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▼ 羊山(ひつじやま)公園の南ブロックに位置する芝桜の丘には、約17,600m2の面積に
9種40万株以上の芝桜が植えられており、4月上旬から5月上旬にかけて一面がピンクと白に塗り分けられる。
入園料は無料。 |
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←南 |
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北→ |
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芝桜対策本部資料 |
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▲▼
近年知名度が増して多くの観光客が訪れるようになり、開花時期の土日祭日には、秩父鉄道や西武鉄道が臨時列車を運転し、また、最寄駅の一つである横瀬駅では臨時改札が設けられ、周囲の道路では大渋滞が起きるほどである。 |
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「芝桜の丘」中央部 |
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▲▼ 公園内にも駐車場があるものの収容しきれないため、近くの小学校のグラウンド等を駐車場として用い、臨時駐車場や西武秩父駅などから無料シャトルバスが運行される。 |
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「芝桜の丘」全景 |
南(宇根口) |
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西(中央口) |
北(菖蒲田口) |
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パノラマ写真(3200X1000)980KB
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これまでは、「芝桜の丘」の東側から撮影していたが、昼食後、西側に移動し、撮影しながらもとの菖蒲田口まで一巡した。写真下は、西側から「芝桜の丘」の南側を撮影したもの。武甲山(ぶこうさん)(1,304m)を初めてカメラに捕らえることができた。武甲山の下が南口の宇根口(うねぐち)で、横瀬(よこぜ)駅から最短の田舎道を通って来ると、宇根口から入園することになる。 |
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「芝桜の丘」南面 |
↓(宇根口) |
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アメージング グレース(驚くべき慈悲) Amazing Grace |
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シバザクラ「アメージング グレース」は、ハナシノブ科フロクス属で学名を
Phlox subulata
'Amazing Grace' といい、白い清楚な花が美しい。アメージング グレースは賛美歌にある有名な曲名だが、イメージ通りで、なかなか良いネーミングである。
白の主力は、リットル(リトル)ドットで、まだ周辺の4箇所にしか植えられていない。 |
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洒落た文様のある白い芝桜「アメージング
グレース」(驚くべき慈悲)
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▼ 「多摩の流れ」は、唯一和名の芝桜で、ピンクと白のストライプ模様が美しい。遠くから見ると、最も薄いピンクに見える。多摩川の流れをイメージしたネーミングと思われるが、なかなか粋な品種である。 |
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唯一和名の芝桜「多摩の流れ」 |
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「芝桜の丘」の南面は、武甲山を背景とした光景が素晴らしい。写真下がベストアングル・ベストショットである。 |
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ぶこうさん みあぐるおかの しばざくら |
The hill of moss phlox,
looking up Mt. Buko. |
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芝桜と武甲山(縦アングル) |
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写真下は、左上から「スカーレットフレーム」、「オーキントンブルー」、「マックダニエルクッション、「オータムローズ、「リットル(リトル)ドット」の5色の芝桜である。 |
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五色の波状ざくら |
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中央付近より北方の菖蒲田口方面を臨む |
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菖蒲田口の休憩所 13:05 |
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菖蒲田口から北上し、羊山公園の西側斜面を西武秩父駅方面に下る道の途中に牧水の滝と名付けられた小さな滝がある。牧水とは戦前の歌人・若山牧水のことで、この滝は、秩父で活動した彼を記念して名付けられたらしく、近くに石碑がある。 |
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宮崎県出身の牧水は、たびたび秩父地方を訪れて歌と紀行文を残している。最初に秩父に訪れた記録は、大正6年(1917)11月で、96首の大作が「秩父の秋」と題して『溪谷集』(大正7年)に収められている。 |
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また、大正9年(1920)4月に、熊谷(くまがや)から長瀞(ながとろ)、秩父、名栗(なぐり)を回った旅「秩父の春」39首は、『くろ土』(大正10年)に収められている。 |
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よく知られている「溪より溪へ」は旅の紀行文である。この旅で詠んだ歌に、
秩父町 出はづれ来れば 機をりの うた聲つゞく 古りし家竝に
ちちぶまち ではづれくれば はたおりの うたごえつづく ふりしやなみに
