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★★★  ようこそ 写真俳句の世界へ! ★★★

Wa☆Daフォトギャラリー  和田北舟の俳句  

2011年5月7日改訂

今 日

昨 日

清流いつまでも・春色・瞳を閉じて明日の翼

Kaseda Music Labo TAM Music Factory

拡大写真(1600x1130)223KB                

正月や新成人の初御輿   北舟 

2001年7月16日制作

江ノ島寒中神輿錬成会(神奈川県藤沢市)

           江ノ島寒中神輿錬成会(神奈川県藤沢市)




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2005年8月13日(土)

朝市の木箱に並ぶ夏大根

Summer radishes
line up
on the wooden boxes
in the morning market.

あさいちの きばこにならぶ なつだいこ

 美しい花が咲き乱れる最良のシーズンを迎えた初夏の北海道。2005年7月11日(月)、一泊二日の日程で道南の中心都市・函館に旅した。羽田空港から函館空港までの1時間20分のフライトは、我が家から羽田に行くよりも早い。函館便は連日満席で、観光客で賑わっていた。
 

土方の斃れし夏の星の城

Hijikata died in a war
at the star-shaped castle
in summer.

ひじかたの たおれしなつの ほしのしろ

 
 「はこだて」の地名の由来は、ウスケシ(アイヌ語で湾の端)に館を築き、それが箱に似ていることから「箱館」になったという。明治2年(1869)に蝦夷(えぞ)は北海道になり、箱館も函館に改められた。
 函館港は、その巴の形から巴港(ともえこう)といわれ、安政6年(1859)日米通商友好条約により、横浜、長崎と共に日本初の国際貿易港として開港し、港から函館山のふもと一帯は、欧米文化の影響を受けて教会や洋館、石畳の坂道などが建設された。現在も異国情緒溢れる街並みが残り、人気の観光スポットとして賑わっている。

浜薔薇の浜啄木の散歩道

The beach
of sweetbriers,
The walking path
of Takuboku.

はまなすの はまたくぼくの さんぽみち

 
 私は平成10年(1998)春から2年間函館市に単身赴任していたので、函館のことは何でも知っているつもりだ。 冬季は、毎日、温泉・サウナ付き銭湯に通ったことや、マウンティン・バイクで1万kmを達成したことなど、楽しい想い出が沢山ある。

夏の空白き聖母の微笑みぬ

The summer sky,
The white Virgin Mother
smilied.

なつのそら しろきせいぼの ほほえみぬ

 しかし、アルバムを開くと、殆どが家族の記念写真で、使える写真は皆無だった。そこで一念発起して函館を激写してきたのが今回の作品である。 函館は異国情緒豊かで、素晴らしい観光資源が多く、私の大好きな街の一つである。

朝市のおばさんたち(函館)

朝市のおばさんたち(函館)

拡大写真(1600x1200)548KB

五稜郭跡(函館)

五稜郭跡(函館)

拡大写真(1400x1050)378KB

石川啄木像/大森浜(函館)

石川啄木像/大森浜(函館)

拡大写真(1300x1400)275KB

青空の聖母/トラピスチヌ修道院(函館)

青空の聖母/トラピスチヌ修道院(函館)

拡大写真(1200x900)286KB




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2005年7月31日(日)

白蓮や源氏の池の白幟

White lotuses,
White flags
of the Genji pond.

びゃくれんや げんじのいけの しろのぼり

鶴岡八幡宮公式サイトのトップページに蓮の花があり、今が見頃であることから、昨日の朝4時起きして一番電車に乗り、鎌倉に行って蓮の花を激写してきた。
鶴岡八幡宮は、寿永元年(1182)に弦巻田と呼ばれる社前の水田3町を池に改めた。江戸時代には向かって右(東)側の源氏池に3つ、左(西)側の平氏池に4つの島が築かれていたが、三は産、四は死を意味し、源氏の繁栄と平氏の滅亡を表していたという。
 現在、源氏池には二つの島があり、大きな西側の島(写真の白幟)に旗上弁天社が祀られている。また、往時、源氏池には白蓮(びゃくれん)が、平家池には紅蓮(べにはす/こうれん)が植えられていたというが、今は双方とも殆どが白蓮である。

光明寺廻廊に座す蓮見かな

Lotus viewing,
sitting on the corridor
of Komyoji temple.

こうみょうじ かいろうにざす はすみかな

 鎌倉では珍しい浄土宗の大本山・光明寺は、第四代執権・北条経時(ほうじょうつねとき)が仁治元年(1240)然阿良忠(ねんありょうちゅう)(1199〜1287)を開山として創建した浄土宗関東総本山である。山門は鶴岡八幡宮の社門を移築したものといわれ、現在鎌倉において最大の二重門である。

紅蓮のひときは映える寺の朝

A crimson lotus flower
standing out
in the morning temple.

べにはすの ひときわはえる てらのあさ

 
 本堂の左には蓮の花で有名な小堀遠州作と伝わる蓮池の記主園(きしゅえん)がある。internetで「鎌倉 蓮」で検索して知ったものだが、こじんまりした庭園に咲く紅蓮が素晴らしかった。

花びらをのせて揺れをり蓮浮葉

A floating leaf of lotus
trembling
with petals on it.

