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2011年8月26日改訂

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今 日

昨 日

♪獅子/邦楽鼓囃子

白褌の甘酒こぼし奥秩父   北舟

拡大写真(2000X1800)872KB

The back Chichibu,
sweet sake scattering wearing white loincloth.

2011年8月3日制作

盛り上がる甘酒こぼし 13:18
盛り上がる甘酒こぼし/猪鼻熊野神社(埼玉県秩父市荒川)
2011年の日記   8月
wadapho.jp 内検索  
  7月 8月 9月

「徒然日記」目次


 
2011年8月26日(金)晴
 
 
■■■     日本の裸祭り〈 第142集 〉「湯殿山滝行」 完成! ■■■
 
   本日、本年第27集/通算第415集となる作品をアップした。

               日本の裸祭り第142集(92種)「湯殿山滝行」    撮影・制作:和田義男

  この作品は、平成23年(2011)8月6日(土)から8日(月)迄の三日間、湯殿山参籠所に連泊して 山形県鶴岡市に鎮座する出羽三山神社で行われた錬成修行道場を密着取材したものである。10頁225枚の完成版で、今年最大の感動巨編となった。どうかお時間のあるときに、ごゆるりとご覧頂きたい。
 
 
佐藤篤さんの二度目の滝行/湯殿山・御滝

佐藤篤さんの二度目の滝行

拡大写真(1600X2600)804KB

 
 
   湯殿山御滝行人濡褌  北舟 

ゆどのさん おたきぎょうにん ぬれふどし

Mt. Yudono, the wet fundoshi loincloth of the ascetic of Otaki falls.
 
 

和田義男

   
 
撮 影


2011年8月6-8日



OLYMPUS E
-5  
 
12-60mm  9-18mm


1230万画素 4,170枚 10.3GB
 
 

 平成23年(2011)8月25日(木)、夏休みの9連休を含む17日間の編集作業を経て、10頁225枚の感動巨編「湯殿山滝行」がここに完成した。本年最大の作品である。
 今年の正月、第56回鐵砲洲寒中水浴大会に和田グループから参加された柴田栄さん(群馬県伊勢崎市)が出羽三山神社の錬成修行道場の経験者であることを知り詳しくお聞きして、是非とも取材したいと思い立った。
 7月1日(金)出羽三山神社の社務所に電話して密着取材の許可を申し出ると、責任者の吉住さんが応対に出られ、ファックスをお送りした後、光栄にも正式に許可を頂いた。
 それ以来、修験道の本を何冊も読み、予備知識を得て取材に当たった。社務所の説明では、前期道場参加者は常連が多く神社が撮影を許可したといっても気難しい人がいたり、撮影を断られることもあるといわれていたのでどうなることかと気を揉んでいたが現地に行ってみると案ずるより産むが易しで神職のみならず行人(ぎょうにん)の方々からも絶大なるご支援を賜り、お陰様で、会心作を世に出すことが出来た。このことをここに付記し、ご支援ご協力を賜った多くの方々に衷心より御礼申し上げたい。 2011.8.25 和田義男 〈 拝 〉

日本の裸祭り第142集(92種)「湯殿山滝行」

撮影・制作 : 和田義男

   平成23年(2011)8月25日 作品:第27作  画像:(大188+小37) 頁数:10 ファイル数:463 ファイル容量:172MB
   平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:415 頁数:1,618 ファイル数:68,380 ファイル容量:11,021MB
 
 
    滝行者褌一丁雪解水   北舟 

たきぎょうじゃ ふどしいっちょう ゆきげみず

Melted snow running, the ascetic naked with a loincloth beneath a waterfall.

 
 

編集子の選ぶ傑作

気合いの滝行

気合いの滝行

拡大写真(1800X2000)384KB

 
 
山はこれ神
 
 出羽三山の最奥の地・湯殿山の御神体は女性の秘所に似た霊巌(れいがん)であるその頂上から流れ出る湯は、梵字川に注ぎ、やがて赤川となって庄内平野の大地を潤し日本海に注いでいるこの不思議な巌(いわお)が発見されて以来、湯殿山と名付けられた霊山の慈悲深い湯殿の大神により新しい生命を賜って再生するという信仰が生まれたのは、日本人にとっては自然の成り行きであったろう。  
   山々に鎮座する神々の御加護を受けて父母の厳粛な営みにより新しい命を賜った我々は死後その魂が山に還ってゆくという信仰は、六世紀半ばに中国から仏教が伝来すると、神仏習合の文化となり修験道となって庶民の心を捉え、栄えていった。  
 
 
   万緑の赤橋渡る白袴  北舟 

まんりょくの あかばしわたる しろばかま

F

resh green trees, crossing a red bridge wearing a white hakama.
 
