▼ この作品のBGMには、芝桜に似合うグリーンスリーブス
Greensleeves のメドレーを流している。世界的に知られるこの曲は、伝統的なイングランドの民謡で、ロマネスカと呼ばれる固執低音の旋律をもつ。作曲者は不詳。
Green Sleeves は「緑の袖」という意味で、Greensleeves は女性の名前である。イギリスの画家ダンテ・G・ロセッティ(1828-1882)が「My Lady Greensleeves 」という題名で緑の小袖の清楚で美しい女性を描いている。
この曲は、エリザベス朝の頃、イングランドとスコットランドの国境付近で生まれ、1580年、ロンドンの書籍出版業組合にレディ・グリーン・スリーヴスの新北方小曲
A New Northern Dittye of the Lady Greene Sleeves
として登録された。この歌は16世紀半ばまで口頭伝承で受け継がれ、17世紀にはイングランドの誰もが知っている曲となった。また、リュート用の楽譜も、17世紀初頭にはロンドンで出版されている。
Alas, my
love, you do
me wrong,
To cast me
off
discourteously.
And I have
loved you so long,
Delighting
in your
company.
Chorus:
Greensleeves
was all my
joy,
Greensleeves
was my
delight,
Greensleeves
was my heart
of gold,
And who but
my lady
greensleeves.