渡御列は、丁度30分かかって北上川原に到達し、舟っこは、本部席前の指定位置に安置された。先導した子供たちは、五色の短冊や千羽鶴などを舟っこに挿して、別れを告げた。 |
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子供たちが運んできた笹竹を舟っこに挿す 15:53
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安達隆(米沢市)・吉田信吉(盛岡市)・I(群馬県)・伊藤修(札幌市)の各氏 15:56
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舟っこの飾り付けを担当した仙北二丁目子供会 15:59
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▼ 河川敷会場の西側に二張りのテントがあり、盛岡舟っこ流し協賛会の本部席となっていた。写真撮影や報道については、ここでエントリーすると取材できる。私も受付で記帳した。鈴木一夫事務局長が着ている「盛岡舟っこ流し」のロゴが入った赤いTシャツが2500円、DVDビデオ(1時間余の録画)が1000円で販売されていた。 |
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協賛会・鈴木一夫事務局長↓ |
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↓協賛会・佐藤修会長 |
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▼ 舟っこの集合時刻は午後4時となっており、立正佼成会(12番)が刻限ぎりぎりに到着し、北上川右岸から入川する9団体の舟っこが参集した。 |
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▲▼ 舟っこの後ろにブルーシートを広げ、参加者たちに腹ごしらえのおにぎりとお茶が配られた。私も石澤副会長のご配慮でご相伴にあずかった。ほかの町会と違って、担ぎ手たちはシートに座らず、立ったままで腹ごしらえと水分補給をした。土足で上がることを良しとしない美学があるのかもしれない。 |
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13 東仙北流舟会(白龍) |
11 南仙北一丁目町内会 |
6 仙北二丁目自治会 |
3 仙北三丁目町内会 |
1 南仙北二・三丁目町内会 |
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東側に並んだ黄色いユニフォームの駒形自治会(2番)
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▼ 午後4時35分、盛岡舟っこ流し協賛会・鈴木一夫事務局長(仙北二丁目自治会)による司会で式典が始まった。 |
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盛岡舟っこ流し協賛会・鈴木一夫事務局長(仙北二丁目自治会)による司会で式典開始 16:35
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鈴木事務局長(総合司会) |
2 駒形自治会 |
4 仙睦流舟会 |
9 青物町町内会 |
12 立正佼成会 |
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▼ 式典の冒頭、平成23年(2011)3月11日(金)に発生した東日本大震災の犠牲者を追悼して黙祷が行われた。舟っこが式場を挟んで左(西/上流)に5隻、右(東/下流)に4隻並んでいる。入川が早い方が北上川寄りとなっている。 |
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盛岡舟っこ流し協賛会・中村一副会長による開会の辞 16:37
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▲▼ 続いて盛岡舟っこ流し協賛会・中村一副会長による開会の辞のあと、佐藤修会長による式辞があり、「皆さんが迎え火でお迎えした御仏様がたを精霊舟にお乗りいただいて極楽浄土に無事お戻りいただけるように、皆さんで見送ってほしい」と挨拶。 |
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盛岡舟っこ流し協賛会・佐藤修会長による式辞 1/2 16:38
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▼ 写真下中央が北上川の土手を利用して作られた階段で、アルプス席となっている。舟っこ流しが始まるのは午後5時半なので、観客はまだ少ない。 |
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盛岡舟っこ流し協賛会・佐藤修会長による式辞 2/2 16:40
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▼ 最後に盛岡舟っこ流し協賛会名誉会長である谷藤裕明盛岡市長の祝辞があり、「盛岡の夏の行事は、盛岡さんさ踊りをはじめとして各地区で行われているが、この舟っこ流しは280年以上も続く伝統行事。市は観光振興に力を入れているが、今後とも盛岡の先人、歴史、文化を市内外に発信していきたい」旨抱負を述べ、祭典を祝った。 |
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盛岡市公式ホームページ |
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盛岡舟っこ流し協賛会名誉会長・谷藤裕明盛岡市長の祝辞 1643
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午後4時50分頃から曹洞宗青龍山祇陀寺(ぎだじ)・吉田大信師による法要が始まり、先祖供養のほか、先の東日本大震災や水難事故の犠牲者・戦没者らの精霊に祈りをささげる読経が行われ、最後に参加団体代表者らによる焼香が行われた。 |
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青龍山 |
祇陀寺 |
・吉田大信師による法要 1/2 16:49 |
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せんぼくの かわらのほうよう おくりぶね |
The sending boats for the spirits of dead, a Buddhist memorial service on a shore of river at Senboku. |
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青龍山 |
祇陀寺 |
・吉田大信師による法要 2/2 |
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▼ 青物町町内会に赤褌の若者が三人いるのを発見し、その心意気を嬉しく思った。願わくば、仙北二丁目自治会のように参加団体全員が江戸時代から続く装束で舟っこ流しを披露してくれれば、国の無形民俗文化財級の祭典になることだろう。 |
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龍の舟っこ |
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▲▼ 盛岡舟っこ流しの精霊舟は、どのグループも全て龍をかたどったものである。その理由を示す文献は見あたらないが、龍は水神の化身とされ、昇り龍の如く、大空に舞い上がる縁起物であることから、精霊を極楽浄土に運んでくれる乗り物として龍の舟がふさわしいものであると考えられているのだろう。 |
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浅草寺観音堂の天井に描かれた龍の図 / 東京都台東区
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▲ ちなみに、仏教発祥の地インドでは、蛇(ナーガ)の神が仏教の守護神となっており、中国に仏教が伝来してからは、それが龍の姿となり、やがてそれがそのまま日本に伝わったので、写真上のように日本の仏教寺院の天上画に龍があるのは、そのような理由からだという。仏教の守護神として、また、日本固有の信仰として、龍は、我々日本人の身近な存在になっている。 |
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法要中にNHKのインタビュー / 仙北三丁目町内会 16:58
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▼ 仙北二丁目自治会・コ田石男会長が焼香した。昇り龍をあしらった法被は、参加団体の長にのみ与えられる晴れ着であり、名誉である。 |
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▼
参加団体の長に続いて、担ぎ手の代表者たちが焼香した。仙北二丁目自治会は、仙伸会・藤原信行会長や点火役・葛巻進さんなど5人が吉田大信師に見守られながら褌一丁で焼香した。 |
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▲▼ 仙北二丁目自治会・石澤利男副会長の呼びかけで、舟っこの前で記念写真を撮った。副会長が報道班を兼ねているらしく、撮影側にいるため、写っていない。 |
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仙伸会 |
の |
赤褌 |
衆 / 仙北二丁目自治会 |
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▼ 和田グループでお馴染みの伊藤修さん(札幌市)と I さん(群馬県)と一緒に記念写真を撮った。愛機オリンパスE-5のシャッターを切ってくれたのは、石澤副会長。私は、入川して激写するため、水に濡れても良い海パン姿で、水分補給の水筒とレンズを拭くタオル、スペアー電池を持つ実戦スタイルなので格好良くない。来年は彼らと同じ赤褌スタイルで入川し、ロマンと感動を切り取りたい。 |
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川に入る格好で伊藤さん(札幌市)・I さん(群馬県)と 17:17
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撮影:石澤利男氏 |
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