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ヘルシンキ大聖堂
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大聖堂は、ドーム(クーポラ)を中心に、前後左右が同じ形に見えるシンメトリックなデザインが印象的。当初ドームは中央にひとつだけしかなかったが、エンゲルの死後、四隅に小さなドームが付け加えられたという。 |
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大聖堂のクーポラ(天蓋)
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ヘルシンキ大聖堂の内部
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大聖堂の中に入ると、高い天井から豪華なシャンデリアが吊されていた。二階にはパイプオルガンが設置され、その前で、聖歌隊の人たちなのだろうか、賛美歌の合唱が行われており、敬虔な雰囲気が漂っていた。 |
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パイプオルガンの前で合唱
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外観は、豪華な建物のように見えるが、内部に入ると、贅沢や華美を嫌うプロテスタントの教会らしく、祭壇には小さな十字架の奥にキリストの聖画が掛けられ、合掌する2体の天使像があるだけの清楚なものであった。 |
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聖画のある祭壇
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元老院広場 Senaatintori |
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ヘルシンキの中心地にある元老院(セナーティ)広場は、ヘルシンキの最も古い歴史地区で、大聖堂の直ぐ下に広がる1ブロック、約3000m2の石畳の広場である。その中央にはウォルター・ルーネベリ Walter Runeberg が1984年に製作したロシア皇帝アレクサンドル II 世(在位 1855-1881)の立像がある。 |
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元老院広場のモニュメント
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撮影:横尾 矗 |
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フィンランドを支配していたロシア皇帝の像がヘルシンキの中心部に残されている。ノルウェーの首都オスロの王宮にもノルウェーを占領していたスウェーデンのカール・ヨハン国王の銅像が建っている。両国ともなぜ侵略者の銅像を残しているのか、私には理解できない。 |
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元老院広場の周辺には、市庁舎
Kaupungintalo 、ヘルシンキ大学
Yliopisto の本館と図書館などがあり、重厚な建物がクラシックな雰囲気を醸し出している。 |
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アレクサンドルII世の銅像
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撮影:横尾 矗 |
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スオメンリンナ島 Suomenlinna |
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フィンランドの南海岸を守る要塞として防御壁が張り巡らされたスオメンリンナ島は、エテラ港の南方、フェリーで15分ほどの海上にある。世界文化遺産に登録されていることからヘルシンキの観光スポットとなっている。 |
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要塞の島/スオメンリンナ島
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撮影:横尾 矗 |
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当時フィンランドを統治していたスウェーデン王・フレデリク I 世がロシアの攻撃に備えて1772年に作った要塞だったが、1808年にロシアのアレクサンドル I 世により陥落してしまった。 |
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スオメンリンナ島の桟橋
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撮影:横尾 矗 |
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フェリーで僅か15分という観光の島だが、今でもここに900人が住んでいるという。本土と比べて家賃が安いそうだが、冬の寒さはヘルシンキどころではないという。 |
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外海に向けて据え付けられた古い大砲
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撮影:横尾 矗 |
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島の教会