はなびらを のせてゆれおり はすうきば

源氏池の白蓮(鶴岡八幡宮)

源氏池の白蓮(鶴岡八幡宮)

パノラマ写真(2600X900)445KB  2005.7.30  0855

光明寺記主園の蓮

光明寺記主園の蓮

パノラマ写真(2000X1050)462KB  2005.7.30  1035

光明寺の紅蓮

光明寺の紅蓮

拡大写真(1600x1200)188KB

散りゆく花びら(光明寺)

散りゆく花びら(光明寺)

拡大写真(1400x1050)228KB 

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2005年7月26日(火)

水馬水面の空の交尾かな

Pond skaters
copulating in the sky
of water surface.

みずすまし みずものそらの こうびかな

 小倉城公園の池はミズスマシの天国だった。
 池の水面に空が映り、二匹のミズスマシが折り重なって交尾中であった。厳粛な儀式を見る思いがした。
 ミズスマシはアメンボ(アメンボウ)の俗称で、「水澄まし」「水馬」と書き、夏の季語。
 水黽(あめんぼ)はカメムシ目アメンボ科の昆虫の総称。体は細長く棒状で、5〜30mm。脚は長く、先には毛が生えていて水上に浮かんで滑走し、小昆虫を捕食する。飴のような臭いを出す。

交尾中のミズスマシ

交尾中のミズスマシ

拡大写真(800x555)103KB

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2005年7月22日(金)

知床の険しき山谷袋角

Growing antlers,
Steep mountain gorges
of Shiretoko peninsula.

しれとこの けわしきさんや ふくろづの

 知床が世界自然遺産に登録されて一週間後の2005年7月20日(水)に一泊二日の日程で道東に行った。
 初日、羅臼町のホテル峰の湯に宿泊した。テレビドラマ「北の国から 2002 遺言」で、ロケの一行が泊まったホテルであるという。
 ホテルの裏は羅臼川が流れており、蝦夷鹿(えぞしか)が毎日やってくるというので、チェックインのあと早速カメラを持ってでかけると、幸運にも野生の蝦夷鹿に出会うことができ、袋角を蓄えた堂々たる牡鹿を捉えることができた。

瑞々しい袋角の蝦夷鹿

瑞々しい袋角の蝦夷鹿

拡大写真(1200x900)387KB


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2005年7月16日(土)

見下ろせば街の煌めき夏夕べ

Looking down
the lights of the town
glittering
in summer evening.

2005年7月13日(水)

夏の夜煌めく光海渡る

Summer night,
The glittering lights
  cross the sea.

 7月11日(月)12日(火)と函館に行った。11日昼頃函館空港に到着したときには標高334mの函館山(はこだてやま)に雲がかかっていて、夜景は駄目かと思ったが、その後雲が切れたので、午後9時10分函館駅バスターミナル発のツアーバスで函館山に登った。素晴らしい夜景に感動した。

日本一の函館山の夜景

日本一の函館山の夜景

パノラマ写真(3000X1000)492KB

 世界三大夜景は色々な説があるが、函館では、函館山の夜景に香港のビクトリアピークからの夜景とナポリの夜景をあわせて世界三大夜景と呼んでいる。
 上の写真を見ればそのとおりだと思うし、少なくとも函館山の夜景が日本一であることは間違いないと思う。光りの帯が海を横切り、海に投影する光りが幻想的で素晴らしい。
 


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2005年7月10日(日)

青梅路や祭囃子の競ひ合ひ

Paths
in the province of Ohme,
Competition
of festival music.

おうめじや まつりばやしの きそいあい

 

舞踊る狐ひょっとこ山車の上

Fox and clownish masks,
folk dance
on the Dashi floats.

まいおどる きつねひょっとこ だしのうえ

 2005年6月19日(日)午後1時50分から4時30分まで、青梅市民会館ホールにおいて、青梅囃粋會(おうめ・そうすいかい)主催の「第二回お囃子発表会&講演会」(入場料無料)が開かれた。
 青梅大祭実行委員会の村野公一さんのお誘いで、お囃子発表会を取材したが、青梅一小の生徒たちの踊りも披露され、総合学習に取り組む松田貢校長の熱意を感じた。
 青梅大祭の踊りの実演と解説をされた荒井美知徳さんの講演も素晴らしかった。
 青梅囃粋會の活動は始まったばかりであるが、熱気を十分に感じとることができた。今後、歴史を積み重ね、青梅の祭り文化を子々孫々に伝えていただきたい。益々のご発展を祈念している。

西分町囃子連の熱演

西分町囃子連の熱演

拡大写真(1400x1050)335KB 

赤い装束の狐

赤い装束の狐

拡大写真(1400x1140)146KB

 


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2005年7月1日(金)

夏きざす濠碧潭の小倉城

Signs of summer,
Kokura castle
the deep moat
in blue-green.

なつきざす ほりへきたんの こくらじょう

夏の庭聳ゆる城の威風かな

A summer garden,
An awe-inspiring air
of the castle
rising into the sky.

