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テガララン
Tegallalang |
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▼ テガララン村 Desa Tegallalang
は、インドネシア共和国バリ州ギャニャール県テガララン郡の村。ウブドの北方約8kmに位置する。北から南に流れるトゥンガン川やマス川に削られた南北に細長い舌状台地にあり、川沿いに作られたライステラス(棚田)の風景で知られる。 |
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ライステラスで有名なテガラランの位置
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テガラランのライステラス棚田を一目見ようとやってきた車の渋滞が続くのは、棚田のそばには、細い一本道しかなく、駐車場がないためである。 |
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ライステラス(棚田)のそばの狭い一本道
/ ウブド
2011.9.24 15:38
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▼ 我々は、散策路の入口で降ろされ、車は止めるところがないので、先の方に進んでいった。日本であれば、駐車場を造成し、受け入れ体勢を整えるところだが、所狭しと土産物屋と展望レストランがあるだけで、交通手段のことは一切考慮されていないのがバリ島らしい。観光地として知られるようになってまだ日が浅いという事情もあるらしい。 |
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散策路の入口
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▼ 入口からライステラスを一望することができるので、散策路に下りて行かなかった。手入れの行き届いた急傾斜の棚田は、それなりに感心するが、意外に規模が小さく、これが観光名所になるほどのものかと思った。 |
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ライステラスとバレ・ブゴン(東屋)の展望レストラン(左側)
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てがららん やしのはそよぐ あおたかな |
Tegallalang of green rice fields, palm leaves swaying in the
wind. |
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▲▼ 車道の一段下の散策路には、バレ・ブゴン Bale Bengong と呼ばれる東屋(あずまや)の展望レストランが軒を連ねている。お勧めは、米を黄色く炊いたナシ・クニン だという。 |
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バリ島でポピュラーな料理といえば、焼き飯のナシゴレン Nasi goreng と焼きそばのミーゴレン Mie goreng がある。一般に、バリ料理は、香辛料がかなり効いているので、人によって評価が分かれるが、ナシゴレンとミーゴレンは食べやすく、日本人の好みに合う。 |
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ライステラスとバレ・ブゴン(東屋)の展望レストラン(右側)
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ライステラスは、日本の棚田とまったく変わらない風景だが、椰子の木々に囲まれている棚田は、日本には存在しないので、熱帯のバリ島らしい珍しい風景である。 |
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ネカ美術館のあるウブド・ギャナールの位置
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ネカ美術館
Neka Art Museum |
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▼ 日本語ガイドのアルタヤさんに勧められて、ウブド南東約10kmに位置するギャナール(ギャニャール)村 Desa Gianyar にあるネカ美術館 Neka Art Museum に行った。 |
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ネカ美術館 / ウブド 16:04 |
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ネカ美術館は、著名な絵画コレクターのステジャ・ネカによって建設され、1976年に開館した。1982年インドネシア教育文化大臣ダウド・ジュスフにより公認され、現在ダルマ・スニ財団(芸術に奉仕する財団)により運営されている。 |
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▲▼ 緑の多い敷地には6棟の展示館があり、スタイルや年代に分けられ、伝統的バリ絵画から、インドネシア人画家に限らず、バリに関わる世界中の画家たちの名作が展示されている。 |
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【ガルーダと闘う獣】 ヒンドゥー教徒の叙事詩「マハーバーラタ」中の「アディパルワ」の章からとったもの。鷲に似た鳥ガルーダは、姉妹のために奴隷のように働く母親を解放するため、不老不死の霊薬を探している。そのとき、彼ガルーダは、怪物のような二匹の生き物が争うのを目撃する。彼らは、父の遺産相続を巡って争う兄弟で、お互いに「動物になってしまえ」とののしりあったところ、亀と象になってしまい、空腹のガルーダは二匹とも捕まえて食べてしまった(1953年)。 |
