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▼ 前頁までは、黄色の甘酒が飛び交っていたが、徐々に水槽の水で薄められ、酒樽に貯められた液体は、無色透明の水に限りなく近づいてきた。この辺から水掛祭に変貌することになる。 |
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甘酒こぼし/拾 〜甘酒が水に薄まる〜 2013.07.28 13:13
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甘酒こぼし/拾四 〜プールから水を補給する〜 13:16
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▼ お互いに甘酒を掛け合うこと約11分。拍子木が打ち鳴らされると酒樽がひっくり返され、樽転がしが始まった。 |
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さかだるを まわしてみせる なつまつり |
The summer
festival, turning around the sake barrel. |
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樽転がし/七 〜樽を持ち上げる力技!〜 13:22
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樽転がし/八 〜南側のカメラマンたちにもサービス〜
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▼ 樽転がしは、気が向くままあちこちに移動する。かつては石段を転がり落ちたこともあるという。前任の拍子木で現在は樽番を務める加藤史郎さんか裸の背中を押して、水槽に向かわせようとしているが、祭に興じている男たちはなかなか素直に従わない。(笑) |
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樽転がし/九 〜身体を押して樽の行き先を水槽に向ける樽番・加藤四郎さん〜
13:23
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▲▼ 水槽で水掛合戦を楽しみながら樽洗いが行われたあと、拍子木が打ち鳴らされ、甘酒こぼしが終わった。甘酒をかけ始めてから終わるまで、裸祭の正味時間は、わずかに15分だった。 |
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▲▼
ずぶ濡れ状態の裸たちは、そのまま拝殿前に集合し、鉢巻を解いて頭を下げ、これから1年間、無病息災で暮らせるよう、井上宮司の御祓いを受けた。 |
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▲▼
拝殿での御祓いを受けた裸たちは、その足で石段を下り、参道入口に立つ大幟2本の後片付けに協力した。 |
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今年から保存会の赤い幟も回収するように仰せつかり、猪鼻公会堂への帰途、赤旗を運ぶ姿がみられた。 |
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今年から
水槽のそばに手作りのシャワーが設置され、参加者たちは汗や泥で汚れた身体を洗い流していた。 |
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終始祭をリードしたベテランの加藤四郎さん 13:38
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▲▼
参加者たちはシャワーや水槽で汗を流してさっぱりしたあと、猪鼻公会堂で褌を解いて普段着に戻り、来年の再会を約して下山していった。 |
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このあと和田グループは、三峰口駅15:25発池袋行き直行電車の出発まで、駅前の福島屋で直会を行い、お互いの元気を祝福し合い、祭談義や褌談義を楽しんだ。 |
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▲
福島屋は、冷房はなく、窓が開放されて扇風機が回っていた。久しぶりに食べた心太(ところてん)のさっぱりとして美味かったこと!皆さん、お疲れ様でした。来年までお元気で、さようなら! |
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撮 影
2013年7月28日
OLYMPUS E-5
12-60mm
1230万画素 1,510枚 3.6GB
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平成25年(2013)8月4日(日)、撮影して7日後に平成12年(2000)以来第168作目の裸祭作品「猪鼻の甘酒こぼし'13」が完成した。 |
今回も秒間5コマの連写を多用したので、1,510枚という大量の原画から傑作を選別する作業が大変だったが、昨年同様、光線の具合が良く、万緑の中で繰り広げられた裸祭の素晴らしさを十二分に切り取ることができ、4頁107枚という傑作が生まれた。 |
写真はカメラが写すもの。今回ISO800に設定し、隅々までシャープに撮影することを目指したところ、E-5の性能は申し分なく、全くノイズのない美しい画像を切り取ってくれた。 |
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美しい伝統文化の存続を願って |
● 1300年の歴史を有する「猪鼻の甘酒こぼし」は、世界に1つしかない奇祭であり、日本の素晴らしい裸祭である。しかし、今回、文中に書き記したように、ハンダコや私服を着用した不心得者がいたことは、とても残念である。まわりが褌一丁という中で、自分だけが違う装束であることを自覚しての参加であり、私なら恥ずかしくて退散してしまうところだが
・・・。 |
奥秩父という山村の素朴な祭に無銭飲食者の防止のために直会参加章と引き替えでないと弁当がもらえなくなったのは、世知辛い世の中に対応した保存会の智恵である。浅香会長による褌着用のお願いを無視して、ハンダコや私服で参加するような事態に対しても、保存会は、一般の祭では必ず存在する警備員の配置など、何らかの対応が求められよう。 |
★☆★彡 |
● 私の意見をうるさいと感じる人がいるに違いない。「どうせお祭り騒ぎなのだから、どんな服装で参加しようといいじゃないか。」という意見もあるだろう。
日本古来の伝統文化を存続させてゆくのか、変質して俗に陥ってゆくのか、その判断や舵取りは保存会にある。 |
しかし、もはや「猪鼻の甘酒こぼし」は、保存会の私物ではなく、久喜邦康・秩父市長が挨拶で述べられた「秩父市民が誇る貴重な文化財」であるばかりでなく、我々日本人が世界に誇る公共財(みんなの宝)
だということを忘れないで欲しい。「甘酒こぼし」は、日本人の心に響く素朴で美しい裸祭なのだから!