なつのにわ そびゆるしろの いふうかな

 昨日北九州市小倉北区にある小倉城に行ってきた。JR小倉駅から歩いて15分ほど。朝9時の開園と同時に場内に入り、天守閣はもとより、小倉城庭園や八坂神社も含めて激写してきた。曇りがちだったが、途中で青空が見えたので、同じスポットを二度巡る結果になったが、瑞々しい緑に囲まれた小倉城の威容を十二分に切り取ることができた。
 勝山公園(かつやま・こうえん)の一角にある小倉城は、文永年間(1264〜1274)に土豪の緒方惟重が勝山城・勝野城と呼ばれた小城を作ったのが始まりという。関ヶ原の戦いのあと、細川忠興(ほそかわ・ただおき)が32万石で入城し、慶長7年(1602)に名城といわれた小倉城を築城した。この城は海のそばに建つ海城とでもいうべき縄張りで、本丸を中心にいくつもの曲輪(くるわ)が渦巻き状に配置されていた。
 小倉城の石垣の石は切石を使わず、主として城の東に聳える足立山から切り出した自然石が大部分で、堂々たる風格を備え、城主・細川忠興公の自慢の一つであったという。

小倉城の雄姿

小倉城の雄姿

拡大写真(1400x1050)274KB

小倉城庭園から見た天守閣

小倉城庭園から見た天守閣

拡大写真(1400x1050)392KB

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2005年6月27日(月)

花水木仰ぎて深し空の青

A dogwood,
Looking at the sky blue
of too much deep.

はなみずき あおぎてふかし そらのあお

 2005年5月5日(木)6日(金)の両日、家内と共に一泊二日の日程で立川発のバスツアーに参加し、信州信濃の旅に出掛けた。
 最初に行ったところは諏訪湖。1時間ほどの散策を楽しんだ。綺麗な花水木を見つけた。
 ハナミズキは、ミズキ科の落葉高木で、アメリカ原産。アメリカヤマボウシとも呼ばれ、日本からワシントンに贈られたソメイヨシノの返礼として贈られたもの。アメリカの名称は dogwood (ダッグウッド)で、バージニア州の州花。

アルプスの水を引きたる植田かな

Newly planted rice fields,
filled with water
 from Alps.

あるぷすの みずをひきたる うえたかな

 バスは再び高速道路に入り、長野自動車道を北上。途中で一般道に下り、大町温泉へ向かう。バスの左手(西)には田園風景が広がり、その向こうには残雪の北アルプス(飛騨山脈)が続く。何とも雄大な眺めである。
 写真は、オレンジ色のとんがり帽子の時計台が見えた一瞬。北アルプス(飛騨山脈)をバックにメルヘンのような時計台があるとは何ともロマンティック! 施主のセンスが光る。

アルプスの嶺の向かふの山雪解

Snow melting
on the mountains
beyond the ridges
of Alps.

あるぷすの みねのむこうの やまゆきげ

 5日は大町市にある大町温泉に宿泊。翌朝ホテルの前を流れる鹿島川の河原に下りて、北方の上流を眺めると、目の前に水源となる標高2670mの爺ヶ岳(じいがたけ)が聳えていた。
 爺ヶ岳の左(南)後ろに標高2821mの針ノ木岳が顔を出していた。稜線は線を引いたように黒ずんで見え、融雪が進んでいることをがよく分かる。

奥穂高雪解の谷を従えつ

Mt. Okuhotaka,
accompanied by the valley
 of snow melting.

おくほたか ゆきげのたにを したがえつ

 バスは、昨年9月に訪れたときと同様に、沢渡(さわんど)、中の湯、釜トンネルを経て、上高地バスターミナルに着いた。今回一泊したお陰で、5時間の散策時間が取れた。
 前回は霧で見えなかったが、今回、標高3776mの富士山と南アルプスの標高3193mの北岳(きただけ)に次いで第3位の標高3190mの奥穂高岳をハッキリと見ることができた。河童橋(かっぱばし)から見た景色が最高といわれているが、まさにその通りで、清流・梓川(あずさがわ)と落葉松(からまつ)林の向こうに見上げる残雪の奥穂高は素晴らしかった。

アルプスの影黒々と植田かな

清流に凛と立ちたる水芭蕉

アルプスの流れ落ち来る雪解水

上高地かわずの沼のガマ合戦

神降地明神池の走り梅雨

花水木

花水木

拡大写真(1400X1050)524KB

アルプスの時計台

アルプスの時計台

拡大写真(1780X1350)327KB

融雪の進む針ノ木岳

融雪の進む針ノ木岳

拡大写真(1200X900)172KB

河童橋から見た奥穂高岳(上高地)

河童橋から見た奥穂高岳(上高地)

拡大写真(1600X1200)526KB

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2005年6月17日(金)

風薫る静御前を見上げつつ

Fresh breezes of May,
looking up
Shizuka Gozen...

 

金棒を手に手古舞の夏祭

Summer festival
of Tekomai,
a metal rod in hand.

