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なつびさす いわやのかみの たたかえり |
Summer sun shinning to the cave where the god fighting. |
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ヴィシュヌ神の超三界の図。ヴィシュヌ神は10変化する神ですが、倭人に変わった時に、バリという悪魔と戦った時の様子を表しています。悪魔のバリが、天・空・地の三界を支配した時に、ヴィシュヌ神が倭人に化けて現れ三歩の地を得たいと申し出て、バリの許しを得た後、倭人が巨人に転じて、三界を三歩で歩んで取り返した神話です。 |
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超三界のヴィシュヌ神 |
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カイラーサ・ナータ寺院。カイラーサの主(ナータ)という意味です。主はもちろん、シヴァ神のこと。ヒンドゥー教では、ヒマラヤのカイラス山がシヴァの住処で、カイラス山の麓にあるマナサ湖こそが世界の水源であると信じられています。 |
このカイラーサ・ナータ寺院は、カイラス山をモチーフに、上から山を刳り貫いて建設されています。8世紀の中期から9世紀にかけて開窟されており、ラーシュトラクタータ朝のクリシュナT世の奉献寺院と言われています。幅46m、奥行き80m、高さ34mのカイラス山をイメージしたこの寺院は、エローラ遺跡のまさに中心をなす遺跡です。 |
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エローラの巨大なカイラーサ・ナータ寺院(再掲) |
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山一つの一刀彫りのようなものですから、大変な労力と費用、また、長期に亘る建設期間、そして、高い技術力が必要とされたことは言うまでもありません。しかし、鑿(のみ)と鎚(つち)で、一体、何人の工人によって彫られたのでしょうか。インド恐るべし、侮れず・・と思わず口から出てしまうほどの遺跡です。 |
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エローラ第16窟のカイラーサ・ナータ寺院 |
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前堂の屋根の上では、蓮の花をモチーフにした直径14mの台座の上に、4頭の咆哮するライオンが四方を守っています。インドでは、蓮の花とライオンの組み合わせは、アショカ王の石柱にも、見られますが、ペルシャのペルセポリス文化の影響を受けたものと言われています。 |
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カイラーサ・ナータ寺院前堂の屋根 |
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基壇部分周辺には象、ライオン、ナーガ(竜神)が並び、本堂をも守っています。この回廊を歩いていると、上から、山が崩れ落ちて埋まってしまうのではないかという強迫感に捉われました。インドは、ベンガルタイガーが有名ですが、象もおりますし、インドライオンもおりますので、象やライオンが、モチーフに使われたのでしょう。 |
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カイラーサ・ナータ寺院の基壇部分 |
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前堂右外壁のラーマヤナの物語。左外壁の同じ位置にはマハーバーラタの物語。ラーマヤナとマハーバーラタは、インドやインドネシアで、二大叙事詩として何千年の昔から語り継がれて来て、国民の意識に深い影響を及ぼしています。 |
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叙事詩の浮き彫り |
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カイラーサ・ナータ寺院の両サイドの壁ですが、さらに壁が掘られ、中が寺院になっています。特に両壁の2階部分では、20mほど左右に奥に掘り下げられて、北壁のランケーシュヴァラ窟では、シヴァ神の三面神が祀られています。エレファンタ島にもあったのも、シヴァの三面神です。 |
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巨大なインド象と壁の中の寺院 |
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カイラーサ・ナータ寺院は、本堂、前堂、ナンディー(牛)堂の3堂で構成されていますが、ここが一番前面のナンディ(牛)堂。このシヴァ神の乗り物の白牛に触るとご利益があるのか、皆さん、触ってから、堂内を時計回りで、ぐるりと一回りしてから出て行っています。 |
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ナンディー(牛)堂 |
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高さ約15mの幢柱(とうちゅう)。ヒンドゥー教の寺院では、寺院の目印用で、旗ざおに旗やのぼりを立てる作法があり、それを石で、表現した柱です。もちろん、これも、取り付けたものではなく、地面の岩盤と同じく、刳り貫いたものです。 |
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高さ約15mの幢柱 |
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カイラーサ・ナータ寺院の壁面をインドの神話が飾ります。3つの壁画の中央が、カイラス山をゆさぶる悪魔ラーヴァナの図です。ラーマヤナというインド古代叙事詩の神話の一つで、カイラス山を模したこのカイラーサ・ナータ寺院に相応しい図です。ランカー島(今のスリランカ)に住む悪魔ラーヴァナが、ラーマ王子(ヴィシュヌ神の化身)と闘うに際し、魔術的な力を得るために、カイラス山を抜き取ろうとしますが、それに気づいた住人のシヴァ神が、足で軽く押さえ込んでラーヴァナを山腹に閉じ込め、数万年出てこられなかったというラーマヤナのストーリーはインドや東南アジアで広く語り継がれています。 |
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インド神話の壁面 |
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第16窟の遠景。山の一部を下へ下へと削り取って、造院したことがよくわかります。草刈の女性たちが、午前中の仕事を終えて、引き上げるところです。 |
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なつのはら はいきょのいわや めぐるたび |
Summer field, a journey to the cavern temple of ruins. |
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エローラ第16窟の遠景 |
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