 

編集子の選ぶ傑作

太田慶春道彦を先頭に滝行に向かう56人の行人たち / 梵字川・御沢橋

太田慶春道彦を先頭に滝行に向かう56人の行人たち / 梵字川・御沢橋 14:44

拡大写真(2400X1800)1.10MB

 
 
   しかし、下級武士たちの革命で生まれた明治政府は、神仏分離令や修験道廃止令により、国宝級の仏教寺院や仏像を破壊し、修験道を放逐してしまった。これは、イスラム原理主義を標榜するタリバンによるバーミヤン石窟の破壊以上に罪深いもので、今となっては取り返しのつかない失政である。敗戦後、日本は一時的に連合軍に占領されたものの、幸いにも植民地化を免れて民主化され、日本国憲法によって信教の自由が保障されると、神仏混交の文化が鮮やかに蘇った。  
   今ファッショナブルな装備品を身に着けて山に登る山ガールがはやっているそうだが湯殿山錬成修行道場も半数近くが女性行者であることを考えると、隔世の感がある。男性だけでなく、若い女性までもが物質文明に毒された都会の生活から一時的に脱出し、大自然の山に分け入り、山駈け、沢駈け、滝行と、かつての修験者・山伏たちがやっていたことを体験することは、 西洋至上主義や経済大国の価値観のもとに失われてしまったものを取り返す縁(よすが)となることだろう。  
 
 
   湯殿山夏早朝の御沢駆  北舟 

ゆどのさん なつそうちょうの おさわがけ

Mt. Yudono, going along a stream

early morning in summer.
 
 

編集子の選ぶ傑作

岩壁の直下を進む/湯殿山梵字川

岩壁の直下を進む 05:54

拡大写真(2400X1800)1.32MB

 
 
   修験道の教理は一言でいえば「山はこれ神」ということであり草木や岩や石ころや滝といった山々のあらゆるものに神が宿っているというものである。神々の御加護により人は生まれ、そして定められた命を全うすると山の神々の下に還ってゆく。山の神々を敬い、人も大自然も全てが一体であるという信仰は、先人が培った素晴らしい叡智であり、世界に誇る日本文化のひとつではないだろうか。  
   化石燃料の大量消費による地球温暖化や原発事故などによる自然破壊の恐ろしさを思うとき、「自然に還る」ことこそが「エコ社会」の要諦であり、江戸時代のように、たおやかに時の流れる「スローライフ」と相まって、これから先の生き方のように思われる。自然崇拝や神道、仏教などが習合した修験道は古くさいと思っていたが苦悩する現代にも通用する教えが沢山あることを再発見した旅であった。 〈 完 〉  2011.8.25 和田義男  
 
 
   湯殿山白褌の滝行人  北舟 

ゆどのさん しろふんどしの たきぎょうにん

Mt. Yudono, ascetics of white loincloth beneath a waterfall.

 
 
編集子の選ぶ傑作

梵天を先頭に滝行の開始 / 含満ノ滝

梵天を先頭に滝行の開始 / 含満ノ滝 15:32

パノラマ写真(2800X1500)999KB

 

 
2011年8月21日(日)雨
 
 
■■■ わが国初の子供向けふんどしサイトオープン! ■■■
 
  ▼ 本日、広島県広島市在住で、広島大学大学院教育学博士の肩書きを持つ「ふどし」さんが、 わが国初となる子供向けふんどしサイト

            ふんどし好きの男の子のためのサイト  http://fundoshi.kids.coocan.jp

 をオープンしたとの連絡を受けたので、早速覗いてみた。作者の巻頭言は、次のとおりである。
 
   このサイトは、「ふんどしってかっこいい」、「ぼくもつけてみたい」と思っているけれども、実際(じっさい)にはどうしていいかわからなくて悩(なや)んでいる男の子(おもに小中学生)のために作りました。ふんどしの買いかたや、ふんどしのつけかたがくわしく書いてあります。参考(さんこう)にしてぜひふんどしにチャレンジしてください!  
    裸祭などに参加して、ふんどし姿を格好良く思うこどもは沢山いると思う。自分も締めてみたいと思っても、まわりに褌愛好者がいないことの方が多く、どうしたらよいかよく分からないという子は沢山いるので、素晴らしい企画だと思う。  
   自分もふんどしを締めてみたいと思う気持ちは正常な感性の発露であって、決して変人ではない。そのような気持ちが湧いてくれば、父兄に相談しなさいと「ふどし」さんはいう。ふんどしが恥ずかしいものだという先入観を与えてしまった大人への戒めでもある。  
   筆者の作品の中に、ふんどし姿の子供たちによる裸祭の作品があるので、ここに紹介したい。