 
 当サイトがミリオンサイトの仲間入りを果たして初の作品「青梅大祭2」が完成した。5月3日に開催された住吉神社の祭礼・青梅大祭を取材したものだが、2年目になるので、青梅の独自性を切り取ることができたと思う。
 仲町の山車人形は、男装の白拍子(しらびょうし)の姿で舞う静御前である。江戸末期の作といわれるが、制作年は不明。明治5年(1872)に仲町が購入。作者は、住江町の神功皇后の天冠を作った松雲斎徳山と推測される。
 この静御前は、江戸開府400年目に当たる平成15年(2003)の江戸天下祭りに、森下町の山車と武内宿弥(たけうちのすくね)と共に出展された。 鎌倉まつり(静の舞)

夏祭鳥居の前の三輪車

宮本の祭車で遊ぶ子ら

獅子口の祭囃子も賑やかに

笛太鼓真一文字の祭笠

夏の空拍子木の音鳴り渡る

金棒を手に手古舞の夏祭

夏祭猿面冠者の扇舞

拍子木の銀の横綱祭笠

天狐舞ふ祭囃子の競ひ合ひ

夏祭一年ぶりの宿弥かな

青梅路や山車四町の競ひ合ひ

瑞々しい静御前

瑞々しい静御前

拡大写真(900x1200)175KB

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2005年6月16日(木)

青梅路や利休鼠の走り梅雨

Paths in the province of Ohme,
The beginning
 of the rainy season
in rikyu-nezumi color.

 先日梅雨入りした東京は、このところ雨が降り続き、我が家のベランダから見える多摩川も水かさを増し、山々の緑も深みを増している。
 憂鬱だという気分がある一方で、恵みの雨という一面が強い。東京都の水瓶・小河内ダムが一杯になることを期待する昨今である。

 

 「雨はふるふる 城が島の磯に 利休鼠の 雨がふる」と 北原白秋が「城が島の雨」で唱っているように、利休鼠(りきゅうねずみ)は 抹茶のような緑色がかった鼠色。利休とは千利休のこと。新緑の木々に降り注ぐ雨は利休鼠の色に見える。
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2005年6月8日(水)

行く春や白砂に染みる珊瑚波

Spring passing,
Coral waves sinking
into loam.

 石垣島といえば川平湾(かびらわん)。日本景観100選にも選ばれ、故岡本太郎氏は「いかなる画人のいかなる詩情をもってしてもその表現は困難」と絶賛したという。
 まさに川平湾はエメラルドブルーのサンゴ礁の海に緑したたる小島が浮かぶ素晴らしい景勝地である。

石筍に雫一滴木の芽時

Spring of  leaf buds,
A drop of water
 to a stalagmite.

 八重山観光の最後に、石垣空港の西4kmほどにある石垣島鍾乳洞に行った。
 「遠野物語」で知られる民俗学者の柳田国男が絶賛したというこの鍾乳洞は、日本最南端の観光鍾乳洞で、総延長が3,200mあり、山口県の秋芳洞(しゅうほうどう)とほぼ同規模の大きな鍾乳洞で、660mの部分を見学することができる。
 特に石筍の保存状態が素晴らしく、その長さは見事である。50万本以上という石筍の数と成長の早さは日本一といわれる。この辺りは上からのつらら石の発達よりも、石筍の発達が際立っている。

川平湾の美しい砂浜とグラスボート

川平湾の美しい砂浜とグラスボート

拡大写真(1400X960)202KB

石垣島鍾乳洞(石垣島)

石垣島鍾乳洞

拡大写真(1600x1200)264KB

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2005年5月28日(土)

神輿舁く勘三郎の白半纏

White happi coat
of Kanzaburo,
carrying a portable shrine
on his shoulder.

 5月1日(日)〜5日(木)のゴールデン・ウィーク期間中、東京都中央区湊一丁目の鐵砲洲稲荷神社で鐵砲洲祭が行われた。
 祭初日の5月1日、歌舞伎座の前で鐵砲洲稲荷神社主催による中村勘三郎さんの襲名祝賀行事が開かれ、勘三郎さん自らが御本社神輿を担いだ。
 鐵砲洲祭では、江戸時代の伝統文化が今に伝わる歌舞伎座の前で江戸っ子たちが年に一度の神輿を練り上げる。

神輿を担ぐ中村勘三郎さん(歌舞伎座前/東京・東銀座)

神輿を担ぐ中村勘三郎さん

拡大写真(1600X1050)479KB 提供:弥生会 撮影:多田裕美子

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2005年5月20日(金)

首里城の三線の音春の風

Sounds of sanshin
the Ryukyu guitar
at Syuri castle
on the spring wind.

 4月15日(金)から18日(月)まで、家内と二人で沖縄本島(おきなわほんとう)と八重山諸島(やえやましょとう)を旅した。
 琉球王国の栄華を残す世界文化遺産の首里城跡(しゅりじょうあと)は、那覇市内で最も高い弁ヶ岳 べんがだけ (167.5m)に連なる標高120〜130mの琉球石灰岩からなる丘陵地にあり、東西約400m、南北約200mに及ぶ沖縄最大の城跡である。

首里城正殿

首里城正殿

拡大写真(2000x1080)488KB

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2005年5月6日(金)

アルプスの影黒々と植田かな

A newly planted rice field,
Shadows of Alps
 lay in black.