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撮影:横尾 矗 |
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スオメンリンナ島は、4つの島からなり、それぞれの島は橋でつながっている。スウェーデン・ロシア戦争、クリミア戦争、フィンランド国内戦争で重要な舞台となったが、今では海を睨む大砲や砲台、博物館や教会、レストランなどが点在する平和な公園となっている。 |
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自然の地形を利用した武器・弾薬貯蔵庫
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撮影:横尾 矗 |
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北欧の旅 ... 完 the end |
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撮 影
2007年6月14日
OLYMPUS
E-410 E-330
11-22mm
14-54mm 55-200mm
800万画素 50枚 76MB
1000万画素 200枚 580MB
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北欧ツアー最終日の7日目は、曇天に見舞われ、時折雨が降って、観光にとっては良くないコンディションだった。しかし、これまでは暑くて大変だったが、上着を着込み、北欧本来の涼しい夏を経験することができた。 |
ヘルシンキは最終日の半日の観光で撮影枚数も少なく、ひとつの作品として独立させるには無理があるかと思ったが、感動写真集作者の横尾矗(よこお・ただし)さんから昨年11月に撮影された写真を提供していただいたお陰で、シベリウスの名曲フィンランディアの美しい調べと共に、有終の美を飾ることが出来た。 |
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★☆★彡 |
特集!旅紀行第28集(実質第63集) 「海辺の町ヘルシンキ」 |
制作・撮影 : 和田義男 |
平成19年(2007)8月16日 作品:第24作 画像:(大37+小2) 頁数:3 ファイル数:92 ファイル容量:22MB
平成12年(2000)〜平成19年(2007) 作品数:256 頁数:870 ファイル数:28,716 ファイル容量:4,004MB |
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「北欧の旅」完結に寄せて |
北欧の旅を終えて2ヵ月後の2007年8月16日、エアコンを27℃に設定した我が家の居間で、「北欧の旅」全6編(32頁、大387枚+小33枚、ファイル数1,028枚、容量284MB)の超大作を遂に完結させることができた。撮影した量は800万画素と1,000万画素を併せて5,070枚・9,108MBなので、使用した枚数は1/12ということになる。 |
感想として最初に思い浮かぶことは、期待以上に素晴らしかったということである。好天に恵まれ、美しいフィヨルドの大自然や緑滴る湖水地方の佇まい、そして、バイキング文化の素晴らしさと海洋国として発展してきた各都市の美しい町並みやお国柄を十分に堪能し、見聞を広げることが出来た。 |
★☆★彡 |
デンマークやスウェーデンなどの北欧諸国は福祉国家を標榜している。教育や医療は原則無料で、年を取れば年金生活が保障される理想郷である。しかし、高福祉高負担という側面を見逃してはならない。給料の半分は所得税として徴収され、買い物をすると24%の消費税を払わなければならない。江戸時代の6公4民という重い年貢を思わせる重税である。このため夫婦共稼ぎでないと暮らしていけない。 |
福祉を支える公務員が多く、親方日の丸の日本の公務員のように非能率やマンネリの弊害がある。日本は民営化を進めているのに、ここでは国鉄など国営が当たり前である。市民も無料であるため、ちょっとした頭痛や腹痛でも病院に行くので、病院はいつも混雑しており、急病でも順番待ちのために直ぐには診てもらえない現実がある。私企業の勤労者も手厚い保護のせいか、欠勤率が高く、生産性や競争力が低いことが指摘されている。年金が補償されているため、貯蓄率が低く、稼いだ金は直ぐに使ってしまう。国家が破綻したときにはどうなるのだろうかと心配する。知れば知るほど、福祉国家の問題点も大きい。 |
北欧4ヵ国を巡り、ヨーロッパの歴史の一端に触れることができたが、長期にわたってお互いに征服と侵略を繰り返す悲劇があった。オスロとヘルシンキでは侵略国の国王の銅像が未だに飾られているが、被占領国当時の辛酸を忘れないためのものなのだろうか。小さな島国・日本は、海という天然の防塁に守られ、長期にわたって平和を維持することができたことの幸運を痛感する。蒙古襲来にも神風(台風)が吹いて難を免れた。 |
しかし、先の大戦で世界を相手に無謀な戦いを挑み、広島・長崎に原爆を投下され、敗戦国の憂き目を見た日本。昨日は62回目の終戦の日だった。今年還暦を迎え、戦争を知らない団塊の世代として世界の旅を続けるにつけ、平和の尊さ、有り難さを実感する。そして、旅を終えて帰国すると、和食を食べながら日本が一番良いと思うのである。 < 完 > 2007年8月16日...74年ぶりに日本最高気温を更新し、40.9℃を記録した日 |
謝 辞 |
北欧の旅の制作に当たりましては、感動写真集作者の蓮野渉(はすの・わたる)さんから3枚、同じく横尾矗(よこお・
ただし)さんから7枚の写真を提供していただいたお陰で、深みのある作品を創ることができました。末筆ではあり
ますが、厚く御礼申し上げます。有り難うございました。 |
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