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三日目の夜は、初日十勝川で白鳥を見たときに通った十勝川温泉に泊まった。最終日は、初日同様、カラリと晴れた冬景色で、心が弾んだ。バスは一路富良野・美瑛を目指した。大雪山系が眩いばかりに輝いて見えた。 |
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広大な十勝平野を走るバスの窓から大雪山系をバックに広々とした牧場が見えた。北海道らしい雄大な光景に思わずシャッターを切った。バスの窓越しだったが、うまく撮影することができた。 |
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牧場の雪原には波のような風紋が刻まれており、大自然が造形した風と雪の芸術はとても印象的だった。 |
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バスは空知郡南富良野町(そらちぐんみなみふらのちょう)に着いた。幌舞駅は、高倉健主演の鉄道員(ぽっぽや)の舞台である。JR根室本線のこの幾寅(いくとら)駅が幌舞駅としてロケに使われたが、現在でも映画の駅名が表示され、観光名所となっている。 |
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幌舞こと幾寅駅 |

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鉄道員(ぽっぽや)は、浅田次郎原作の同名小説を映画化したもので、1999年に公開された。北海道にある架空の幌舞線・幌舞駅の駅長として定年を迎えようとしている佐藤乙松(高倉健)の生き様を見事に描いた感動の物語で、日本アカデミー賞の作品賞・主演男優賞・主演女優賞など9部門を独占した。 鉄道員(ぽっぽや) |
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幾寅(幌舞)駅を出発した列車 |

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富良野市は、倉本聡原作のテレビドラマ「北の国から」で一躍有名になった。麓郷の森には黒板五郎(くろいたごろう)の丸太小屋などがロケ当時のままで保存され、今にも純や蛍が飛び出してきそうであった。 ラベンダーの里 |
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「北の国から」黒板五郎の丸太小屋 |

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上富良野町の深山峠は国道237号線にある小さな峠であるが、丘の町・美瑛(びえい)の美しい風景を展望することができる。落葉松(からまつ)の防風林と真っ白な雪の丘が波を打ってどこまでも続く。 |
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美瑛の雪の絨毯 |

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代表作「麦秋鮮烈」で知られる風景写真家・(故)前田真三は、この峠に立って美瑛の美しさに感動し、ライフワークとして丘の町の大自然を撮影し続けたという。 美瑛町公式サイト |
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落葉松林の家 |

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パノラマロードの中央、間宮の丘の上に立つ拓真館は、丘の町・美瑛の風景を大自然の芸術として全国に知らしめた風景写真家・前田真三の写真ギャラリーである。 昭和62年(1987)旧千代田小学校廃校跡の体育館を改修して前田真三がオープンしたもので、毎年、多くの観光客が訪れる。 ラベンダーの里(拓真館) |
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拓真館開設当時、四季を通じてこれほど多くの観光客が訪れようとはご本人も予想していなかったようである。 |
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白樺林(白樺の道) |

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深山峠から見た美瑛の冬の丘は、最も心に残るシーンのひとつだった。白い雪の絨毯は、微妙に色合いを変え、ふんわりと広がっている。トラクターを優しく包み込んだ雪の絨毯を最後に、北海道の冬の旅を終えた。 |
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撮影 2005年2月3-6日
《 OLYMPUS E-300 E-1 》
11-22mm 14-54mm
SIGMA 55-200mm
800万-500万画素
3,050枚 4,500MB
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北海道の冬の旅は、晴天あり、曇天あり、地吹雪ありの変化に富んだ4日間だった。 |
幸いにも大自然の厳しさと同時に、優しさ、素晴らしさを十分に堪能することができた。 |
北海道の厳しい冬を苦にすることなく、逞しく生きている人々にも接することができた。 |

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我が主力機E-300は、北海道の厳寒の中や吹雪の中でも、E-1とともに完璧に作動し、十分に期待にこたえてくれた。 |
800万画素の画像は美しく申し分ない。入門機とは思えない完成度の高さである。〈 完 〉 |
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