 5月5日から家内と共にクラブツーリズムのバス旅行に参加し、一泊二日で早春の信濃路を旅した。
 中央自動車道から長野自動車道に入ると、信濃路は遅い春が訪れ、雄大な残雪の中央アルプスを背景に、田圃には水が張られ、農家のトラクターや田植機があちこちで見られ、本格的な田植えの季節が訪れていた。
 この日は小布施(おぶせ)を見学したあと、大町温泉の黒部観光ホテルに宿泊した。

中央アルプスと植田 (大町温泉付近  2005.5.5.1650)

中央アルプスと植田

拡大写真(1600x1200)363KB

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2005年4月30日(土)

梅林や人それぞれの道に入る

A plum forest,
Each person enters
each way.

 

春霞御岳の谷を深うする

はるがすみ みたけのたにを ふこうする

A spring haze
deepen the valley
of Mitake.

カナダ滝 Canadian Horseshoe Falls 

カナダ滝 Canadian Horseshoe Falls 

拡大写真(1600x1200)283KB

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2005年4月24日(日)

ベランダに珍客来り雀の子

A young sparrow
the unexpected visitor
came to our verandah.

 4月23日(土)、行楽日和のなか、鎌倉市長谷(はせ)にある日蓮宗の収玄寺(しゅうげんじ)を訪れた。
 収玄寺は、日蓮聖人の四大法難のひとつである文永8年(1271)の龍口法難の際、宗祖日蓮と共に殉死の覚悟を決した鎌倉武士・四条金吾頼基の屋敷跡で、金吾の滅後、一寺が建立されたもの。
 境内には多くの花木・野草が植えられており、花の寺としても知られている。

シラー・ベルビアナ(収玄寺/鎌倉市)

シラー・ベルビアナ(収玄寺)

拡大写真(1200x900)149KB

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2005年4月19日(火)

長閑さや牛車に揺られ島巡る

のどかさや ぎっしゃにゆられ しまめぐる

Peacefulness,
Going round
an island
jolted on
an ox-drawn carriage.

 4月15日(金)から18日(月)まで、家内と二人で日本旅行・赤い風船のツアーに参加し、3泊4日の日程で沖縄本島(おきなわほんとう)と八重山諸島(やえやましょとう)を旅した。
 竹富島は隆起珊瑚礁の島で、石灰化した珊瑚の石垣と美しい花々が年中咲き乱れる美しい島である。しばし水牛車で島巡りを楽しんだ。三線(さんしん)のおじさんのガイドがユニークでどことなく寂しげで面白かった。

水牛車観光(竹富島)

水牛車観光

拡大写真(1200x900)301KB

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2005年4月11日(月)

長閑さや淀みの浮子の動かざる

のどかさや よどみのうきの うごかざる

Peacefulness,
The fishing float
on a pool
doesn't move
at all.

 4月10日(日)、大庭靖雄さんの「川辺の町ロンドン」が完成し、アップした。この作品は大庭靖雄さんの第4作で、初の海外作品である。
 国際会議でロンドンに出張された際に、3月19・20日の貴重な週末を取材に充てられ、ロンドンを流れるテームズ川の川辺を28kmも歩かれて早春の表情を見事に切り取られた名作で、4頁36枚の大作となった。BGMにはビートルズをイメージした曲が流れる。

テームズ・ディットンの川べり

テームズ・ディットンの川べり

拡大写真(1200x900)207KB

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2005年4月8日(金)

散る花の今日の名残を田安門

ちるはなの きょうのなごりを たやすもん

Tayasu-mon gate,
Today's remains
of cherry blossoms falling.

 4月7日(木)、東京は午後から晴れてきたので、皇居の千鳥ヶ淵(ちどりがふち)の桜を見に行った。

咲くほどに散りゆく花のお壕かな

さくほどに ちりゆくはなの おほりかな

A moat,
to which the cherry blossoms fall
as they groom more.

人気なき半蔵門の櫻花

桜のトンネル(田安門前)

桜のトンネル(田安門前)

拡大写真(1200x900)452KB

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 最近NHKは、桜といえば千鳥ヶ淵を真っ先に中継するほどで、都民には非常に人気があり、ウィークデーにもかかわらず、地下鉄東西線・九段下駅からぞくぞくと花見客が押し寄せ、人混みでなかなか場所が空かないほどだった。
 数日前までは寒くて震えていたのが嘘のように急に暖かくなり、日中は23℃まで上昇。汗をかきながらの花見となり、アイスキャンデー屋が出るほどの賑わいだった。
 皇居の北にある田安門から桜田門まで、約3kmの道のりを3時間かけて歩いた。東京は週末までが桜の見頃である。

2005年4月6日(水)

若鮎のキラリと光る宙返り

A sparkling somersault
done by
 young sweetfish.

満開の千鳥ヶ淵

満開の千鳥ヶ淵

拡大写真(1200x900)369KB

 我が家の前を流れる多摩川もすっかり春めき、桜が咲いている。まだ水は冷たいが、ときおり魚のジャンプがみられる。川の中にも着実に春が訪れている。
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2005年4月3日(月)

梅の山音一つせぬ朝ぼらけ

A plum-blossom mountain,
Sound of silence
at dawn.

