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 旅紀行日本の裸祭り

2011719日改訂

今 日

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♪和楽器メドレー

褌の童の参拝天王祭   北舟

 

A village festival, children of loincloth each holding a flag.

2011年7月9日制作

二人ずつ並んで参拝

パノラマ写真(2900X1400)1.2MB

二人ずつ並んで参拝/津島神社(長野県松本市)

 長野県無形民俗文化財

祇園紋   津島牛頭天王社   祇園紋

 島立堀米の裸祭り

天王祭

 
「島立堀米の裸祭り」の概要
 
 裸祭りは、毎年7月第一日曜日に行われる。祭前の日曜日、子供たちは、紙幟をつくり、褌を締める練習や神社境内の清掃、幟の建立、紙幟を差し立てる泥山(砂山)づくりなどの準備を行う。祭の前日の夜は、神社に角燈籠(かくとうろう)を掲げて参拝し、太鼓をたたいて宵祭を祝う。  
津島神社南部の

禊場みそぎば

津島神社南部の禊場

拡大写真(1800X1350)483KB

   祭当日は、堀米公民館に集合し、六尺褌を締め、勢揃いして神社に赴き、拝礼して神社を三周したあと、親玉(6年生)が大幟、中玉(4〜5年生)が中幟、小玉(1〜3年生)が五色の紙幟を担ぎ、AコースとBコースの二手に別れて、先頭の親玉の「オンヤーサー」の掛け声に呼応して、中玉と小玉が一斉に「モンヤーサー」と叫びながら町内を巡行して厄払いを行う。  
津島神社に到着   14:50

津島神社に到着 14:50

拡大写真(2000X1500)828KB

   子供たちは、町内巡視を終えて神社に戻ってくると、幟を収め、参拝のうえ禊場に飛び込んで禊を行う。その後公民館に戻り、シャワーを浴びて汗や泥を流してから更衣し、大広間で鍋物の食事会となる。食事の後、ご褒美の品をもらってお開きとなる。  
堀米子供会の

中幟ちゅうのぼり

を立てる

堀米子供会の中幟を立てる

五色の

紙幟かみのぼり

を持つ 小玉こだま の1〜3年生たち

五色の紙幟を持つ小玉の1〜3年生たち

拡大写真(1800X1350)428KB

 
天王祭
 
 牛頭天王(ごずてんのう)の祭礼は全国各地にあり江ノ島天王祭などのように天王祭と呼ばれており、堀米の裸祭りも天王祭の一種である。  
   愛知県津島市に鎮座する尾張津島神社は、全国で三千以上といわれるの牛頭天王社の総社であるが、7月第4土日に開催される尾張津島天王祭は、褌一丁の鉾持ちが川に飛び込んで禊を行う勇壮な祭である。この川祭りが堀米の裸祭りのルーツになっているという。  

長野県無形民俗文化財指定記念碑のそばに整列

長野県無形民俗文化財指定記念碑のそばに整列

拡大写真(2000X1450)714KB

▲ 堀米の裸祭りは昭和63年(1988)に長野県無形民俗文化財に指定されており神社の赤鳥居のそばに黒御影石でできた立派な記念碑が立てられている。  
上級生の後に下級生が並ぶ

上級生の後に下級生が並ぶ

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津島神社(津島牛頭天王社)に参拝 14:55

津島神社(津島牛頭天王社)に参拝 14:55

拡大写真(1800X1350)635KB

   褌の童の参拝天王祭  北舟 

ふんどしの わらべのさんぱい てんのうさい

Tennoh festival, worship of the children wearing Fundoshi loincloth.

二人ずつ並んで参拝

二人ずつ並んで参拝

パノラマ写真(2900X1400)1.2MB

 
裸参り
 
▲▼ 褌一丁の児童たちは、 二人一組となって神前に進み、二礼二拍手一礼の公式参拝を行った。裸祭りの現場指揮を担当する堀米公民館長が付きっきりで指導してくれるので、神妙な面持ちの子供たちは、見事な参拝を披露してくれた。小さいときからこのような神事に携わることができるのは、何と幸せなことかと、羨ましく思った。  
神妙な面持ちで・・・

神妙な面持ちで・・・

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▲▼ 渡されたパンフレットによると昔は、自分の三尺(越中褌)をモッコフンドシ(前垂れのない越中褌)に用いて裸祭りに参加していたという。親父の三尺を持ち出して叱られたこともあったという。  
二礼二拍手一礼の正式参拝

二礼二拍手一礼の正式参拝

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▲▼ internetで「島立の裸祭り」を検索してみると、今でも堀米の子供たちが締めているのはモッコフンドシだという誤った解説がみられるが、受付で渡されたパンフレットには「モッコフンドシを締め・・・」と記述されていて、訂正されていないため、誤解したものであろう。  
低学年児も立派に参拝!

低学年児も立派に参拝!

拡大写真(1800X1550)644KB

 昔から祭の日は胡瓜(きゅうり)を食べないという禁忌(きんき)がある。津島社の神紋が胡瓜の輪切面に似ているからだといわれているが、博多祇園山笠など、全国各地で同様の習わしがある。  
仲良し3人組

仲良し3人組

拡大写真(1800X1560)624KB

 かつて、祭の日は、田植えを終えて一息つく農休みだった。重労働を終えてホッとしての一日、「オンヤーサー」「モンヤーサー」の掛け声が田園から聞こえてくると、家の裏に出て、畦道を行く裸の子や孫の成長した元気な姿に眼を細める姿が見られたという。  
おじさんに教わって参拝

おじさんに教わって参拝

▼ 裸祭りはかつては男児の祭りだったが近年、参加者が減少傾向にあり、また、男女平等の人権思想の普及などにより女子の参加が認められている。ただ裸になることはできないので運動服で参加する。男子の裸参りのあと、女子の参拝が一斉に行われた。  
女子児童は全員一斉に参拝

女子児童は全員一斉に参拝

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境内三周
 
参拝が終わると裸の男児のみ神社境内を三周した蘇民袋争奪戦の勇壮な裸祭りで知られる岩手県奥州市(おうしゅうし)の黒石寺(こくせきじ)蘇民祭(そみんさい)でも川で禊をしながら境内を三周する風習があり、これも全国各地で見られる神事である。  
津島神社三周のランニング 15:00

津島神社三周のランニング 15:00

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禊池みそぎいけ

の周りを廻る

禊池の周りを廻る

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ちびっ子たちの褌ランニング

ちびっ子たちの褌ランニング

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出発の準備をする 小玉こだま (1〜3年生)の児童たち

出発の準備をする小玉(1〜3年生)の児童たち

拡大写真(2000X1500)731KB

▲▼ 神社での神事が全て終わると、子供たちは、仮置きしていた中幟と紙幟を手に取り、神社前に整列して、町内廻りの体勢を整えた。  
出発の準備をする 中玉ちゅうだま (4〜5年生)の児童たち

出発の準備をする中玉(4〜5年生)の児童たち

拡大写真(1500X1800)633KB

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