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みそぎ三日目 2010.1.15
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▼ 津軽海峡木古内湾に面する「みそぎ浜」で「海中みそぎ」をする三日目本番の1月15日は、北国にふさわしい雪模様となった。「海中みそぎ」はどんなに猛吹雪であっても中止されることはない。 |
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小雪降る |
佐女川 |
神社 2010.1.15 |
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石段下の神社境内に設けられたみそぎ |
斎場 |
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▼ 「みそぎ」水槽に氷柱(ツララ)が垂れていた。この日の気温は−5.5℃で寒中みそぎにふさわしいものとなった。 |
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▼ いよいよ本番当日を迎えた朝、佐女川神社本殿に関係者一同が会して厳かに出御祭(しゅつぎょさい)を行い、寒中みそぎに出発する報告と行修者の無事を祈願した。 |
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▼ 出御祭の後、白装束に身を包んだ行修者たちは、それぞれが担当するご神体を抱き、「みそぎ浜」へ向かった。 |
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▲▼ 4年目の別当の後に続くのは稲荷の神を担当する3年目の村上駿弥さん。狐の木像の御神体を持っている。 |
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3年目 |
稲荷 |
の神の御神体を持つ村上駿弥さん |
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▼ 参道を出た「みそぎ行列」は、木古内町観光協会が作成した「寒中みそぎマップ」の青線に沿って進み、みそぎロード(赤線)を経由して神社とみそぎ浜を往復した。観光協会のイラストを担当するイラストレーターの絵は、特徴があり、とても分かりやすくて好感を持った。特に、行修者のイラストは上手い。 |
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資料:木古内町観光協会 |
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▼ みそぎ行列が佐女川神社をスタートし、町内を巡行し始めた直後は、風の強い吹雪き模様で、寒さも一段と厳しいものだった。 |
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▼ かわいい町民たちがみそぎ行列を出迎えてくれた。みそぎ浜に近づくと、いつしか雪が止み、明るくなってきた。行列を先導する長老たちは、一文字笠を被り、裃(かみしも)にカバーのついた雪下駄という出で立ちである。雪国では草履より下駄の方が重宝するようだ。 |
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ゆきげたや みそぎぎょうれつ いちもんじ |
Snow geta clogs, a procession for ablutions making a bee line together. |
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みそぎ行列を出迎えるかわいい町民たち |
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▼ 「みそぎ浜」に着くと、禊場には注連縄(しめなわ)が張られ、行修者が歩む砂浜には蓆(むしろ)が敷かれていた。「天祐我にあり」で、雲が切れ、青空が見えてきた。 |
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かんちゅうの つがるかいきょう みそぎはま |
Ablution Beach, the Tsugaru Straits in the coldest season. |
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▲▼ 沖に目をやると、大漁旗を翻しながら航行する漁船団の姿があり、「寒中みそぎ祭」を一段と盛り上げていた。 |
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▼浜の雪上に「みそぎ太鼓」据えられ、町の子供たちが日頃の腕を披露していた。若者が叩く大太鼓の重低音が浜に轟き、勇ましい太鼓の演奏がみそぎ浜を浄化しているように思えた。 |
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▼ 2頁目以降、木古内町観光協会から入手した「みそぎ太鼓」のテープ録音をデジタルに変換し、BGMに流しているが、子供たちも演奏しているため、所々テンポの乱れがあるのが微笑ましい。 |
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▼ 「みそぎ太鼓」は、別当の章、稲荷の章、山の神の章、弁財天の章の4部から構成されているが、別当の章を録音したものがないのが残念である。現在入手できるステレオコンポは、カセットテープを再現する機能がないので全ての章をデジタル録音した音楽CDの制作が待たれる。パソコンとフリーソフトを使えば、手作りの音楽CDが簡単に作成できるので、是非、お願いしたい。 |
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