 青梅市の「梅の公園」は、宅地開発に伴い梅生産農家が減少していく中で、地元からの強い要望に基づいて整備されたもので、昭和47年(1972)の開園以来、吉野梅郷のシンボルとなり、地域の活性化に大きく寄与している。

山中の紅梅

山中の紅梅

(1200x900)316KB

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2005年3月28日(月)

神竹を担いで走る厄詣

しんちくを かついではしる やくもうで

Exorcising worship,
rushing to the shrine
with a God bamboo
on their shoulders.

 2005年3月6日愛知県豊田市中田町の中田大国霊神社で厄払いの裸祭り(儺追なおい神事)が行われた。

厄落神竹高く田に立てり

やくおとし しんちくたかく たにたてり

Exorcism,
God bamboo standing
high on a rice field.

気合いの宮入り

気合いの宮入り

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2005年3月21日(月)

梅林の葛籠に折れる山路かな

ばいりんの つづらにおれる やまじかな

A winding mountain path
in a plum forest.

 青梅市の 吉野梅郷 の中でも、最も素晴らしいのが「梅の公園」である。
 一山が梅林で、赤白桃の梅が咲き乱れている。起伏があるために味わい深く、絵になるので、シーズンになると、梅の公園の写真が写真誌を賑わす。今週末が見頃である。
 明日から下り坂だが、天気の良い日に是非出掛けられるとよい。

青梅市「梅の公園」

青梅市「梅の公園」

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2005年3月18日(金)

梅一輪読経ながるる籠堂

うめいちりん どきょうながるる こもりどう

A plum blossom,
Sutra recitation
 from a seclusion temple.

 今、青梅の 吉野梅郷 が見頃を迎えている。
 いつもはアクセスが少ない私のホームページの作品「吉野梅郷」も、梅のシーズンになると、一日200件を越える盛況となる。
 立川のホテルが私の梅の写真をホームページに使用し、 吉野梅郷 にリンクされているからだ。
 日中は大勢の観光客でごった返すので、早朝が静かで良い。

金剛寺の青梅(あおうめ)

金剛寺の青梅(あおうめ)

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2005年3月13日(日)

西大寺九千人の会陽かな

さいだいじ きゅうせんにんの えようかな

Saidaiji temple,
Eyo the contest for talisman
by nine thousand naked men.

 2月19日(土)岡山市・西大寺観音院で「西大寺会陽」が行われた。
 500年の伝統あるこの神事は、岡山県の重要無形文化財であり、寒風のなか、深夜9000人の裸たちが一対の宝木(しんぎ)を争う勇壮な祭祀で、備前の国に春を呼ぶ風物詩となっている。

西大寺会陽

西大寺会陽

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2005年3月2日(水)

多摩川の細き流れや枯葎 

たまがわの ほそきながれや かれむぐら

Dry grass,
The narrow stream
 of Tama river.

枯葎:冬の季語。夏に繁殖した雑草も冬は見る影もなく枯れ果てる。普通、枯葎は冬の枯れ果てた雑草をいうが、金葎という植物の枯れたものをいうこともある。ここでは一般の用例。
 多摩川も冬分は水量が少ない。枯葎と同様に、細く、緩やかで、ひっそりと寂しい。

キラキラと光る川面や枯尾花

多摩川の雪の広場に紅一点

年寄の自慢の健脚春の風

紅梅を背にスタートの白煙

白梅や月桂冠の笑顔かな

多摩川の冬景色

多摩川の冬景色

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2005年2月27日(日)

白褌注連張りわたる夫婦岩

しろふどし しめはりわたる めおといわ

White T-back loincloths,
A sacred straw rope
 hanging
across Meoto-iwa
 the conjugal rocks.

 正月二日、下関市豊北町の二見若宮神社の「夫婦岩注連縄張り」神事が行われた。
 約160年の伝統あるこの神事は、寒風のなか、褌一丁の裸形の男たちが日本海で禊を行ったあと、夫婦岩に大注連縄を張るという勇ましい祭祀である。

夫婦岩注連縄張り

夫婦岩注連縄張り

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2005年2月27日(日)

夫婦岩波寄す磯の寒の垢離 

めおといわ なみよすいその かんのこり

Meoto-iwa the conjugal rocks,
cold water purification
being washed
by the waves rushing to the shore.

  毎年正月二日、豊漁と海上安全を祈り、地元二見の男たちが褌一丁の裸形になり、厳寒の日本海で身を清め、大注連縄(おおしめなわ 長さ約30m、重さ約120kg)を張り上げる光景は、海に生きる男たちの勇ましさを感じさせる新春の風物詩である。

磯波の中の禊

磯波の中の禊

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2005年2月26日(土)

雪野原美瑛の丘のうねりかな 

Snowy fields,
The swell of hills
 in Biei.

 上富良野町の深山(みやま)峠は国道237号線にある小さな峠であるが、丘の町・美瑛(びえい)の美しい風景を展望することができる。落葉松(からまつ)の防風林と真っ白な雪の丘が波を打ってどこまでも続く。
 代表作「麦秋鮮烈」で知られる風景写真家・(故)前田真三は、この峠に立って美瑛の美しさに感動し、ライフワークとして丘の町の大自然を撮影し続けたという。

美瑛の冬の丘

美瑛の冬の丘

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2005年2月23日(水)

甲高き声の木霊す鶴の舞 

A crane
dancing,
The high-pitched voice
echoing.