があり、秩父の春を詠んだこの作品は、歌碑として「牧水の滝」の下に市街に向けて建てられている。「機をりのうた聲」とは、織物工場の音のことで、当時の秩父地方は、絹織物(秩父銘仙)の生産が盛んだったという。
歌人若山牧水(1885-1928)は、宮崎県東臼杵郡東郷村(現・日向市)の医師・若山立蔵の長男として生まれる。明治32年(1899)宮崎県立延岡中学校に入学、短歌と俳句を始める。18歳のとき、号を牧水とする。
県立延岡中学校から早稲田大学に進み、明治41年(1908)に卒業。 旅を愛し、各所で歌を詠んだ。中学時代から創作活動を始めて43歳までの生涯に約8,700 首の短歌を詠み、歌碑も全国に259基建てられているという。 |
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大の酒好きで、一日一升程度の酒を呑んでいたといい、死の大きな要因となったのは肝硬変である。ちなみに、夏の暑い盛りに死亡したにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた逸話がある。自然を愛し、特に終焉の地となった沼津では、千本松原や富士山を愛し、千本松原保存運動を起こしたり、富士の歌を多く残すなど、自然主義文学としての短歌を推進した。
また、情熱的な恋をしたことでも知られており、妻・喜志子と知り合う前の園田小枝子との熱愛は有名なエピソードである。出身地・宮崎県では牧水の功績を称え、平成8年(1996)より毎年、短歌文学の分野で傑出した業績を挙げた者に対し「若山牧水賞」を授与している。 |
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牧水詠の石碑 |
【碑文】 牧水詠 秩父町 出はづれ来れば 機をりの
うた聲つゞく 古りし家竝に
昭和三十年初秋 喜志子書 |
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▼ 西武秩父駅の右に仲見世通りがあり、広場で「秩父屋台ばやし」の実演が行われていた。「被災地の一日も早い復興を応援します。」と書かれたバナーが印象的だった。 |
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▲▼
実際の秩父夜祭では、囃し手たちは屋台や笠鉾の中で演奏するため、彼らの姿を目にすることはできないので、実演はとても貴重である。ちびっ子たちが縦一列に並び、交代で太鼓を叩いている姿が微笑ましかった。 |
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撮 影
2011年5月4日
OLYMPUS E-5
12-60mm 9-18mm
1230万画素 260枚 589MB
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5月12日(木)、本年第14作(通算463作)が完成した。 「旅紀行日本の花」 シリーズは、「尾瀬の水芭蕉」以来、1年半ぶりの作品で、休眠状態にあったことを深くお詫びしたい。その反省もあって、今回は撮影後8日目というスピード発表となった。
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7年前に「秩父・芝桜の丘」を発表しているので、新鮮味がないのではないかと心配したが、そのときの様子と対比することで、「芝桜の丘」の進化・発展がわかり、また違った趣が出たのではないかと思う。
同時に、私の撮影や編集技術の進化・発展?も感じ取って頂ければ有り難い。 |
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秩父の「芝桜の丘」は、7年前に比べると、栽培面積は11,700m2から17,600m2となり、50%5,900m2拡張された。植えられた芝桜は、24.5万株から63%15.5万株増えて40万株余りとなった。花の種類は9種と変わらないが、種類が変わっている。 |
首都圏から近いこともあり、一シーズンに100万人を超える観光客が来訪し、秩父夜祭に並ぶ観光資源として、秩父市の活性化に大きく貢献している。入場料を取らなくてもやっていけるのが素晴らしい。最初にこのプロジェクトを企画した人は、表彰ものである。秩父市の今後更なる発展を祈念したい。 |
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旅紀行日本の花第34集/旅紀行ジャパン第124集「秩父の芝桜」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成23年(2011)5月12日 作品:第14作 画像:(大40+小8) 頁数:3 ファイル数:113 ファイル容量:51.0MB
平成12年(2000)〜平成23年(2011)
作品数:403 頁数:1,564 ファイル数:65,536 ファイル容量:10,212MB |
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やまぶきの みのひとつだに ありぬべし |
A kerria should bear a
fruit. |
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編集子の選ぶ傑作 |
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元気を出そう!日本 |
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3.11東日本大震災から2ヶ月が経ち、余震も殆ど感じられなくなった東京では、エスカレーターの停止など、節電ムードではあるが、平常生活に戻っている。震災直後、多くの被災者のことを思えば、自粛ムードになったのは当然で、夏祭をはじめ、殆どのイベントが中止になった。 |
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しかし、平常以上に活動することが復興の応援につながることが徐々に自覚されるようになり、ゴールデンウィークのUターンラッシュが予想外に凄かったのは、その左証だろう。 |
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夏祭の中止を早々と決めてしまったのは、今となっては早計だったように思われる。未だに1万人の方々が海底に眠ったままの状態にあることに心が痛むが、これまで以上にイベントや旅行などに参加して消費活動を活発にし、沈滞気味の日本に元気を取り戻し、微力ながら復興に寄与したいと思う。
〈 完 〉 2011.5.12 和田義男 |
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ちちぶじや ながれるごとき しばざくら |
The country of Chichibu,
moss phlox look like a stream. |
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編集子の選ぶ傑作 |
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