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ガルーダと闘う獣 GARUDA AND THE
BATTLING BEASTS by I Gusti Ngurah Ketut Kobot in 1953
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【自衛の踊り手たち】 踊りを披露する男たちは、腰巻として使っていた白黒チェック模様の布ポレン poleng を褌(ふんどし)状に締めて、動きやすくしている。婦女子が後方に見えるものの、観衆は男ばかりである。周りには踊りの雰囲気を盛り上げるために、ガムランを演奏する男たちが描かれている(1962年)。 |
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自衛の踊り手たち SELF DEFENSE
DANCERS by I Wayan Turun in 1962
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▼ 【稲の収穫】 褌 loincloth と竹製の大きな帽子をつけた二人の農夫が、バリ米 Padi Bali を収穫している。刈り取った稲を束にして棒を通し、担いで運搬する様子を写実的に描いている(1954年)。 |
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稲の収穫 RICE HARVEST by
Anak Agung Gede Sobrat in 1954
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▼ 【レゴンの踊り子】 レゴンの起源となった仮面による僧院舞踊は、二人の若い男性によって18世紀中葉に奉納されていたが、レゴンは、20世紀初頭に若い女性三人による宮廷舞踊としてはじめられた(1980年)。 |
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レゴンの踊り子 LEGON DANCERS (PENARI
LEGONG) by I Gusti Ngurah Ketut Kobot in 1980
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【まるはな蜂の踊り】 オレッグ・タンブリリガン Oleg Tambulilingan (まるはな蜂の踊り)は、タバナン出身の著名な踊り手であるイ・クトゥッ・マルヤ(マリオ)がバリの演奏家とダンサーの巡業グループのために1960年代に創作した踊りである。オリジナルのきらびやかなスタイルの踊りは、女性ソロダンサーの舞踊だったが、間もなく男性のパートも加わり、仲むつまじい愛のデュエットとなった(1970年)。 |
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まるはな蜂の踊り BUMBLE BEE DANCE by Anak Agung Gede Sobrat in 1970
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▼ 【バリの生活】
この作品は、絵を描く行程の気が遠くなるような時間の長さを示すため、故意に未完の状態にしてある。バリの生活の典型的なテーマは、漁、川石の採集、物売り、闘鶏、機織り、そして火葬儀礼に使われる霊柩塔と雄牛型の火葬棺である。男性は褌一丁、女性は乳房をあらわにしている。日本の江戸時代の夏の農村風景とよく似ている(1988年)。 |
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バリの生活 LIFE IN BALI by I
Nyoman Leun in 1988
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▼ 【生から死まで】 バリ・ヒンドゥーにおける生、死、再生のサイクルが、それらを象徴する方角の下に描かれている。南東(右下)には誕生が描かれ、南(下中央)で歯切り式と結婚式が執り行われている。西(左)は火葬式の行われる死の方角である。 |
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南部バリでは、北東(右上)が聖なる方角とされており、仏教と同じように魂の輪廻転生を象徴する鳥たちが寺院へと飛んで行く。北(上中央)の田植えと稲刈りは平行に進むものの象徴である。全てのものは、バロンとランダの踊り(中央右)に見られるような正と負の永遠の対立を軸に廻っている(1970年代)。 |
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生から死まで DEATH AND REBIRTH by Ida
Bagus Made Togog in 1970s
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▼ ネカ美術館の中庭の音楽堂には、象の頭を持つガネーシャ神や王族の輿(こし)、ガムラン楽器などが展示されており、笑顔で応接してくれた男性職員が夫婦二人の歓迎のためにガムランを演奏してくれた。 |
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BGMに流れる曲は、ガムラン Gamelan で演奏されるバリの宮廷音楽であるドゥグン・バリ Degung Bali
で、曲目は、Made Rai と Juru Pencar の2曲メドレー。耳に心地よく、癒しの音楽として素晴らしい。 |
