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資料:Google Earth |
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バリ島最後の観光は、ウブド王宮煉瓦門の前庭で毎日公演されるレゴンダンスの観賞である。午後7時半開演だが、午後6時過ぎにはウブド王宮に着いたので、正面の一番良い席に坐ることができた。 |
レゴンダンスは、バロンダンスとケチャックダンスと共にバリ三大舞踊のひとつに数えられる。レゴンダンスには何種類かあるが、通常はレゴンクラトン
Legong Keraton のことをいう。クラトンとはインドネシア語で宮殿のことで、宮廷舞踊として伝えられてきたものである。 |
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レゴンダンスの舞台 / ウブド王宮煉瓦門の前庭 9.26 19:40
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▼ ウブド王宮赤煉瓦門のバロン頭部のレリーフは、9月24日夕刻に撮影したものと異なる。四角い顔面部分が取り替えられていて、デザインと色が微妙に違っている。帰国後、編集の段階で気がついたものだが、その理由は分からない。 |
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▼ レゴンダンスには、ガムランによる演奏が行われる。向かって左側には、パングル
Panggul
と呼ばれる撥(バチ)を両手に持って小型のゴン Gong を叩くレヨン Reyong 奏者が陣取っている。レヨンは、小さなゴン Gong が幅約4mの木枠に12個並べられており、4人で演奏する楽器である。 |
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▼ 舞台の正面、煉瓦門の下には、両面太鼓
クンダン Kundan の奏者が二人おり、楽団全体のリーダー役をつとめる。一人が2台1組のクンダンを使う。クンダンは、テンポや強弱などをコントロールする太鼓で、木をくり抜き、両側に牛の皮が張られている。楽器名は太鼓の音”クン””ダン”に由来しているという。息を合わせながら二人一組となって楽しそうに叩いている姿が印象的である。 |
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▼ 向かって右側に並ぶ ガンサ Gansa は、青銅の鍵盤と竹の共鳴筒が付いた鉄琴で、旋律を担う重要な楽器である。竹は鍵盤の下に縦に並び、その上に鍵盤が並べられている。鍵盤をたたくと、竹筒効果で金属の響きが増幅される。 |
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ガムランの早いリズムとダイナミックな音色は、神々と交信しているかのような印象を与え、それを聴いた人の頭脳からアルファ波が誘発されるといわれ、癒しの効果が高いという。 |
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最初のダンスは、ガボール
Gabor
と呼ばれるウェルカムダンス。寺院などで儀式を行う際、神々の降臨を歓迎する踊りであるが、最近ではレゴンダンスの幕開けとして演じられることが多い。同一所作を舞う一群の若い女性によって演じられ、終盤には祈りを捧げ、観客に向けて花びらを撒き、歓迎と祝福を示す。 |
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6人の美女による歓迎の踊り ガボール Gabor
19:42
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すずしきは おうきゅうだんす ほしせいや |
A holy
night full of stars, cool is the dance at the palace. |
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▲▼
バリダンスの特徴は、目を大きく開き、激しく動かすことで表情や感情を表すことと、小刻みに動かされる指先にある。子供の頃から練習していないと、これだけの所作は難しいという。 |
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次に演じられたのは、バリ伝統の戦士の踊り バリス
Baris。鮮やかな衣装をまとい、1人の男性が踊るが、ここでは女性が男性役を演じていた。 |
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戦いに赴く戦士の踊り バリス Baris 19:55
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▲▼ バリスという語は、「列、縦隊、戦士の列」を意味し、バリの王のために戦う戦士たちの名称でもあった。この踊りは、戦いに赴く一人の堂々たる戦士の勇気と高潔さを表現している。少年又は少女によって演じられ、レゴンダンスがこれに続くことが多い。 |
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▼ いよいよメインの宮廷舞踊 レゴンクラトン Legong Keraton が始まった。元々インドネシアの王宮で王のために踊られていたもので、3人の女性が踊る。ラッサム Lasem
王が他国の王女ランケサリ Langke Sari に求愛し、王女が断ると、それに激怒したラッサム王はランケサリ王女のいる国を侵略しようと戦争を仕掛けるが、戦闘の中で殺されてしまうという物語である。 |
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レゴンダンスの主役チョンドンの宮廷舞踊! 20:03
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▲▼ レゴンクラトンでは、最初に一人で踊る赤い衣装の踊り手がチョンドン
Condong と呼ばれるバリ舞踊のスターである。どの舞踊団でも一番踊りが上手く、かわいい女性がチョンドンを演じる。 |
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▼ 5頁「ウブド」のネカ美術館で紹介した絵画 レゴンの踊り子
LEGON DANCERS は、30年ほど前に描かれたものだが、現在と同じような冠を被り、前垂れを垂らした三人のダンサーが踊っている。既に扇を使っている点も共通している。この絵では、左下の女性がチョンドンだと思われる。 |
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レゴンの踊り子 LEGON DANCERS by I Gusti Ngurah Ketut Kobot in 1980
/ ネカ美術館(再掲)
