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聖ヤコブ教会のティルマン・リーメンシュナイダーの手になる聖血祭壇(1505年作、西側2階)とフリードリヒ・ヘルリンの12使徒祭壇(1466年作、1階正面)、東側にある高さ17mのステンドグラス(14世紀)が見もの。 |
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1968年に設置された5,500本のパイプを有するリーガー社製オルガンの響きは素晴らしく、夏期には週2回のオルガン・コンサートが行われるという。 |
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中世犯罪博物館 Mittelalterliches Kriminalmuseum
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マルクト広場の南にドイツ唯一の法と刑罰の歴史博物館がある。この少々不気味な中世犯罪博物館には、中世以来の司法警察制度の資料のほか、珍しくも恐ろしい拷問の道具などが数多く展示されている。展示品にはすべて日本語の説明がついている。 |
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ローテンブルク名物のお菓子がシュネーバル(雪の玉)。細く切った小麦粉の生地を丸く揚げたもの。粉砂糖を振ったものが多いが、チョコレートやシナモン、ナッツをかけたものなど色々ある。食感はカリントウのような感じ。 |
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市参事会員酒場 Ratstrinkstube |
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マルクト広場の北側に立つ建物で、かつては市参事会員専用の酒場だったという。この建物の主時計は1683年に取り付けられたが、1910年以来、仕掛け時計となって、11時から15時までと20時から22時までの毎正時に左右の窓が開いて人形が伝説的な物語を演じる。 |
その伝説は、カトリック軍がプロテスタントの町ローテンブルクを占領した1631年に遡る。カトリック軍のティリー将軍は、誰かが3.25リットルのワインを満たした大杯を一息で飲み干したら町の侵略を止めると約束した。そこで、大酒飲みだったヌッシュ市長が見事に飲み干し、この町を救ったという。 |
仕掛けは市長がワインを飲み干す場面を中心とする他愛のないものだが、時刻になると大勢の観光客が集まってくる。 |
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夜 警 Nachtwächter (Night Watcher / 英 ) |
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夕方になると、マント姿に角笛(つのぶえ)(ホーン)を首に下げ、武器とランプを手にした夜警がマルクト広場の市庁舎前に現れる。中世には町を守っていた夜警だが、現在は観光客へのサービスが仕事である。町の要所を巡り、独特の語り口で昔話をして楽しませてくれる。 |
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ハルベルトを手に中世の衣装で現れた夜警/マルクト広場
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ハルベルト Halberd |
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夜警が手に持つハルベルトは、ドイツが発明した「切る」「突く」「引っ掛ける」「叩く」の4つの機能を持つすぐれた武器で、穂先には斧のような刃と鋭い切先、鉤爪(かぎづめ)のような刃がついている。斧で相手をたたき割り、切先で突き刺し、鉤爪で引っ掛けて相手を馬上から落としたりと、様々な機能がある。ハルベルトとはドイツ語の棒 halm と斧 barte を合わせた言葉で、日本では「斧槍(おのやり)」「鉾槍(ほこやり)」と呼ばれる。 |
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13世紀頃にその原形が登場し、徐々に改良を重ねられた後、15世紀の終わりに鉤爪が取り付けられ、ようやくハルベルトとして完成した。16世紀の半ばからその形を大きく変え、斧部分は大きくなり、まるで鎌のような形になった。更に切先は細く長くなり、鉤爪には装飾がなされるようになった。 |
13〜16世紀ころ戦場で活躍したが、マスケット銃*の登場と共にその姿を消した。しかし、その後も軍隊のパレードや儀式に華やかな装飾が施されたハルベルトが19世紀頃まで使われていたという。 |
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*マスケット銃:火縄銃を含む先込め式歩兵銃のこと。初期のマスケットは点火機構が火縄式だった。 |
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夜警が首から下げているペンダントは、バイエルン州に属するローテンブルクの紋章である。市の職員が扮しているのだろうか。 |
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ちゅうせいの つのぶえきこゆ なつのゆう |
Summer evening, hearing a blow of medieval horn. |
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レンブラントの夜警 |
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夜警といえば17世紀のオランダの画家レンブラントが描いた名画「夜警(オランダ語:De Nachtwacht)」を思い出す。この絵はレンブラントを含む画家たちに市民隊が発注した7枚の集団肖像画のうちの1点で、新しく建てられた火縄銃手組合集会所の宴会場に掲げるために発注されたものだという。 |
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オランダ黄金時代の絶頂期だった1642年に完成したこの「夜警」には、発注者の意図を酌んで火縄銃が描かれている。現在アムステルダムの国立美術館に展示されている。 |
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ちなみに、火縄銃は、この絵に描かれた100年ほど前の天文12年(1543)に種子島に漂着したポルトガル船によって日本にもたらされ、織田信長の天下統一に重要な役割を果たした。 |
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