 2005年2月3日(木)から6日(日)まで3泊4日の日程で家内と二人で北海道を旅した。3日の早朝、羽田空港を出発し、新千歳空港からツアーバスに乗り、道央から道東を巡った。
 北海道の冬の旅は、晴天あり、曇天あり、地吹雪ありの変化に富んだ4日間だった。幸いにも大自然の厳しさと同時に、優しさ、素晴らしさを十分に堪能することができた。

2005年2月11日(金)

鶴降りて静寂を破る鬨の声 

つるおりて しじまをやぶる ときのこえ

After landing,
The crane raised
a battle cry
broking the silence.

風花や十勝平野の茫漠と

白鳥に睨まれてをり十勝川

白鳥に負けじ群れ寄る鴨の陣

阿寒湖や吹雪の中の棹さばき

鶴の里求愛ダンス始まりぬ

地吹雪に霞む摩周湖神の山

硫黄山炭火の焚火玉子売

白鳥の頭上飛びゆく屈斜路湖

網走や蓮の葉氷群鴎

流氷のクリオネ踊る天女かな

果てしなき白一色の冬野かな

空高く突き立つ白樺雪小径

鶴見台の仲良し鶴

鶴見台の仲良し鶴

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 釧路湿原国立公園の西部にタンチョウの里・鶴居村がある。鶴居村は、釧路支庁管内の阿寒郡にあり、 釧路支庁では唯一の村である。鶴居村は、昭和12年(1937)に阿寒町から分村した際、特別天然記念物タンチョウの生息地であったことから「鶴が居る村→鶴居村」と名付けられたという。
 鶴見台は、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリと共に鶴居村にある二大給餌場の一つとして知られる。毎年11月頃から3月頃まで150羽前後のタンチョウが餌を求めて飛来するため、大勢の観光客が押し寄せる。
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2005年2月9日(水)

あら玉の水散り走る玉せせり

Scramble for the ball,
Splash of the water,
in the New Year.

 2005年1月3日(月)、福岡市東区箱崎(はこざき)に鎮座する筥崎八幡宮(はこざきはちまんぐう)で玉取祭(玉せせり)が開かれた。
 豊漁豊作・商売繁盛の恵比須信仰にもとづく年始の占いという側面を持つ筥崎宮の玉取祭(たまとりさい)は、500年ほど前の室町時代に始まったもので、神功皇后の三韓遠征の際に竜神が干珠(かんじゅ)と満珠(まんじゅ)を献上したという伝説によるものといわれる。
 玉取祭は、玉せせりと呼ばれ、「玉競り」と書き、文字通り宝珠と呼ばれる玉を競い合う男たちの祭りである。博多弁で「せせる(しぇしぇると発音)」は「触る、弄ぶ」の意味で、「せせり」はその名詞形。

初春や神官二人玉洗ふ

正月や裸の競り子うち揃ひ

正月や裸童の玉せせり

寒の水裸のわらべ玉を追ふ

正月やめでたき玉の奪ひあひ

あら玉の水散り走る玉せせり

初春や頭上に翳す玉せせり

陽玉を運び納むる三日かな

水散り走る!(筥崎宮玉せせり)

水散り走る!(筥崎宮玉せせり)

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撮影:ちばあきお氏

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2005年1月22日(土)

燈籠の瀧に誘ふ山小径

A mountain path;
A lantern invites us
to a waterfall.

 2004年11月15日、クラブツーリズム主催のバス旅行に参加し、家内と二人で茨城(いばらき)県北部に位置する奥久慈(おくくじ)を散策した。生憎の雨模様だったが、晩秋の紅葉がしっとりと雨に濡れ、味わい深い旅となった。
 月待の滝は、久慈川の支流が作り出す落差15m、巾10mの三筋に落下する小さな滝であるが、カエデやブナに囲まれ、春夏秋冬いつ見ても素晴らしい風情があるといわれている。

奥久慈の林檎たわわに雨に濡る

竜神の湖面を走る秋の雲

迸る袋田の滝霧立ちぬ

しつとりと色艶やかに谷紅葉

小さな石燈籠

小さな石燈籠

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2005年1月21日(金)

掌をあわせ一心不乱の寒の行

Joining palms together,
completely absorbed
in purification practice
bathing into cold water.

 2005年1月9日午前11時から東京都中央区湊一丁目に鎮座する鐵砲洲稲荷(てっぽうずいなり)神社において第50回寒中水浴大会が開催された。
 女性を含む38名が裸になり、中川宮司の号令により櫓漕(ろこぎ)運動などで身体を温めた後、全員が胸元まで氷水(こおりみず)に浸かり、水上で手を合わせ、瞑想して新年の無病息災を祈念した。

氷の水浴

氷の水浴

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★彡 日本初の写真俳句 ★彡

. 俳句「海の風景」文頭

東京 2003年8月16日 8月の盆休みで日本列島は里帰りのシーズンだ。今週は会社全体が夏休みなので、私も休みを取っているが、東京は雨続きで、外出ができない。一日中、家の中で過ごしている。お陰で、未編集の作品を数本、一気に仕上げてアップすることができた。また、これまでの作品に手を加えたりして、時間を有効に使っている。

