北上川に入る6番舟(仙北二丁目自治会) 2013.8.16 17:54:40
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▲▼ 6番舟は、入川後、舟首を下流(東)に向けたあと、横移動するかたちで北上川中央部の深みに向かって進んで行った。葛巻進点火役は、水際で点火棒に火を着けた後、舟っこを追いかけた。 |
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▼ 担ぎ手たちの赤褌が水中に隠れたころ、6番舟がゆっくりと水面に浮かべられた。二年前には、重心が高くて傾斜し、転覆しそうになった舟もあったが、6番舟は極めて安定しており、危なげない進水風景だった。 |
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▲▼ 舟っこには、舟の姿勢や流れる速さをコントロールするために、その前後左右に4本の支持索が付けられている。進水後、それぞれのロープを手にした裸たちが四方向に展開していった。 |
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▼ 舟っこの支持索が4方向に展張されて舟っこをコントロールする体勢が完成し、予定通りの点火準備が整った。 |
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▲▼ 6番船が入川して2分後、葛巻点火役が点火棒を延ばして龍頭の花火に点火すると、勢いよく燃え上がった花火が閃光を発し、激しくはじけて白煙が上がった。 |
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▼ 舟っこに点火して数秒後には舟全体に火がまわり、紅蓮(ぐれん)の炎が立ち上がり、白煙が舞い上がった。赤く染まった川面が赤褌グループの赤を暗示しているようで、素晴らしい演出だった。 |
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ぐれんのひ あかふんどもが おくりぶね |
The burning flames
like a red lotus, the ancestor-sending boat by naked guys of red loincloth. |
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▼ 間髪を入れず、
舟っこに仕掛けてあった花火が轟音を発して打ち上げられ、曇空に星を散りばめたような美しい光景が広がった。 |
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▲▼ 星を散りばめたような花火と共にその煙が赤や黄に染められ、川面に映し出された光の波とあいまって幽玄の世界が生まれ、その美しさに見とれるばかりであった。 |
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せんぼくの あかふんいっちょう はなびぶね |
Senboku
guys of red fundoshi loincloth,
fireworks from the boat. |
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くれなずむ きたかみがわや まつりぶね |
The lingering glow in the evening sky, ritual boats on the Kitakami river. |
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▲▼ 打ち上げ花火に続いて、前後二箇所から垂直に吹き上がる噴水のような花火が始まった。そして龍口から花火が噴出し、火を吐くドラゴンとなった。 |
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ロープを引いて流れる方向を調整する 17:57:45
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▲▼ 舟っこの左舷配置(向こう側)の人は深いところを歩き、右舷配置(手前)は浅瀬を歩くことになる。舟っこに近いほど輻射熱と火の粉が降りそそぐので、水に浸かって進む方が楽そうだ。しかし、泳げない人は、溺れる恐れがあるので、右舷配置が望ましい。 |
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▲▼ 夏の水浴といえば、戦前まで男子は水褌(すいこん)が当たり前で、盛岡では男は赤褌(あかふん)を締めて北上川で泳いでいたことから、「舟っこ流し」も全員赤褌姿で行われていたという。 |
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▲▼ しかし、戦後からその風習が崩れ、現在、古式ゆかしい赤褌姿で参加している団体は、長松寺の仙北二丁目自治会だけとなってしまった。 |
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▲▼ 仙北二丁目自治会だけは、長松寺の斗ヶ澤祥悦(とがさわ・しょうえつ)住職の指導で、赤鉢巻・赤褌・白足袋・草鞋という江戸時代から続く伝統装束をしっかりと守っており、盛岡市無形民俗文化財としての矜持(きょうじ)を保っているのは、素晴らしいことである。 |
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▲▼ しかし、そのほかのグループは、褌を締めるのが恥ずかしいという理由で、シャツやパンツに代えてしまったことは、日本の伝統文化をないがしろにするものであり、誠に残念である。 |
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舟っこと共に北上川を下る葛巻進さん 17:58:30
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▼ 夕闇迫る北上川で燃え盛る「舟っこ」はとても美しく、火だるまとなった姿は、まるで飛翔する火の鳥のようである。しかし、前頁にも解説したように、観客はこのような暗闇に浮かぶ舟っこを見ているわけではない。明るい被写体に露出を合わせて撮影すると、周りは暗くなってしまう。カメラが作る虚構の世界である。これを良しとするかどうかは、読者のご判断に委ねたい。 |
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炎上する6番舟 17:59:05 |
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炊きあげられた戒名が空に舞い上がってゆく 17:59:25
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なつかわを ぐれんにそむる ながしぶね |
The drifting boat dying the summer river crimson red. |
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江戸時代から脈々と続けられている盛岡の「舟っこ流し」は、それぞれの町内会が創意工夫を凝らしており、竜頭舟の竜口から煙火が噴き出たり、ロケット花火や爆竹・煙幕などが仕掛けられた派手な演出が特徴で、見物人の目を楽しませてくれる。 |
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対岸(左岸)から7番舟(南大通り三丁目町内会)が入川、花火が上がる 17:59:30
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仙北二丁目自治会では、導火線を瞬火線に代えて花火の点火時期を調整するなど、流舟の炊き上げの演出に工夫を凝らしている。 |
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