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6月16日(月)夜はミュンヘンに一泊した後、ツアー6日目となる17日(火)は、ロマンチック街道を約200km、2時間半ほどかけて北上し、周囲を濠(ほり)と城壁に囲まれたディンケルスビュールを目指した。 |
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ロマンチック街道 Romantische Straße
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ロマンチック街道は、ドイツ南部にあるヴュルツブルクからフュッセンまでの366kmの街道である。 ドイツでは、こうした観光街道(ドイツ語表記では、Ferienstraße - 休暇街道)が150余り指定されている。ここでの街道とは、そのような1本の道があるわけではなく、ドイツの観光名所を地図上でつなげ、続けて観光するのに便利なように案内した順路のようなものである。 |
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フランケンワインを産する地域を走るロマンティック街道は、ローテンブルクやディンケルスビュールなどの中世都市や、ノイシュヴァンシュタイン城などの美しい古城やヴィース教会などの宗教施設が点在する街道で、ドイツで最も人気の高い観光道路の一つである。 |
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緩やかな起伏に広がる麦畑はどこまでも続き、ときおりフランケンワインの葡萄畑が現れる。美しい緑の絨毯の中に、赤屋根と白壁の美しい集落がある。その中心には必ず尖塔を持った小さな教会がある。長旅の疲れから居眠りをする人も多いが、バスの車窓からの眺めは、飽きることがない。 |
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ディンケルスビュールは、フランケン高地の南東部・ヴェルニッツ川沿いに位置する。この町のモットーである「川と草地のロマンティック」は、その特徴をよくあらわしている。 |
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なつくさや いまにのこりし まちのかべ |
Summer grass, the town wall remained until now. |
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交易や手工業で繁栄したこの自由都市は、外敵からの攻撃に備えて、15世紀までに築き上げた濠と城壁の中にある。農民戦争や三十年戦争から第二次世界大戦に至るまで、多くの戦いをくぐり抜け、ほとんど被害を受けることなく生き延びてきたため、中世都市の美しい面影を残す貴重な町となった。 |
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7月中旬に開かれるキンダーツェヒェ(子供たちへのもてなし)と呼ばれる子供祭は、ディンケルスビュール最大の祭りである。三十年戦争の折、町を占領して破壊しようとしたスウェーデン軍の隊長に町を救うよう懇願し、破壊から救った子供たちを記念して行われる。祭は前後10日間に及び、時代パレードや郷土舞踊が披露され、子供たちへの感謝のしるしにお菓子が配られるという。 |
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ディンケルスビュール少年聖歌隊は、市の設立と同じほどの長い歴史を持つ音楽団体で、古い歴史を誇るキンダーツェヒェの先頭を歩くのもこの聖歌隊である。この町では「我らの子供」と呼ばれる聖歌隊員は、10歳から18歳までの少年たち。市の音楽教師らに訓練され、国内外で演奏旅行を行っているという。 |
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この町には鉄道が通っていないので、交通手段はバスか乗用車となる。シュヴァイネマルクト schweinemarkt という広場が駐車場で、そこから歩いて5分ほどで町の中心地にあるマルクト広場に着く。 |
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マルクト広場にはゴシック様式の聖ゲオルク教会があり、南ドイツで最も美しい教会のひとつといわれている。塔の上から見下ろす町の風景は素晴らしいという。時間が無く登れなかったのが惜しまれる。 |
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聖ゲオルク教会は、教会建築の名人ニコラウス・エーゼラーらによって1448年に建てられた。内陣はハレンキルヒェ(ホール型教会)という様式で、窓が大きく、内部はとても明るくなっている。教会の尖塔は13世紀に建てられたロマネスク様式。 |
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教会の前には、ドイチェス・ハウスがある。この建物は観光名所となっており、1440年頃に建てられた美しい木組みの家で、現在はホテルとして使用されている。このように三角屋根の高層建築が多い町だが、小さな町なので、散策しても道に迷う恐れはない。 |
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フランケンワインとはフランケン地方で作られるワインで、ライン、モーゼルと並ぶ代表的なドイツワインである。一般に辛口の白ワインが多く、ボックスボイテル Bocksbeutel (山羊の陰嚢)と呼ばれる下膨れの瓶に入っている。栽培されている葡萄畑の総面積はおよそ5,500haで、約6,500人が就労しているという。 |
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ちなみに、フランケン Franken は「フランクの、フランスの、フランス人の、フランケン地方」という意味がある。フランケンと聞けば、人造人間のフランケンシュタイン Frankenstein を思い出すが、シュタイン stein は石なので、「フランクの石」「フランスの石」という意味になる。また、相対性理論で有名なドイツ出身のユダヤ人・アインシュタイン Einstein は、「1個の石」という意味である。 |
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マルクト広場の一角にフランケンワインを売るスーパーマーケットがある。クラブツーリズムではこの店と契約しているらしく、必ずここに立ち寄り、ツアー客にワインを試飲させる。店の主人は片言の日本語を交え、高価な貴腐ワインや糖度の異なるワインを惜しげもなく飲ませてくれる。その気っ風に惚れ込み、私も何本か購入してしまったが、日本まで持って帰るのに骨が折れた。(^^; |
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