 
俳句「海の風景」は、50句を束ねてアップしており、既に第4集に入っている。今年の4月に神戸から東京に転勤となり、海の句が殆どなくなってしまった。タイトルを修正しようかとも考えたが、既に2年を超えるシリーズとして定着しており、タイトルは従来のままとすることにした。

 世界の旅の写真館としてWa☆Daフォトギャラリーはこれからも歩み続けてゆくが、それとともに、この俳句も続けてゆきたい。そして、英訳と写真とをあわせて添えてゆく。このような試みは私しかやっていないと思う。かなり骨の折れる作業であるが、やる価値はあると思う。

神戸 2002年8月11日
 暑い夏が続いている。昨日は夏休みの帰省ラッシュのピークを迎えた。おかげさまで、Wa☆Daフォトギャラリーも無事に二周年を迎え、毎月一万件のアクセスをいただけるサイトに成長した。一周年記念として始めた俳句「海の風景」も未だに続いており、継続は力なりで遂に百句を超えてしまった。読み返してみると、駄作もあるが、なかなか良い句だと自慢したくなるような作品もある。

 徒然日記を書くごとに折々の俳句を挿入し、それを俳句「海の風景」に写し、英訳と解説文を加えてきた。この作業もかなり大変だが、何とか続けてきた。俳句は本来のフォトギャラリーとは必然性のないコンテンツではある。しかし、映像と17文字の言葉の違いこそあれ、情景を写し取ることには違いがない。むしろ情報過多の映像より、シンプルな文字の方が味わい深いこともあるのではないだろうか。私の拙句をそれなりに楽しみにして下さる読者もおられるようで、励ましのmailをいただくと、止められなくなる。写真の方も風景写真から始まって祭りや花の写真まで手を広げてビッグサイトになってしまったが、今更引き返すこともできない。これからも情熱と体力の続く限り、現在のコンセプトで進んでいきたい。

神戸 2001年7月29日 平成13年4月1日、広島から神戸に赴任。俳句は、相変わらず月に一回うつみ会に7句を投句し、高橋三洋子先生の添削と講評を受けている。いわば通信教育という形で続いており、先生のご厚意に感謝申し上げる。

 昨年7月から個人のホームページ・Wa☆Daフォトギャラリーを始めて1年余りになる。アクセス13,000件を突破し、すっかり軌道に乗ってきた。そこで一周年記念として、これまで徒然日記の冒頭に折々の俳句を載せてきたので、それを集めて、俳句「海の風景」というタイトルにまとめ、それに写真とコメントを付けてみた。また俳句の英訳もつけた。英訳にも意訳が入り、イメージの広がりが期待できる。

 まだまだ素人の域を出ていないが、当ホームページのビジターに海の素晴らしさや季節感などを画像と同様に感じとっていただければ有り難い。わずか17文字でイメージ(画像)を表現できれば幸いだ。これまで海で仕事をしてきた経験を生かし、海の風景を一幅の絵のように切り取ってみたい。これが作者のテーマでありコンセプトである。ただ、海の句に限定したわけではないので、折々の身近な風景を適宜織り込んでいきたい。

パノラマの神戸の港春霞

風光る館の空に風見鶏

Panoramic view
of Port Kobe
in the spring haze.

A weathercock on the roof
under sky
with a glistening wind.

広島 2000年4月23日 平成12年4月1日、函館から広島に赴任した。友人から勧められ、俳句同好会「うつみ」に入会、月一の例会に出ることになった。仕事の合間を見て俳句づくりに専念する毎日が始まった。稚内在任中から俳句を創作していたので、ある程度の自信があるが、句会に出席し、先生に講評を仰いだり、添削を受けるのは初めてである。少し緊張するが、楽しみながら自然流で俳句をつくりたい。先生の俳号は高橋三洋子で、正岡子規の弟子である高浜虚子の流れを汲むという。種田山頭火のような自由律の俳句ではなく、古典派ともいうべき俳句で、キチッとした季語が必要であり、自然で平易なものでなければならないと教わった。

白藤や水面に鯉の浮き沈み

草鞋揺る仁王門より遍路発つ

Carp sink and float
to the surface
under white wisteria.

Pilgrims started
 thorough Deva gate
on which straw sandals swinging. 

稚内 1994年3月26日 平成6年は吹雪で明けた。日本最北端の地・稚内市に来て一年足らずであるが、現在貴重な冬の体験を積みつつある。窓の木枯らしを聞きながらテレビで正岡子規のドキュメント・ドラマを見ていたら、ふと、この稚内市を中心とした宗谷の出来事を点描してみたら面白いのではないかと思った。今まで俳句などというのは創ったことがないが、挑戦するのも楽しいのではないか。稚拙ではあるが、北国の思い出をファイルする趣旨で詠んでみたところ、アッという間に百首を越えてしまった。思ったより簡単である。粗製濫造気味ではあるがこれからも続けたい。俳号は日本最北端の地にちなんで北舟とした。

正月や昆布拾いの海人ふたり

流氷の接岸告げる尾白鷲

Two fishermen
pick up kelp
on New Year's Day.

A white-tail eagle signals
the arrival of drift ice
to the coast.

日本伝統俳句会 現代俳句協会 インターネット俳句会 俳句センター 帆船 俳句庵 see haiku here

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