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アルタヤさんお薦めの美術館だけあって、見応えのある作品が沢山あり、収蔵量も多く、とても全部を見てまわることができなかったので、バリ島の文化や生活を描いた作品を選んで紹介した。時間があれば、ウブドからも近いので、是非足を運びたい場所である。 |
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バリ島でお世話になったアルタヤさんと三菱車
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▼ ウブド Ubud
は、インドネシア共和国バリ州ギャニャール県ウブド郡の村。ウブド郡の中心であり、ガムラン音楽、バリ舞踊、バリ絵画など、芸術の村として知られ、観光の盛んな村である。地名の由来は薬草ウバド Ubad が訛ったものといわれている。 |
一般に、ウブドというと、ウブド郡に含まれる近隣の村を含めて指すことが多い。すなわち、東隣のプリアタン村、南隣のマス村、西隣のサヤン村、さらにその北隣のクデワタン村である。また、少し離れた北には棚田で有名なテガララン郡テガララン村もあり、ウブドは、これらの観光拠点となっている。 |
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資料:Google Earth |
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▲▼ 村の中心部はウブド村寺院とその向かいのマーケットの付近であり、その間を東西に伸びるラヤ・ウブド通りと南にまっすぐのびるモンキーフォレスト通りが中心街である。モンキーフォレスト通りを突き当たったところにモンキーフォレストと呼ばれる自然保護区があり、多くの猿が生息している。 |
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サレンアグン宮殿(ウブド王宮)
Puri Saren Agung
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▲▼ サレンアグン宮殿は通称ウブド王宮と呼ばれていて、ウブドではランドマーク的存在である。王宮には、現在でもスカワティ王家の末裔が住んでいる。手入れの行き届いた敷地には、王宮ならではの豪華なバリ様式の彫刻や建物があり、常時大勢の観光客で賑わっている。前庭の広場では毎夜本格的なバリ舞踊が催されている。 |
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王宮の赤レンガの門に施された見事なレリーフは、バリ美術界の巨匠レンパッドの石彫りの彫刻作品である。伝統的なバリ島の家屋は、台所、リビング、寝室などが全て独立して建てられており、王宮も例外ではなく、庭の中に王家の建物が点在している。 |
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▼ ウブド王宮の正門前を走るスウェタ通りの向こう側には、村の寄り合いや踊りの練習などが行われる集会所がある。観光客にとっても、待合場所にしたり、疲れた足を休ませることができる有り難い施設である。 |
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▼ ウブドを散策中、頭に香を載せて進む行列に出くわした。アルタヤさんに聞くと、ウブドの祭 オダラン Odaran の行列で、聖水を汲んだ後、お供え物などを携えて、寺院に向かっているところだという。
この行列は、ウパチャラ
upacara と呼ばれるオダランに伴う儀式のひとつで、お寺での僧侶の読経や参拝者のお祈り、各家庭でのサンガsangha
と呼ばれる家寺の儀式なども、まとめてウパチャラと呼ばれている。 |
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バリ島は、インドネシアという国の中のひとつの州「バリ州」で、その中に県があり、市があり、村があり、最小単位である バンジャール Banjar と呼ばれる集落がある。 |
それぞれの集落には、プラ・デサ(集落の共同体の寺院)、プラ・プセ(集落が生まれるもととなった「へそ」という意味の寺院)、プラ・ダラム(墓地の横に建つ死と火葬の神々を祀る寺院)という3つの重要なお寺がある。 |
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その他にも、米の島バリ島には、各バンジャールに必ずある農業組合のお寺、稲作の神の寺プラ・ブドゥグル、山の寺、海岸の海の寺、市場の寺、水浴寺院、湖・洞穴・泉の寺院などなど、数え切れない数のお寺がある。 |
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その膨大な数のお寺すべてに創立記念祭 オダラン があり、敬虔な島民たちにとっては大事な行事で、関係者全員参加で催行されるため、バリ島では、祭は日常茶飯事の行事となっている。寺にとってみれば、年に一回の祭だが、寺が多いため、旅行中、一度はこの行列に出くわすことになる。 |
インドネシア語ができるひとは、道ばたに
Hati-hati. Ada Upacara.(ウパチャラ注意)
の道路標識が立てられているのに気付くはずである。ウパチャラは、日常のありふれた風景で、バリ島の風物詩である。 |
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ウブドの通りをドライブすると、至る所に石像販売店がある。観光客のお土産用だけでなく、公共施設やホテルなど、バリ島では、古色蒼然とした石像を飾るのが一般的となっているため、これだけ多くの店が並んでいても潰れることなく営業できるのだという。 |
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