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謝 辞
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● この作品を制作するにあたり、地元猪鼻区の氏子の方々には、大変お世話になりました。とりわけ、甘酒こぼし保存会の浅香文男会長には、数々のご支援を賜り、衷心より御礼申し上げます。 |
伝統の裸褌文化が躍動する「甘酒こぼし」に加勢させて頂くため、来年以降も法被をお借りして保存会写真班の立場で取材させて頂き、また、Wa☆Daフォトギャラリーを通じて全国から参加者を募り、和田グループとして参加させて頂きたく思っておりますので、これからもどうかご高配のほど宜しくお願い申し上げます。 |
末筆となりましたが、皆様方の今後益々のご発展とご多幸、ご健勝を祈念しております。ありがとうございました。 〈 拝 〉 2013.08.04 デジタル写真家 和田義男 |
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日本の裸祭り<97種・第168集>「猪鼻の甘酒こぼし'13」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成25年(2013)8月4日
作品:第9作 画像:(大79+小32)
頁数:4 ファイル数:187 ファイル容量:94MB
平成12年(2000)〜平成25年(2013) 作品数:457 頁数:1,849 ファイル数:83,032 ファイル容量:16,067MB |
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かむにわの あまざけこぼし しろふどし |
The
white fundoshi loincloth, scattering sweet sake wine at the garden of deities of Shinto. |
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編集子の選ぶ傑作 |
盛り上がる甘酒掛けくらべ
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拡大写真(2400X2100)1.36MB |
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DVD写真集「猪鼻の甘酒こぼし」 |
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▼ 8月
6日(火)、3年分578枚を収録したプリント出来るスライドショーDVDを作成し、甘酒こぼし保存会の浅香文男会長にお送りした。今年、三年目を迎え、撮り溜めた写真が増えて、CDに入りきれなくなり、DVD版となった。 |
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Wa☆Daフォトギャラリーの裸祭ファンの日頃のご声援にお応えして、スライドショーDVD写真集「猪鼻の甘酒こぼし」を2000円でお分けします。
この1枚に578枚の画像が納められていますので、MS-Windows対応パソコンのCDドライブに挿入すると、BGMが流れるなか、5秒毎に画像がディスプレー一杯に映し出されるスライドショーを楽しむことができます。上映時間は50分です。また、DVDの原画フォルダーには最大1,230万画素の原画を同梱していますので、最大A3サイズまでプリントできます。個人で楽しむ限りは、自由にプリントアウトして構いません。
DVDを希望される方は、Wa☆Daフォトギャラリー事務局
master@wadaphoto.jp
宛に送付先(郵便番号・住所・氏名)・DVD名(猪鼻の甘酒こぼし)・枚数をお知らせ下さい。折り返し郵送させていただきます。 |
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プリントできるスライドショーDVD写真集「猪鼻の甘酒こぼし」
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サンプル YouTube 猪鼻の甘酒こぼし(2011) |
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