東北ドイツの旅（ゴスラー）【和田フォト】

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小池淳二


	ゴスラー　Goslar
	ハルツ地方の古い歴史を留める小さな町ゴスラーは、922年、皇帝ハインリヒ I 世により開かれ、968年から始まったハルツ山麓の銀鉱の採掘に伴って発展してきた。

ゴスラーの皇帝居城/世界文化遺産

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	皇帝居城　Kaiserpfalz
	銀を産出したランメルスベルク鉱山のふもとにあるゴスラーは、皇帝直轄領だったため、 11世紀には皇帝色である薄紫色に飾られた皇帝居城がハインリヒIII世により建設された。現在の城は19世紀に再建されたもの。

ヴィルヘルムI世（左）とフリードリッヒI世の騎馬像

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	その後、ゴスラーは、神聖ローマ帝国の主要都市となり、皇帝や王が居留した。オランダから来たウィルヘルム王を最後に、1253年から自由都市となり、ハンザ同盟に加わり、発展を続けた。

ゴスラーのマルクト教会

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ゴスラーの美しいマルクト広場

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	ゴスラーでは、1530年から1657年の間に魔女狩りで28人が犠牲になったが、皮肉なことに、今では魔女がハルツ地方のマスコットキャラクターとなっている。

マルクト広場の二頭立て馬車

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	第二次世界大戦のあとはイギリスの管理地となった。1960年代、1970年代には民間企業により盛んに採掘が進み、町が発展したが、1988年に資源が枯渇して鉱山が閉山すると、町は衰退した。

演奏につられて踊り出した子供たち

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	しかし、戦災を受けなかったために残された美しい旧市街を訪れる観光客が後を絶たず、1992年にゴスラーの旧市街とランメルスベルクの旧鉱山がユネスコの世界遺産に登録された。

人形が飾られているホテル・カイザーヴォールト

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	マルクト広場　Marktplatz
	灰色のスレートの家々、ギルド会館だったホテル・カイザーヴォルト、15世紀に建てられたゴシック様式の市庁舎ラットハウスなどに囲まれたマルクト広場が美しい。広場の中央には噴水があり、それを中心に彩色の敷石が放射状に敷き詰められている。

マルクト教会のそばを行く観光馬車

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	グロッケンシュピール　Glockenspiel
	市庁舎の向かいの建物にグロッケンシュピール（仕掛時計）があり、9:00、12:00、15:00、18:00に鐘がメロディを奏でる。ゴスラー近郊のランメルスベルク鉱山の採掘1000年を祝って製作されたもので、採掘シーンを再現した人形が現れる。

マルクト広場のグロッケンシュピール

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壁面の飾り絵で有名なホテル・ブルストトゥーフ

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1523年に建てられた美しい木組みの家

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	ジーメンスハウス　Siemenshaus
	1693年に建てられた木骨組みの大邸宅ジーメンスハウス（ジーメンスの館）は、ベルク通りとシュライバー通りの角に建っている。スレートで葺かれた独特の屋根や外壁の落ち着いた細工が素晴らしい。この家は、ドイツの大企業シーメンス・アーゲー Siemens AG が最初に商売を始めた先祖代々の家だという。

素晴らしい木組みのジーメンスハウス

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	シーメンス・アーゲー　Siemens AG
	シーメンス・アーゲーはドイツのバイエルン州ミュンヘンに本社を置くコングロマリット（多国籍企業）。2006年の連結売上高は873億ユーロ（約14兆円）、連結純利益は303億ユーロ（約5000億円）。もともと電信、電車、電子機器の製造会社から発展し、現在では情報通信、電力関連、交通、医療、生産設備、家電製品等の分野で製造やシステム・ソリューション事業を幅広く手がけている。