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BGMに流れる曲は、ガムラン
Gamelan で演奏されるバリの宮廷音楽であるドゥグン・バリ
Degung Bali で、曲目は
Legong、Warda Lumaku、Tritis Asih、Made Rai の4曲メドレー。 |
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▼ 次は、若者の踊り
タルナジャヤ Tarunajaya。迫力ある力強いダンスで、バリスを踊った女性が演じている。この踊りは、誰でも経験する思春期に特有の心の移り変わりや、とらわれない自由を愛する心を表現している。 |
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力強い若者の踊り タルナジャヤ
Tarunajyaya 20:21
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▼ 花蜂の踊り オレッグ・タンブリリンガン Oleg Tambulilingan は、1960年代、プリアタン村の楽団のアメリカ公演のために創作されたバリ舞踊ではめずらしい男女ペアの踊りである。 |
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▼ タバナン出身の天才舞踊家イ・クトゥッ・マルヤ(マリオ)の振付で、花から花へと飛び回る雌蜂に雄蜂が求愛し、戯れながら仲睦まじくなっていく様子が艶やかに表現されている。 |
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▲▼ 奇しくも5頁「ウブド」のネカ美術館で紹介した絵画
オレッグ・タンブリリガン Oleg
Tambulilingan (まるはな蜂の踊り)が、ウブド王宮で「花蜂の踊り」として実演されていたのに驚く。これも編集の段階で気付いたものだが、40年前に描かれたものと比較できるとは、神々の御加護によるものかもしれない。 |
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まるはな蜂の踊り Oleg
Tambulilingan by Anak Agung Gede Sobrat in 1970 / ネカ美術館(再掲)
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▲▼ 半世紀前に創作された「まるはな蜂の踊り」が、現代もバリダンスの傑作として上演されていることに感動する。女性の両サイドに垂れる2枚の黄布は、蜂の羽を表現しているものと思われるが、既にその着想は40前の絵からも読み取れる。 |
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▼ 最後は、仮面の踊り トペントゥア Topeng Tua である。バリでは、とてもポピュラーな仮面舞踊で、物語によって様々なキャラクターを伴う。神秘性を帯びたこの踊りは、宗教的行事の際に頻繁に催されるという。 |
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ここでは、古典舞踊の数ある中から、老人 トゥア が演じられている。粗野ではあるが、ゆったりした動作は、日本の能面のように表情が微妙に変化する。かなりの踊り手でないとつとまらないだろう。 |
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最後にウブド王宮赤煉瓦門の前にオールキャストが勢揃いし、団長らしき女性が挨拶し、65分間わたるレゴンダンスは、見事に幕を閉じた。これでバリ三大ダンスを全て見終わったことになるが、どれも満足度の高い見応えのある公演だった。 |
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■ 5日目:2011年9月27日(火) ホテルにて静養 22:00空港へ ■ |
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■ 6日目:2011年9月28日(水) デンパサール国際空港
00:30 〜 GA880 〜 08:50 成田国際空港 ■ |
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5日目は、帰国の日だったが、丸一日、ニッコー・バリで静養し、バリ島との別れを惜しんだ。夜10時頃ホテルを出発し、30分ほどでデンパサール国際空港に到着。ガイドは、出国ロビーには入れないので、入口で分かれた。 |
ガルーダ・インドネシア航空のカウンターはロビーの右側に沢山あり、直ぐに分かった。夫婦のパスポートとEチケットレシート一式を提示し、スーツケースを預けると、二つでぴったり40kgだったのに苦笑する。航空会社によっては10%程度のオーバーは大目に見てくれるところもあるが、こればかりは係員の気分次第。塔乗券(ボーディング・パス)と手荷物受取証(クレーム・タグ)をもらい、カウンターと反対側の通路から搭乗口に向かって進む。 |
成田と同じように保安検査と出国審査を通って3番の搭乗ゲートへ。途中、免税店があるので、最後の買い物をし、出国税相当額のルピアを残して使い切る。端数は国際機関に寄付。 |
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▲▼ 搭乗ゲート3番の出発ロビー入口に最後の検問所があり、ここで一人150,000ルピア(約1,500円)の出国税を払うと、塔乗券の裏側に支払い済みのシールを貼ってくれる(写真下右)。これで全ての手続きが完了。Gate 3 の出発ロビーにはトイレがないので、出国税を払う前にトイレを済ませておかないといけない。 |
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表 |
裏 |
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▲▼ 出発30分前の9月28日(水)午前零時過ぎに
Gate 3
から搭乗開始。予定通り、朝9時頃に成田に着いた。2日間の静養と時差が僅かに1時間だったこともあり、疲れもなく、比較的楽な海外旅行だった。 |
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ガルーダ・インドネシア航空
エアバスA330機 / 成田国際空港
第二ターミナル 9.28 09:08
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撮 影
2011年9月23-28日
OLYMPUS
E-5
12-60mm
1230万画素 2600枚 6.37GB
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本日10月16日(日)、51ヵ国目の海外旅行となった感動巨編「バリ島は招く!」が遂に完成した。旅行日とあわせると、完成に24日を要した労作である。そして、自信作でもある。バリ島への旅は、この作品を見れば、殆どのことが分かるので、今後、本作品がバリ島紹介の決定版となることだろう。 |
