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昨日、本年第13集、2000年7月以来通算第461集となる作品をアップした。
「和田乃神社奉納相撲'13」
撮影・制作:
和田義男 |
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この作品は、去る9月1日(日)筆者の住む東京都青梅市の日向和田に鎮座する和田乃神社で開かれた古式豊かな奉納相撲を3年ぶりに密着取材したもので、5頁128枚の長編となった。お時間のあるときに、ごゆるりとご覧頂きたい。
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拡大写真「みんなの記念写真」(2400X1800)729KB |
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撮 影
2013年9月1日
OLYMPUS E-5
12-60mm
1230万画素 3600枚 9.5GB
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● この和田乃神社奉納相撲は、3年ぶりの取材だったが、汗と泥にまみれながらも懸命に相撲を取る子供たちの姿にすっかり魅了されてしまった。 |
私も子供たちと同じように汗だくになりながら、最後まで取材を続け、1230万画素3600枚9.5GBという途方もない画像を切り取った。 |
秒間5コマという連写機能を多用したためであるが、愛機 OLYMPUS E-5 のお陰で、豆力士たちが躍動する高精細画像とアニメを多用した5頁128枚の感動大作を世に出すことができたことを率直に喜びたい。 |
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● 関東地区では、江戸から明治にかけて和田乃神社のような八幡講による奉納相撲が盛んだったが、その多くは既に廃止されている。また、秩父市荒川上田野の千手観音心願相撲のように現在も続けられているものもあるが、パンツの上にまわしを締めることを認めてしまい、品位が損なわれてしまった例もみられる。(そのため、心願相撲は取材しない。) |
このような惨憺たる状況の中で、和田乃神社奉納相撲は、江戸時代から続く八幡講の伝統を忠実に継承している最も美しい宮相撲であり、長い歴史と品位を備えている。この素晴らしい奉納相撲を永久に保存継承するためには、地域住民の力だけでは限界があり、是非とも無形民俗文化財に指定し、公的支援が必要であると考えられるので、青梅市教育委員会の対応に期待したい。 |
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日本の裸祭り〈第171集/97種〉 「和田乃神社奉納相撲'13」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成25年(2013)10月19日
作品:第13作 画像:(大99+小29)
頁数:5 ファイル数:283
ファイル容量:119MB
平成12年(2000)〜平成25年(2013) 作品数:461 頁数:1,875 ファイル数:84,586 ファイル容量:16,681MB |
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むかいあう かげもすもうを とりにけり |
The shadows
facing each other, also wrestling sumo. |
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「相撲」は裸褌文化の頂点! |
● 明治維新以後、洋風化が進歩だと思った明治政府は、文明開化政策を推進し、高温多湿の気候風土に培われた裸褌文化を恥だと思い、人目に触れる場所で褌一丁の裸形で仕事をしたり歩いたりすることを禁じた。 |
幕末から明治初期にかけて日本にやって来た外国人たちは、日本の美しい風景やもてなしの文化に感動して紀行文を数多く残しているが、日本人が着物を捨て、洋服を着て歩く様を見て、まるで猿が洋服を着て歩いているように滑稽で醜い姿だと落胆した人たちがいた。洋服は、西洋ではどこでも見られる衣装で、素晴らしい和服や裸文化が失われてゆく様を嘆いているのである。ここから日本人の猿真似という比喩が生まれたとも云われる。
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最初に明治政府のやり玉に上がったのは裸祭りであり、当時褌一丁で行われていた博多祗園山笠は、水法被を着用するようになり、伝統の裸文化の変質や破壊が行われていった。なかでも大衆の面前で褌一丁で取組を行う相撲は、日本の恥だとして、禁止論や大相撲の廃止論まで議論された。結局、相撲は何とか難を逃れ、国技として生き残ることができ、現在は大相撲の国際化が進んで、多数の外国人力士が活躍し、人気を博している。フランスのシラク前大統領は、大相撲の大のファンで、愛犬を「スモウ」と名付けたのは有名な話である。
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現代の日本人は、西洋の文化が全て日本の伝統文化よりも優れているというのは幻想に過ぎず、廃れかけている日本の裸文化の素晴らしさに気付き、何とか伝統を存続しようとする有識者が全国各地で奮闘している。青梅市でもこのような人々の努力により、逞(たくま)しくも美しい相撲文化が奉納相撲という形で変質することなく存続していることに感動すると共に、青梅市民として誇りに思う。 |
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ふんどし
の しこなにはじぬ めいずもう |
Fine sumo wrestling,
worthy his ring name on the fundoshi loincloth. |
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おわりに |
● 今年から藤野正開(ふじの・まさひら)宮司のもとで新たな時代を迎えた和田乃神社。お世話になった平泉清さんの紹介で新しい宮司に挨拶することができた。有り難いことに、藤野宮司もWa☆Daフォトギャラリーの「和田乃神社奉納相撲」をご覧になっているという。新作を発表後、全二作をプリントできるスライドショー写真集としてDVD化し、藤野宮司や子供会をはじめお世話になった方々に進呈したい。
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今年は小学4年生と6年生の姿が見られなかったのが残念だが、これからも江戸時代から続くこの素晴らしい奉納相撲を変質させることなく後世に伝えていって頂きたい。最後に、藤野満治前宮司のご冥福と和田乃神社並びに氏子の皆様方の今後益々のご発展・ご多幸を祈念申し上げる。 〈 合掌 〉 2013.10.19 和田義男 |
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さんやくの かしわでたかく みやずもう |
Shrine sumo
match, the laud clapping of hands by tree sumo wrestlers of highest ranks. |
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