           島立堀米の裸祭り http://wadaphoto.jp/maturi/simadati01.htm
           和田及神社奉納相撲 http://wadaphoto.jp/maturi/wada1.htm
           重陽の烏相撲 http://wadaphoto.jp/maturi/karasu1.htm 
 
   今後、多くのアクセスを得て、後世に裸褌文化が正しく継承されることを祈念したい。  

2011年8月17日( 水)晴
■■■ アメリカの褌販売店 xzytes ■■■
▼ このたび、広島市在住の「ふどし」さんとの文通の過程で、アメリカに xzytes というい褌販売店 http://www.xzytes.com/ があるということで、早速アクセスしてみた。この店は、男性下着販売店で、その中に Fundoshi というジャンルがあった。
xzytes のトップページ

xzytes のトップページ

資料: http://www.xzytes.com/

▼ Fundoshi(褌) のページに行くと、JAPANESE FUNDOSHI TRADITION CONFORT (日本の褌 伝統 快適)というキャッチ・コピーで、Rokushaku(六尺) 13点、Ecchu(越中) 3点、Mokko(畚) 1点、Kuroneko(黒猫)4点が販売されていた。写真のモデルはアメリカ人男性のようである。
xzytes / Fundoshi のページ

xzytes / Fundoshi のページ

資料: http://www.xzytes.com/
▼ How to wear a Fundoshi (褌の締め方)のページに行くと、六尺褌、越中褌、畚褌の締め方が解説されていた。How to wear a Rokushaku Fundoshi (六尺褌の締め方)では、褌は通常木綿でつくられているとの説明があり、長さと幅がインチで表示されているところは、アメリカらしい。半分に折って締める方法が解説されていたが、モデルは日本人男性のようだ。 「六尺の真ん中がお尻の穴あたりにくるよう股間を通してねじる。」とあるが、捻ると紐のようになってしまうので、かなりマニアックな締め方であり、捻らないのが普通である。

 Back View (後ろ姿)では、後褌(うしろみつ)の正しい締め方が図解されていたが、向井流などとあるので、日本の文献から水褌の締め方をコピーしたようだ。
xzytes / Fundoshi のページ

xzytes / Fundoshi のページ

資料: http://www.xzytes.com/
 日本の神輿祭りで六尺褌に法被を羽織った男性の後ろ姿が Japanese men in their ceremonial doressing として掲載されているが、儀式用の衣装という意味で、ちょっとニュアンスが違う。 越中褌と畚褌の図解も日本のサイトからコピーしたらしく、どこかで見た図である。ともあれ、日本伝統の褌文化がアメリカに渡り、販売店までできているというこは嬉しいことで、特に、日本のような高温多湿の気候風土の国々に普及し、 Fundoshi が Sumo と共に世界的に認知されることを期待したい。

 
2011年8月16日(火)晴
 
 
■■■ 「ふどし」さんの褌論文第一号 ■■■
 
  ▼ 本日、広島県広島市在住で、広島大学大学院教育学博士の肩書きを持つ「ふどし」さんが、ご自身が主催する「ふんどし研究会」 http://fundoshi.style.coocan.jp/index.html で褌論文第一号を発表した。  
   タイトルは、「明治・大正期における水褌の締め方について Tying methods of "suikon" (Japanese loincloth for swimming) from the Meiji era to the Taisho era. 」 http://fundoshi.style.coocan.jp/research01.html  というもので、学術研究者としての高い教養と厳密な裏付け資料による質の高い論文であり、裸褌文化に関心をもつ読者には是非一読をお勧めしたい。  
   論文の内容は、明治・大正期の水泳に関する文献史料を基に、水褌の締め方の異同について考察したもの。その結果、おおむね締め方は類似しているものの、後部の交差の方法が2種類に大別されることが分かったほか、紐付の前垂式六尺ふんどしや、もっこふんどしを水褌として推奨している文献が発見されたという。  
 