そう断言できるのは、出入国手続は勿論、バリ島三大舞踊を網羅し、取材先はほぼ完璧と言えるからである。強いていえば、ちょっと遠くて行けなかったバリ島最大のプサキ寺院を収録できなかったことくらいだろう。 |
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特集!旅紀行第105集 「バリ島は招く!」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成23年(2011)10月16日 作品:第28作 画像:(大188+小54) 頁数:10 ファイル数:489 ファイル容量:210MB
平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:416 頁数:1,639 ファイル数:69,668 ファイル容量:11,467MB |
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おうごんの ばりのししまい ぜんとあく |
Good and
evil, a golden lion dance of Bali. |
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編集子の選ぶ傑作 |
聖獣バロンの前で自害する戦士 / バロンダンス
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バリ島民の歓待 |
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バリ島は本当に素晴らしい。南国の楽園だといっても過言ではないのは、レピーターが数多くいるからである。私がラウンジで知り合った日本人男性は、東南アジアに拠点を置く会社の社長さんのようだったが、バリ島へは、日本への帰国の都度立ち寄り、トータルすると既に滞在200日を超えているという。 |
バリ島の魅力は何だろうかと考えてみると、熱帯地方にもかかわらず過ごしやすく、自然環境が素晴らしいとか、ハワイに比べると物価が安く、円高で使い勝手がよいとかの理由もあるが、最大の魅力は、心から示される歓待にあると思われる。 |
ラウンジでは、二回目から「和田さん、おはようございます。」と必ず名前をつけて挨拶してくれるし、常に笑顔で対応し、人によっては合掌してくれる。仏(死者)ではないので、拝まれると変な気持ちになるが、嫌な気はしない。その応接ぶりは、とても自然で、作り笑いのような笑顔ではない。これは、小さいときからの躾教育が大きいと私は思っている。日本人も、この点、バリを見習っても良いのではないかと思う。我々夫婦もレピーター候補になりつつあるのは、いうまでもない。(^^; |
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ゆうやけて けちゃっくだんすの いにそえり |
The evening glow, just as wanted for the kecak Dance. |
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編集子の選ぶ傑作 |
円陣を組んであぐらをかいた男たち /
ケチャックダンス
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バリ島は招く! |
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私が大学生の頃、リーダーズ・ダイジェスト(リーダイ)という日本語の本があった。現在もアメリカ本社は存続しているようだが、その後の読書離れにより、この会社は随分前に倒産し、今は、日本語のリーダイは、絶版となってしまった。私だけでなく、特に団塊の世代は、今でも懐かしく感じると思う。殆どが英語版の翻訳だったが、海外の事情がよく分かり、定期購読して、毎月の発行が楽しみだった。 |
その中に、「バリ島は招く!」という一編があった。バリ島は、精神文化を重んじる国で、あるとき、旅行客が木彫像が見事で気に入り、買いたいと申し出たところ、その職人は、まだ未完成なので売れないと断ったというエピソードが紹介されていた。それから46年経った現在でも、この話が頭の片隅に残っているのは、
江戸時代の職人気質(しょくにんかたぎ)のように、金儲け以前に自分自身の矜持を大事に考える価値観に共鳴し、「いつかバリ島に行ってみたい」という憬れがあったからだろう。 |
はからずも今回、その憬れが実現したのだが、頭に描いたバリ島のイメージと現実とは必ずしも一致するものではなかった。しかし、そのエピソードが生まれた島民気質は、十分に体験することができた。帰国後、私は、バリの素晴らしさを余すこと無く伝えるために、かなりの日数を費やして編集にエネルギーを傾注した。そして、この自信作のタイトルをかつてのリーダイと同じ「バリ島は招く!」にした。 |
先ほど「バリ島は招く!」をGoogleで検索したが、一件もヒットしなかった。明日からはこの検索で私の作品がヒットすることになるかと思うと、それだけでワクワクする。半世紀近く前にたまたまリーダイでバリ島と出会ったことが懐かしく、当時の日本リーダーズ・ダイジェスト社に感謝申し上げたい。〈
拝 〉 2011.10.16 和田義男 |
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だんがいの うるわつじいん なつどとう |
Smell of
the seashore, cool-locking is the Bali temple. |
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編集子の選ぶ傑作 |
タナロット寺院の全貌 / 展望所より南を臨む
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2011年10月17日(月)午後4時頃、Googleで「バリ島は招く!」を検索したところ、約99,300件がヒットし、第1頁の8番目に旅の写真館「WaDaフォトギャラリー」(和田フォト)海外写真集という見出しのトップページが表示され、「バリ島は招く!」というフレーズが初めて表示された。沢山ヒットしているが、他はバリ島だの、招くといった部分一致なので、完全一致は私のサイトだけで、internetの初出である!今日は一日中、推敲に追われ、これで完成と言える状態になった。今晩は、久しぶりに愛飲のスコッチ・グレンフィディックで乾杯しよう! 10/17 22:38 |
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「バリ島は招く!」検索結果 2011.10.17
16:00
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