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ブルーホール |
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市庁舎の中庭から内部に入ると、ブルーホールと呼ばれる大広間がある。中世のイタリアを思わせるデザインで、高窓からの採光が効果的である。コンサートや式典など多目的に使われているが、最も有名なイベントは、毎年ノーベルの命日である12月10日に開かれるノーベル賞受賞祝賀晩餐会である。 |
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市庁舎一階の大広間・ブルーホール
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ノーベル賞 |
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スウェーデン語: Nobelpriset ノルウェー語: Nobelprisen 英語: Nobel Prize |
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ノーべル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年に始まった世界最高水準の栄誉ある賞である。 |
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物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞(経済学賞) の6部門からなり、それぞれが世界的な権威を持つ。特に自然科学部門のノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3部門の受賞は科学分野における最大級の栄誉であると考えられている。 |
ノーベル文学賞も受賞の地域均衡が配慮されるが、受賞者にとっては最大級の栄誉である。ノーベル平和賞は、政治家が受賞した場合などは、賞の権威に対する毀誉褒貶が著しい。経済学賞は厳密にはノーベル賞ではなく、また受賞者が破産したことなどもあって他の賞と比較して権威は高くない。 |
選考は物理学賞、化学賞、経済学賞の3部門についてはスウェーデン科学アカデミーが、生理学・医学賞はカロリンスカ研究所が、平和賞はノルウェー国会が、文学賞はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ行う。受賞者にはメダルと賞金が与えられる。 |
授賞式はノーベルの命日である12月10日に行われるが、平和賞を除く5部門はストックホルムのコンサートホール、平和賞はノルウェーの首都オスロの市庁舎で行われる。 |
アルフレッド・ノーベル Alfred Nobel 1833-1896 |
アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの発明で知られる化学者で実業家。ノーベル賞の提唱者。スウェーデンのストックホルム生まれ。地元ではノーベルのアクセントは「ベ」に置き、ノベールと発音する。 |
知人の化学者アスカニオ・ソブレロが発明した爆薬・ニトログリセリンを初めて実用化することに成功。更にこれを改良し、安全に使えるダイナマイトを発明した。ダイナマイトは工事現場での岩盤の破壊など、作業の効率化を進めるものとして広く普及したが、同時に戦争にも敵を爆破・殺傷する武器として使用された。 |
彼は死の商人と呼ばれることも多い。実際、最初に手がけた事業は武器製造であり、最後に始めた事業もまた武器製造だった。ダイナマイトが戦争の武器として使われるのは、承知の上だった。 |
理想的な平和主義者であり、現実的で非情な金融家という二面性を持つ。戦争反対を唱えながらも、武器製造を行い、その利益により平和貢献の活動をした。 |
ノーベルはダイナマイトが戦争で人を殺す爆弾として使われているのを知り悲しみ、遺言に、ダイナマイトの発明や油田開発で得た莫大な財産を運用して、科学などに貢献した人に賞金を与えるよう言い残したのが、ノーベル賞であるとされる。 |
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資料 |
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しかし、ノーベルはダイナマイトによって戦争が無くなると信じていたが、結局思惑が外れたために、汚名返上のためにノーベル賞を創設したという。「ダイナマイトが戦争に使われたのはノーベルの意思に反する」という神話が世間に広まったことを考えると、ノーベルのこの汚名返上策は大成功であったといえる。 |
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ノーベル賞受賞祝賀晩餐会場
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日本人の受賞 |
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これまでに9人の日本人がノーベル賞を受賞している。しかし、第1回から北里柴三郎や野口英世などが候補に挙げられていたが、受賞しなかった。北里については、共同研究者であったエミール・アドルフ・フォン・ベーリングが受賞したのに、抗毒素という研究内容を主導していた北里本人が受賞できないという逆転現象が起こった。 |
後年公開されたノーベル財団の資料から、北里が黄色人種であったことが原因と判明しており、ノーベル賞の負の側面、ひいては20世紀初頭の欧米人による人種差別が科学分野にまで及んでいた証左となった。 |
実際の受賞は戦後の湯川秀樹が初めてとなったが、終戦直後の日本国民に大いに自信を与えることになった。
2006年現在、日本はアジア地域で最多の受賞者数を数えている。 |
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晩餐会で使われる食器
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市議会の議場 |
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二階には、ヴァイキング・ルネッサンス様式といわれる天井を持つ市議会の議場があり、必見のスポットである。 |
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市議会の議場
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ヴァイキング船の船底のような形をした天井には教会や草花などが描かれ、彩色が施されている。照明が暗く、フラッシュを焚いても届かない距離だったが、愛機オリンパスE-410の感度を上げて撮影したところ、見事に切り取ることができた。 |
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ヴァイキング・ルネッサンス様式の天井
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黄金の間 |
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更に二階には黄金の間があり、1900万枚の金箔を使ったモザイクで飾られた壁面は、豪華絢爛そのもの。このホールは、ノーベル賞受賞祝賀パーティの舞踏会会場として使われる。 |
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メーラレンの女王 |
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黄金の間の上座の壁面に「メーラレンの女王」と呼ばれる女性が描かれている。メーラレン湖の湖畔に建つ市庁舎に相応しいネーミングで、王座に坐った女性が手に王冠と王笏(おうしゃく)を持っているので、女王であることが分かる。しかし、シースルーの衣装や漫画チックな表情は、黄金の間という場所に合わないと感じる人もいる。 |
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1900万枚の金箔モザイクで飾られた大壁画「メーラレンの女王」
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赤煉瓦の壁面 |
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市庁舎の赤煉瓦(あかれんが)の壁面は、表面を突いて凹凸を残す「敲仕上げ(たたきしあげ)」となっている。そうすることで柔らかい音響効果が得られるという。 |
二階の廊下の一隅に青年の天使像が置かれていた。キリスト教のエピソードに基づくものと思われるが、足が長く、八頭身以上もあるのは、彼らも長身願望があるのだろう。 |
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長剣を抜く青年天使
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二階の窓から夏の太陽が降りそそぐ裏庭とメーラレン湖が見えた。イタリア・フィレンツェのウフィッツィ美術館で見たサンドロ・ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を連想する大きな二枚貝のモチーフが置かれていた。 |
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市庁舎二階の眺望
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マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると説明が現れます。
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市庁舎展望塔からの眺望 |
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市庁舎東側の高さ106mの展望塔の中には階段があり、塔の上まであがると、水の都ストックホルムの360度のパノラマを楽しむことができる。 |
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市庁舎展望塔からの眺望
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資料 |
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マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると説明が現れます。
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