ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク
  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2012年6月5日改訂

ログイン時刻

 

 

 

今 日

昨 日

♪Paco De Lucía 'Volar(Buleria)'-'Casa Bern
ardo (Rumba)'-'Que Venga El Alba (Buleria)''

タラゴナのローマ遺跡や春の海   北舟

 

Spring sea, the ruins of ancient Rome at Tarragona.

2012年6月5日制作

ローマ時代の1世紀に建てられた円形競技場の遺跡 12:25

パノラマ写真(2600X1500)974KB

ローマ時代の1世紀に建てられた円形競技場の遺跡/タラゴナ(スペイン)

 スペイン早春の旅・下

世界文化遺産

バレンシア

ラ・ロンハ  La Lonja

絹の商品取引所「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ la Lonja de la Seda 」は、15世紀後半に建てられた商品取引所で当時のバレンシアの経済力の大きさを偲ばせる建造物である。ゴシック様式の威容を誇るラ・ロンハは、商業広場プラサ・デル・メルカード Plaza del Mercado 31番地にあり、ロス・サントス・フアネス教会やバレンシア中央市場に面している。1996年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
世界遺産の商品取引所ラ・ロンハ / バレンシア 2012.04.20 16:29
 

海の領事の広間

4階建ての塔(礼拝堂・監獄)

柱のサロン/入口

世界遺産の商品取引所ラ・ロンハ / バレンシア 2012.04.20 16:29

拡大写真(2400X1670)865KB

▲▼ ゴシック様式の世俗建築であるラ・ロンハは、1482年から1498年にかけて、ペーラ・コンプテ Pere Compte、ホアン・イバーラ Johan Yvarra といった石工たちによって建造された。最終的に建物全体が完成したのは1548年のことである。
 分厚い壁や塔などが古城を思わせるラ・ロンハは、「柱のサロン」「塔」「海の領事の広間」「オレンジのパティオ」の4つの部分から成り立っている。
エントランス・ホールの巨大な空間 16:36
 

↓入口

エントランス・ホールの巨大な空間 16:36

拡大写真(2600X1950)789KB

▲▼ 「柱のサロン Salón Columnario 」は教会身廊に当たるものが縦に三列並んでいる大広間である。正面入口はゴシック様式で、複数の通路からアクセスできる。サロンの天井は、高さ約16mのほっそりとした螺旋状の柱に支えられている。
高く伸びた椰子の木を思わせる「柱のサロン」
入口→

拡大写真(2400X1800)561KB

▲ かつてここを訪れた人々の目には高く伸びた椰子の木々とそれを包む天蓋が楽園を表現したものと受けとめられた。当時、バレンシア市当局は、この部屋に金融業務を行うための交換所 taula de canvis を置いていた。

オレンジのパティオから二階に上がる

オレンジのパティオから二階に上がる

▲▼ 「海の領事の広間」の建設は1498年に始まり、1548年に完成した。完成時期の関係でルネサンス建築の影響を受けている。建物は、地下室、大広間を含む地上1階と2階から成っている。

海の領事(商事裁判所)の広間

海の領事の広間

拡大写真(2400X1800)687KB

▲▼ 大広間には海の領事 Consolat del Mar の裁判所が置かれていた。この商事裁判所は、ラ・ロンハが建つ前の1283年からバレンシアの海事・商業上の問題を取り仕切ってきたもので、スペイン初の商事裁判所である。このことが世界遺産の登録の決め手となったようである。
格天井が素晴らしいサロン

格天井が素晴らしいサロン

拡大写真(2400X1800)529KB

 真上からは正方形に見える塔には、礼拝堂と牢獄があり、後者は支払いができなかった者を収容するために使われていたという。塔は四階建てでテラスがあり、中心の柱がない螺旋階段を使う。
再び柱のサロン

再び柱のサロン

拡大写真(1950X2600)722KB

▼ スペインの大都市では、イギリスの赤いダブル・デッカーを思わせる二階建ての赤い観光バスが運行されている。お馴染みの観光客の国旗があしらわれており、どの都市のバスにも日本国旗が描かれている。
バレンシア市内を巡る遊覧バス 16:51

バレンシア市内を巡る遊覧バス 16:51

拡大写真(2400X1650)1.0MB

■ 9日目: バレンシア〜タラゴナ/観光〜バルセロナ 泊 ■


▼ 9日目4月21日(土)は、 朝9時にバレンシアを出発し北東方約260km3時間半の距離にあるタラゴナに立ち寄って観光したのち、約100km先の最終観光地バルセロナに泊まった。

旅のコース

旅のコース
 

資料:クラブツーリズム

バレンシア〜タラゴナ

バレンシア〜タラゴナ

資料:Google マップ

バレンシアの郊外に出ると車窓からオレンジ畑が見えた日本で も知られているバレンシア・オレンジは日本に数多く出回っているものよりも小粒だがとても甘かったスペインではあちこちにオレンジのパティオがあり、オレンジの木は市民に親しまれている。パティオに植えられているオレンジの実は甘くないために誰ももぎ取らないないので残っていることが多い。
バレンシアのオレンジ畑 / 車窓 09:48

バレンシアのオレンジ畑 / 車窓 09:48

タラゴナ  Tarragona

▼ タラゴナは、カタルーニャ州タラゴナ県の県都でタラゴネス地区の中心自治体でレウスなど近郊の都市を含めた人口は約34万人。地中海に面した港湾都市で、物流の要所である。
タラゴナ中心部