細紐をつけた前垂式六尺褌

細紐をつけた前垂式六尺褌

資料:ふんどし研究会「ふんどし研究01」
原典:国立国会図書館・近代デジタルライブラリー

http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/860273/18

細紐をつけた前垂式六尺褌

 
  【所感】 明治期の稲田実「新游泳術」における「犢鼻褌」は、前垂式六尺褌にこだわり、前袋式と比べて緩みやすいという欠点を細紐で補うという工夫をしていおり、筆者にとっても新しい発見だった。また、古賀円蔵「速成水泳術自在」では、もっこ褌を水褌にしており、幼少の頃親しんだ黒猫褌(いどくい)のルーツなのだろうか。興味深い資料である。  
    これまで、水褌の紹介といえば、○○流ではどうのこうのという単発資料だったが、各流派の資料を収集・分析され、学術論文として発表されたことは、とても意義深いことだと思う。これからも博士号の肩書きを持つ「ふどし」さんによる本格的な褌研究がなされることを期待したい。  

 
2011年8月12日(金)晴
 
   
   本日、本年第26集/通算第414集となる作品をアップした。

               日本の裸祭り第141集「湯殿山滝行」速報!    撮影・制作:和田義男

  この作品は、平成23年(2011)8月6日(土)から8日(月)迄の三日間、湯殿山参籠所に連泊して 山形県鶴岡市に鎮座する出羽三山神社で行われた錬成修行道場を密着取材したものである。2頁39枚の短編・速報版であるが、お時間のあるときに、ごゆるりとご覧頂きたい。

なお、今後、半月かけて正式版の感動巨編を完成させるので、どうかご期待願いたい。
 
 

梵天ぼんてん

を先頭に滝行の開始 / 含満ノ滝がんまんのたき  15:32

梵天を先頭に滝行の開始 / 含満ノ滝 15:32

パノラマ写真(2800X1500)999KB

 
 
   湯殿山白褌の滝行者  北舟 

ゆどのさん しろふんどしの たきぎょうじゃ

Mt. Yudono, ascetics of white loincloth beneath a waterfall.

 
 

和田義男

   
 
撮 影


2011年8月6-8日



OLYMPUS E
-5  
 
12-60mm  9-18mm


1230万画素 4,170枚 10.3GB
 
 

 このたび、二泊三日の密着取材を敢行し、初めて出羽三山に入った。本当に素晴らしい滝行だった。感動のあまり、4000枚以上も撮影したので、今年最高の感動巨編となることは間違いない。今年の夏休みは、この編集にあたることになり、完成まで半月を要する見込みである。
 そのため、本日、3日間の編集で速報版を作成した。この短編でも神道と修験道とが習合した出羽三山神社の独特の宗教文化を垣間見ることができるだろう天候に恵まれ万緑の湯殿山での滝行を完璧に切り取ることが出来のが嬉しい。完全版を乞うご期待!

日本の裸祭り第141集 「湯殿山滝行」速報!

撮影・制作 : 和田義男

  平成23年(2011)8月11日 作品:第26作  画像:(大36+小3) 頁数:2 ファイル数:83 ファイル容量:35.3MB
  平成12年(2000)〜平成23年(2011)
作品数:414 頁数:1,608 ファイル数:67,803 ファイル容量:10,872MB

 
 
   迸る霊気に打たる滝行者  北舟 

ほとばしる れいきにうたる たきぎょうじゃ

An ascetic of waterfall, purifying himself with outpouring sacred energy.
 
 
佐藤 あつし さんの二度目の滝行

佐藤篤さんの二度目の滝行

拡大写真(1600X2600)804KB

 

 
2011年8月3日(水)曇
 
   
   本日、本年第25集/通算第413集となる作品をアップした。

               日本の裸祭り第140集 「猪鼻の甘酒こぼし」    撮影・制作:和田義男

  この作品は、去る7月24日(日)、埼玉県秩父市荒川白久に鎮座する猪鼻熊野神社で開かれた「甘酒こぼし」(埼玉県無形民俗文化財)を前日から2日間にわたって取材したものである。10頁216枚の感動巨編となった。時間のあるときに、ごゆるりとご覧頂きたい。
 
 

和田義男

   
 
撮 影


2011年7月23-24日



OLYMPUS E
-5  
 
12-60mm  9-18mm


1230万画素 2,600枚 6.6GB
 
 

 平成23年(2011)8月3日(水)、撮影して10日後に91種目、第140作の裸祭り「猪鼻の甘酒こぼし」が完成した。
 今回、 秒間5コマの連写を多用したので、2,600枚という大量の原画から傑作を選別する作業が大変だったが、光線の具合が良く、万緑の中で繰り広げられた裸祭の素晴らしさを十二分に切り取ることができ、10頁216枚という感動巨編が生まれた。
 今回の作品は、6頁目になって初めて裸たちが登場するという異例の展開になったが、これは、地元氏子たちの事前準備をたっぷりと記録したためである。
 猪鼻の女性たちはよく働く。男がやるべき仕事も平気でこなすのには、驚いた。昔の農村ではどこでもそれが当たり前だったのだろう。僅か30分の祭のために前日から準備し徹夜で甘酒を醸造する様子を含め、祭にかかわる人たち全ての勤労奉仕を記録に残すことが出来た後日この作品に入り切れなかった写真も多数追加してプリント出来るスライドショーCDを作成し、永久保存版として甘酒こぼし保存会にお送りすることにしている。
 

謝 辞
 この作品を制作するにあたり、地元猪鼻区の氏子の方々には、大変お世話になりました。とりわけ、甘酒こぼし保存会の浅香文男会長には、前日から取材することを勧めていただき、また、保存会が保管する貴重な資料を閲覧させていただくなど、懇切丁寧な指導を賜りました。
 また、猪鼻区の黒澤勝孝区長には、現場での指導を仰ぎ、お陰様で大事なイベントを余すことなく撮影することができました。多くの方々のご指導・ご鞭撻により、この素晴らしい作品が生まれたことを報告し、衷心より御礼申し上げます。
 伝統の裸褌文化が躍動する「甘酒こぼし」を支援させて頂くため、来年以降も取材を続けさせていただき、またWa☆Daフォトギャラリーを通じて全国から参加者を募り、和田グループとして参加させて頂きたく思っておりますので、どうかご高配のほど、宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。〈 拝 〉

日本の裸祭り第140集 「猪鼻の甘酒こぼし」

撮影・制作 : 和田義男

   平成23年(2011)8月3日 作品:第25作  画像:(大132+小84) 頁数:10 ファイル数:371 ファイル容量:134MB
   平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:413 頁数:1,606 ファイル数:67,720 ファイル容量:10,836MB
 
 
   抜刀の天狗を迎ふ夏祭  北舟 

ばっとうの てんぐをむかう なつまつり

The summer festival, receiving a long-nosed goblin carrying a naked sword.

 
 

編集子の選ぶ傑作

褌衆の廻りを一周する行列

褌衆の廻りを一周する行列 13:01

拡大写真(2600X1950)1.3MB

 
 
裸褌文化が躍動する

猪鼻いのはな

の甘酒こぼし
 
  緑したたる木陰の境内で、褌一丁の裸たちが甘酒をかけ合い、空(から)になった大樽を転がし、水槽に投げ込む。この単純素朴な村祭に魅せられるのは何故だろう。きっと、この鎮守の杜には、大都会の喧噪の中の希薄な人間関係に埋没して忘れ去られてしまった地域の連帯やボランティア精神が満ちあふれているからではないだろうか。  
 
 
   白褌の甘酒こぼし奥秩父  北舟 

びゃっこんの あまざけこぼし おくちちぶ

The back Chichibu, sweet sake scattering wearing white loincloth.

 
 

編集子の選ぶ傑作

盛り上がる甘酒こぼし

盛り上がる甘酒こぼし 13:18

拡大写真(2000X1800)872KB

 
 
   日本全国に見られる少子高齢化の現象は、奥秩父の荒川も例外ではなく、猪鼻区は僅か40所帯にまで減少している。「甘酒こぼし」のあと裸神輿が国道を練り歩き荒川に下って川瀬祭を楽しんだという全盛期を知る地元民にとっては、現在の祭は見る影もないものなのだろう。しかし埼玉県無形民俗文化財に指定されたこの素晴らしい祭を郷土の誇りに思い保存会を組織して絶やすことなく続けて来られた地元氏子たちの熱意と献身には心底から感動する。  
 
 
   褌の樽転しや村祭  北舟 

ふんどしの たるころがしや むらまつり

A village festival, cask-rolling wearing a loincloth.

 
 
編集子の選ぶ傑作

大樽に水を掛ける裸たち

大樽に水を掛ける裸たち

拡大写真(2400X1800)1.25MB

 
 
   「あと10年続けられるだろうか・・・」という弱気な発言も聞こえてきたが、なんとか知恵を絞り出し、今後も続けて行きたいというひたむきな熱意が強く感じられ、意を強くした。私は、来年以降も取材を続け、全国から参加者を募って援軍を派遣し微力ながらこの素晴らしい裸褌文化を応援して行きたいと思っている「猪鼻の甘酒こぼし」の今後益々のご発展を祈念したい。〈 完 〉  2011.8.3  和田義男  
 
 
編集子の選ぶ傑作

止まらない樽転がし

止まらない樽転がし

拡大写真(2000X1500)874KB

 

  7月 8月 9月

「徒然日記」目次

特集!旅紀行(海外写真集)   世界の名城 感動写真集
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今 日

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昨 日

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