直会の準備 /
猪鼻区公会堂 2013.07.28 10:38
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今年は、準備が早めに終わったので、予定より10分ほど早く直会が始まった。テーブルが三列となったのは今年が初めてで、中央のテーブルは、秩父市から遅れて到着予定の祭愛好グループの予約席。今年も前年を越える参加者が参集し
、公会堂が狭く感じるほどの賑わいである。 |
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小林淳一氏子総代長 |
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直会は、小林淳一・氏子総代長の司会で始まり、最初に新しく選任された籠島建・区長の挨拶が行われた。 |
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続いて、神職を代表して、井上哲雄宮司の挨拶が行われた。このあと、直会の歓談タイムに入ってから、井上宮司がわざわざ私の席に来られ、直接御礼のお言葉を賜った。過疎の祭がWa☆Daフォトギャラリーの発表で年々盛大になってきたことに気付かれてお言葉をかけていただいたものと思われ、宮司の暖かいお心遣いに感動した。 |
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小林総代長 |
豊田校長 |
荒井郵便局長 |
浜中支所長 |
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宮司に続き、甘酒こぼし保存会を代表して、浅香文男会長の挨拶が行われた。会長は、
高齢にもかかわらずとても元気で安堵した。しかし、去年は前垂れ式の褌姿で率先垂範していたが、今年は一昨年と同じハンダコ姿だった。 |
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「参加者は、保存会が準備した褌と草鞋を着用して参加して欲しい」とユーモアを交えて挨拶したあと、会長の発声で御神酒による乾杯が行われ、和やかな直会が始まった。私の知る限り、祭の本番前に直会をするのは、極めて珍しい。 |
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▼ しばらくして、秩父市役所荒川総合支所・浜中紀久夫支所長、地元出身の荒川郵便局・荒井局長、荒川西小学校・豊田武志校長の三人の来賓が挨拶を行った。 |
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秩父市役所荒川総合支所・浜中紀久夫支所長の挨拶 11:12
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熊野神社参道入口に建つ荒川郵便局の荒井局長は、地元出身の方で、在職7年ほどになるという。毎年、「甘酒こぼし」に参加しているベテランで、「郵政民営化以後、経営は厳しいが、頑張って行きたい」と決意表明され、拍手喝采を受けた。 |
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豊田校長の話によると、荒川西小学校の生徒は現在53人で、猪鼻区の児童はいない。来年4月1日から隣村の大滝小学校(高野豊子校長、児童数12人)が荒川西小学校に統合されて閉校となり、141年の歴史を閉じる。在校生たちは、約15km離れた荒川西小学校へスクールバスで通うことになるという。 |
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しばらくして、司会の小林さんの了解を得て、保存会の法被を着用している筆者が挨拶に立ち、祝辞と御礼の言葉を述べたあと、「これからも和田グループは模範となる祭集団として参加し、私は保存会の写真班として埼玉県無形民俗文化財のタイトルを持つこの素晴らしい1300年の歴史を有する裸祭を記録し、全国に紹介したい」旨、抱負を述べた。 |
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▲▼ 直会開始から約1時間後、秩父市の祭グループが到着し、予約席に着席したのち、引率者の長老などの挨拶が行われた。 |
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地元では小学生がいないが、このグループの小学2年生が参加するというので、司会の小林さんが是非一言ということでマイクを持った。この子は貴重な参加者だが、挨拶のあと「褌するの?」と尋ねると、「しない」と答えた。 |
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12時半ころになると、褌・鉢巻・草鞋の祭装束が配られ、一斉にテーブルが片付けられて更衣タイムとなった。 |
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更衣タイム/壱 〜12時半から褌を締め始める〜 12:31
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甘酒こぼしの褌は、前垂れ式六尺褌となっており、去年は浅香会長自らが範を示したが、会長の挨拶では褌着用というだけで、どのような締め方なのか指定されておらず、どうしても格好良い前袋式六尺褌を締める参加者が多い。褌なら何でも良いという考え方なのだろうか。 |
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普通、全裸になって褌を締める更衣は、特別許可を得た人以外は、非公開なのだが、猪鼻公会堂では、戸が外されて完全に解放されるため、外から丸見えとなる。そのため、これ幸いにと大勢のカメラマンが廊下の外から珍しい更衣風景を激写していた。 |
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▲ 参加者からも特段のクレームがないので、これからもこのスタイルが続くことだろう。
もちろん、撮影者が写真を公開するときは、公序良俗に反することのないよう配慮すべき注意義務を負うことはいうまでもない。 |
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● 先ほどの秩父市から参加した祭グループは、子供だけでなく、大人全員がハンダコ姿で参加した。このグループは遅れて到着したために「褌を締めて参加してほしい」という浅香会長の挨拶を聞いていなかったので、私が褌を締めるように伝えたところ、聞き入れず、ハンダコのままで参加を強行した。 |
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更衣タイム/五 〜草鞋を履く〜 |
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● 学校長や支所長などの来賓でさえ全員褌を締めて参加しているのに、このグループだけが大正時代に登場した新しいハンダコを着用しているのは、アンバランスで、とても目立ち、同じ祭愛好者として残念に思う。 |
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次回、もし、参加するのであれば、「郷に入れば郷に従え」という最低限のエチケットを守り、埼玉県無形民俗文化財の品位を汚さないようにして欲しい。 |
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更衣タイム/六 〜籠島区長の指導を受ける新人の松本さん〜
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● 過去二回の「甘酒こぼし」は、完璧に褌姿に統一され、秩父市教育委員会が解説板で説明しているように「氏子が素はだにふんどし一丁・ワラジばきで」行う美しい裸祭だった。 |
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そこで、若干事実に反する報道となってしまうが、今年もその伝統を汚さないようにすることとし、私の作品からハンダコ姿が写っている写真を全て除外した。しかし、遠景に入っているのはどうしようもなく、何枚かハンダコ姿が写っている写真もあるので、ご容赦願いたい。 |
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更衣タイム/七 〜
一人で祭装束を整える経験者たち〜 12:39
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裸祭には、往々にしてボディ・ペインティングが登場する。浅香会長に確認したが、単なる落書きではなく、品位と節度を保ったものであればOKということだったので、この雷様も許されるだろう。来年以降も名物として登場することを期待したい。ただし、水性らしく、水を被って流れてしまったので、その点は改善して欲しい。 |
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ボディ・ペインティングで雷様を背負う人 12:42
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今年の和田グループは、浅香会長の人数制限を受けて褌を締めたのはこの三人衆だけだったが、模範集団として行動しており、非の打ち所がない出で立ちが自慢である。褌は前垂れ式六尺褌であり、褌・鉢巻・草鞋以外は何も身に付けていない。 |
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和田グループ2期三人衆 12:44 |
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▼ 和田グループ参加者3名と井上宮司・浅香会長・籠島区長・来賓の6名には、過去二年分の「猪鼻の甘酒こぼし」の画像とスライドショーファイルを格納した保存版CDを進呈した。 |
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このCDは、MS-Windows対応パソコンのCDドライブに挿入すると、BGMに納曽利(なそり)や山伏などの邦楽が流れるなか、5秒毎に合計473枚の画像がディスプレー一杯に映し出されるスライドショーを楽しむことができる。また、高精細画像を収録しているので、サービスサイズからA4サイズまでプリントできる優れものである。 |
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「猪鼻の甘酒こぼし」のCD写真集 (去年と一昨年の甘酒こぼしを収録) |
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この男性も秩父市から参加した方で、助けを借りて初めて褌や草鞋を着用した。地元民が年を取っていく中にあって、こうして若い男性に加勢してもらうことは大変有り難いことであり、これからも継続的に参加して頂きたい。 |
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一昨年に引き続き、久喜邦康・秩父市長が来場し、本番が始まる前に挨拶があった。数少ない埼玉県無形民俗文化財のひとつである「甘酒こぼし」は、秩父市の誇りであり、これからもこの伝統文化を継承して行きたいとのスピーチは、地元民の大いなる励みとなった。この後、保存会から市の予算を求める声が寄せられた。 |
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▼ 本番開始10分前になると、壊れても惜しくない祭礼用の樽に甘酒を移し替える作業がはじまり、「甘酒こぼし」が動き出した。 |
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みどりなす やまふところや ひとよざけ |
The heart
of the green mountain, Hitoyo-zake the wine made just one night. |
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拍子木を持つ法被・褌姿の男性は、拍子木役の高野樹さん。去年から加藤四郎さんの後任を務めており、「甘酒こぼし」の現場指揮者であり、進行役である。 |
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拍子木・高野樹さんの指揮で樽を運ぶ 12:54 |
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広場の中央には、神々が降臨する神籬(ひもろぎ)が設営されている。裸衆は、酒樽を抱え持ち、神聖な神籬の結界の中に入って樽を据えた。 |
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抜刀の赤天狗・猿田彦(石田利仁さん)が登場 12:56 |
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間もなく、今年から石田利仁さんが扮する赤天狗(猿田彦)を先頭に、神職はじめ鉾持、旗持などの役員や随員が甘酒神事が執り行われる神籬(ひもろぎ)の神庭(かむにわ)に姿をあらわした。去年は午後1時に本番開始の煙火が打ち上がってから社務所を出発したが、今年はフライイング気味。(笑) |
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猿田彦に続く井上骼j禰宜と井上哲雄宮司 |
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▲▼ 井上宮司一行は、神籬(ひもろぎ)を一周し、酒樽の北側に整列した。褌衆も酒樽の南側に並び、午後1時の煙火が打ち上がるのを待った。 |
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