タラゴナ中心部

資料:地球の歩き方
▼ 古代ローマ時代に築かれ、今でも水道橋や円形競技場などの遺跡が残り、世界遺産に登録されている。遺跡のあるお陰で、世界中の観光客がやってくる。
タラゴナ旧市街の鳥瞰図

ポインタで画像のどこかに触れると説明が現れます。

タラゴナ旧市街の鳥瞰図

拡大写真(1513X905)567KB

資料:Google マップ

▼ ローマ帝国の時代にはタッラコ Tarraco と呼ばれ、ヒスパニア・タッラコネンシス属州の州都であった。5世紀に西ゴート王国の支配下に入った。8世紀始めにウマイヤ朝に征服され、町が破壊されたため、カタルーニャ地方の中心はバルセロナに移った。

 1118年にバルセロナ伯ラモン・バランゲーIII世がレコンキスタに成功し、再びキリスト教世界へと入った。ラモン・バランゲーIII世は町を再建し、大司教座を置き、以後、アラゴン王国の一部となった。
プレトリ(長官公邸)とシルク・ローマ(二頭馬車競技場)の遺跡 12:14

プレトリ(長官公邸)とシルク・ローマ(二頭馬車競技場)の遺跡 12:14

拡大写真(2400X1500)621KB

▲▼ タラゴナには古代ローマ時代の遺跡が数多く残されておりこれらはユネスコによって世界遺産タッラコの考古遺跡群(Conjunt arqueològic de Tàrraco)として登録されている。

   タラゴナのローマ遺跡や春の海  北舟 

たらごなの ろーまいせきや はるのうみ

Spring sea, the ruins of ancient Rome at Tarragona.

ローマ時代の1世紀に建てられた円形競技場の遺跡 12:25

ローマ時代の1世紀に建てられた円形競技場の遺跡 12:25

パノラマ写真(2600X1500)974KB

ローマ時代、円形競技場は猛獣と剣闘士や剣闘士同士の戦いが見世物にされた。259年には、ここでタラゴナのキリスト教司祭が処刑され、12世紀にレコンキスタが行われると、その跡地にキリスト教会が建てられ、現在、その廃墟がアレーナに残されている。この地面には、どれほどの血が流されたのだろうか。

地中海の海岸線を走る国電 12:30

地中海の海岸線を走る国電 12:30

拡大写真(2600X1450)759KB

▲▼ 地中海のバルコニー Barcó del Mediterani と呼ばれる小さな広場から見る地中海は素晴らしい。波打ち際に沿って国電が走っている日本であれば津波や高潮の際に被害を受けるだろうがスペインには地震津波がなさそうなので、このような計画がまかり通るのだろう。

地中海のバルコニーからの眺望! 12:40

地中海のバルコニーからの眺望! 12:40

パノラマ写真(2600X1260)520KB

▼ 地中海のバルコニーの反対側には、タラゴナ最大の目抜き通り「ランブラ・ノバ Rambla Nova 」がある。中央は広い歩行者天国になっており、両側に狭い車道があるというちょっと変わった通りである。

タラゴナの目抜き通り「ランブラ・ノバ」 12:39

タラゴナの目抜き通り「ランブラ・ノバ」 12:39

拡大写真(2600X1950)995KB

ラス・ファレラス水道橋  L'agudücte de les Ferreres

▼ タラゴナの北方約4kmに紀元2世紀のローマ時代に建造された水道橋がある。悪魔が一夜のうちに造り上げたという伝説があり、悪魔の橋 Pont del Diable の異名を持つ。
ラス・ファレラス水道橋 / タラゴナ郊外 14:16

ラス・ファレラス水道橋 / タラゴナ郊外 14:16

拡大写真(2400X1800)847KB

▲▼ 現在残っている部分は、長さ217m、高さ26mあり、スペインでは、セゴビアの水道橋に次ぐ大きさである。

水道橋の頂上に向かう旅友たち

水道橋の頂上に向かう旅友たち

拡大写真(2600X1450)792KB

▼ 橋の頂部には、幅約1mのアクアダクト(水路)が修復され、歩いて渡れるようになっている。石と石の接合部には、鼓型の石がはめ込まれ、2000年もの間、壊れなかったローマ人の土木技術の高さを示している。

水道橋の頂部アクアダクトの部分 14:03

水道橋の頂部アクアダクトの部分 14:03

拡大写真(2400X1800)845KB

パコ・デ・ルシア  Paco De Lucía

パコ・デ・ルシア

● BGMに流れるギター曲はスペインのギタリスト パコ・デ・ルシア(Paco De Lucía 1947-)の演奏するフラメンコ曲 'Volar (Buleria)'-'Casa Bernardo (Rumba)'-'Que Venga El Alba (Buleria)' の3曲。
橋を渡って対岸に至る 14:10

橋を渡って対岸に至る 14:10

拡大写真(2400X1530)881KB

▼ タラゴナの水道橋の見学の後、バスは最後の観光地バルセロナを目指して北上した。途中、車道の西側に奇岩の山塊が現れた。きっと名所になっていることだろうと思ったが、案内もなく、通り過ぎた。帰国後、internetで調べたが分からない。ご存じの方は、ご教授願いたい。

奇岩の山塊 15:15

奇岩の山塊 15:15

拡大写真(2600X1300)465KB

バルセロナに到着! 15:41

バルセロナに到着! 15:41

Wa☆Daフォトギャラリー

今 日

 和田フォトギャラリー

昨 日

 Copyright (C) 2000-2012 Yoshio Wada. All Rights Reserved. 

ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク