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氏神の警護を受け持つ棒術組が宮の前で舞を披露した後、神楽の舞手(まいて)や楽手(がくしゅ)たち奉仕者(ほしゃどん)が太刀や弓矢を持ち、神面を着けて列をなし、揚輿(あげこし)の御神体を守護しながら神楽宿へ向かった。 |
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神楽で使用される小道具は、「採り物」と呼ばれ、杖、幣(へい、ひ)、扇、鈴、榊、剣、弓、矢などがある。これらはすべて祭祀用具で、神を招宴する神招ぎ(かみおぎ)、魂を鎮める鎮魂、災厄を祓う厄除けなどの効力があるとされる。鈴は剣とともに魔祓いの具である。 |
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写真下の猿田彦命らは日の丸扇に杖を持っている。杖には坊主杖(地割)、荒神杖(こうじんづえ)、大杖(七貴人)、片杖(八鉢)などの種類がある。杖の両端に紙房(かみふさ)がついているが、赤と白の房は天を、緑と白の房は地を表す。 |
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揚輿という小さな神輿には、逢初天神(あいぞめてんじん)の御神体の一つである木箱に入った御神面(お面様)が乗せられている。この下をくぐれば無病息災がかなうという。 |
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御神体は集落を巡幸(じゅんこう)し、村人はそれぞれの辻で氏神様を出迎え、豊穣を感謝し、無病息災を願った。 |
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太陽が西に傾き、夕闇が迫る頃、神楽宿のそばで、氏神を杜から神楽宿に迎える舞入の式が行われた。 |
奉仕者(ほしゃどん)が手に持つ鈴は神楽鈴(かぐらすず)で、3・5・7個の鈴が三段についている。鈴には「五色の布」が付けられており、装飾的な意味あいが強いが、陰陽五行に通じているという。 |
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すなわち、五色の布の色は四季を表し、青(緑)は春、白は夏、黄は秋、紫は冬を意味する。大相撲の土俵の四隅につけられている房の色も同じく四季を表したものである。 |
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棒術組が見守る中、揚輿(あげこし)に乗せられた御神体が外注連を3回廻わると、氏神はじめ八百万(やおよろず)の神々がみどりの糸から神楽宿の神庭に舞い込んだ。 |
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続いて、神主(かんぬし)と荒神*(こうじん)との問答が行われた。「御神屋始(みこうやはじめ)」といって、神楽の由来などが述べられ、夜神楽の最初の重要なセレモニーである。この問答により、荒神は村の守神(まもりがみ)になる。 |
*荒神:たけだけしく、霊験のあらたかな神。あらがみ。 |
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All-night kagura,
Religious frenzy happens
once a year. |
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よかぐらや ねんにいちどの かみがかり |
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神楽開始前に高千穂棒術が披露された。高千穂では戸田流・神影流・タイ捨流の棒術が保存伝承されている。 |
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棒術披露の後、奉仕者と世話役が一同に会し直会となった。おにぎり、お煮染め、うどん、御神酒の質素なもの。 |
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神 事
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直会のあと、神事が催行され、最終の打ち合わせが行われた。いよいよ神楽三十三番の奉納開始である。 |
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