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小田急・片瀬江ノ島駅 |
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海に入る神輿がみられると聞き、2004年1月18日(日)、夏場には関東屈指の海水浴場として賑わう江ノ島に行った。
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新宿から小田急小田原線急行に乗り相模大野まで40分。小田急江ノ島線急行に乗り替えて終点片瀬江ノ島駅まで35分で到着。駅舎は竜宮城をイメージする派手なデザインである。駅から歩いて5分ほどで片瀬海岸東浜に出る。
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午前10時過ぎに到着したのだが、駅に着いたときから太鼓の音が聞こえ、その音を頼りに浜辺まで行くと、既にかなりの観客やアマチュアカメラマンの姿があった。
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江ノ島は江の島とも書き、神奈川県南部、相模湾岸にある小島で藤沢市に属する。周囲約4km、面積0.38km2。第三紀の凝灰岩、砂岩を基盤としてローム層におおわれ、南岸には大正12年(1923)の関東大震災の時に隆起した海食台がある。〈真白き富士の嶺(ね)、緑の江の島〉と歌われたようにその風光が賞され、鎌倉と結んで湘南観光の中心地となっている。 電縁都市ふじさわ 真白き富士の嶺
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本番1時間前の片瀬海岸東浜 |
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西方の江ノ島に至る砂浜 |
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28mm F9.0 1/320秒 ISO200】
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28mm F11.0 1/640秒 ISO200】
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浜辺では、式典が始まるまでの間、和楽会”昇”による和太鼓“さくら太鼓”の熱演がみられた。internetで検索すると、川崎市に本拠を置く太鼓と津軽三味線の演奏集団で、平成8年に結成されたという。
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28mm/28-108mm F9.0 1/400秒 ISO200】
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海に入る神輿
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江ノ島寒中神輿錬成会は、神社の祭礼ではなく、藤沢鎌倉神輿連合会が主催するもので、藤沢・鎌倉両市の神輿愛好者による年に一度の大会である。正確には「第23回藤沢鎌倉神輿連合会寒中錬成大会」という。
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ユニークであるのは、主役が両地区の新成人で、年に一度、正月に海に入って神輿練りを行う点である。今年20歳になる男女が神輿に乗って海中渡御を行い、晴れて成人の仲間入りを果たすもので、これは一種の通過儀礼であり、成人祭といえる。 |
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参加団体の高張提灯
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出番を待つ神輿
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例年4基の神輿が参加するが、今年は3基が砂浜に並べられていた。向かって左の神輿は藤沢鳳龍会(ふじさわほうりゅうかい)。鳳龍だけが4点棒で江戸前である。中央が片瀬諏訪睦(かたせすわむつみ)の神輿、右が腰越小動会(こしごえこゆるぎかい)の神輿で、いずれも2点棒。藤沢鎌倉神輿連合(伊勢睦)の姿がないのが惜しまれる。
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38mm/28-108mm F10.0 1/500秒 ISO200】
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式 典
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午前11時から式典が始まった。主役の新成人25人が中央に並び、藤沢鎌倉神輿連合会会長はじめ、議員などの来賓による祝辞のほか、江ノ島神社宮司らによる新年の安全祈願や神輿のお祓いが行われた。
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平成16年の新成人たち
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56mm/28-108mm F9.0 1/500秒 ISO200】
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片瀬諏訪睦の新成人たち
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281mm/100-400mm F7.6 1/640秒 ISO200】
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資料 |
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江ノ島神社(正規には江島神社)は、神奈川県藤沢市にある湘南の聖地・江ノ島に鎮座し、安芸の宮島、近江の竹生島(ちくぶじま)と共に日本三弁財天として名高い。
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江ノ島神社は、辺津宮(へつみや)・中津宮(なかつみや)・奥津宮(おくつみや)の三社を祀るが、本社(ほんやしろ)は辺津宮で、建永元年(1206)源実朝(みなもとのさねとも)が創建した。
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境内の奉安殿には、日本三大弁財天の一つ八臂弁財天(はっぴべんざいてん)と、裸弁財天の名で有名な妙音(みょうおん)弁財天とが安置されている。
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八臂弁財天は鎌倉時代後期、妙音弁財天はそれ以降の作といわれている。
江島神社公式サイト
江島神社
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江ノ島天王祭 |
毎年7月中旬の日曜日行われる江ノ島天王祭は、江ノ島神社の末社・八坂神社の例祭である。八坂神社の祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)で、御神体はその木像である。 |
昔、対岸の腰越に祀られていた社が大波で流され、海中に沈んでいた御神体を漁師が拾い上げて、ここに祀ったものという。 |
祭神を乗せた神輿による本来の海中渡御は、この天王祭の神事であり、白褌(しろふんどし)を締めた江ノ島の氏子たちによって行われる。
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神輿は、天王囃子という優雅な調べの流れるなか、辺津宮より参道を練り、弁天橋から海に入り、浮きつ沈みつ揉み合う勇壮な禊が行われるという。湘南唯一の夏祭りとして知られている。
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江ノ島神社宮司による安全祈願
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パノラマ写真(2000x800)320KB 【E-1
28mm/28-108mm F11.0 1/500秒 ISO200】
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神輿のお祓い
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100mm/100-400mm F7.1 1/640秒 ISO200】
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褌男たちの登場 |
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式典が執り行われている間、会場西側の焚き火のそばに、褌一丁の男たちが登場した。寒中神輿錬成会の神輿の担ぎ手は、江ノ島天王祭の海中渡御の神事とは異なり、色物や柄物の褌を締めている。
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64mm/28-108mm F9.0 1/500秒 ISO200】
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出番を待つ裸ん坊
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拡大写真(1200x900)186KB 【E-1
34mm F10.0 1/500秒 ISO200】
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拡大写真(1200x900)179KB 【E-1
42mm F7.1 1/500秒 ISO200】
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燃え盛る焚き火
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拡大写真(1200x900)141KB 【E-1
108mm/28-108mm F8.0 1/640秒 ISO200】
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焚き火にあたる男たち
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焚き火の火力が強くて近づけない。裸衆は遠巻きに暖を取っていた。
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拡大写真(1600x1000)178KB 【E-1
50mm/28-108mm F9.0 1/500秒 ISO200】
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前
袋 式
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六尺褌
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裸の男たちは全員六尺褌を前袋式に締めている。神事ではないので白褌だけでなく、赤褌をはじめ色物柄物のオンパレードで、それぞれに個性をアピールしている。
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褌を前垂れ式に締めると、緩んだり外れたりする可能性が高いので、全員同じ締め方である。昔、水泳をするときに締めた水褌(すいこん)は、この前袋式である。 |
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鉢巻を締めている人もいる。海水を被るので、顔を拭くのに適したタオル地のものが多い。足元は裸足・白足袋・地下足袋と、各人各様のスタイルである。褌以外何も身につけない人もいる。 |
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拡大写真(1200x900)170KB 【E-1
69mm F6.3 1/400秒 ISO200】
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拡大写真(1200x900)154KB 【E-1
28mm F9.0 1/320秒 ISO200】
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焚き火も燃え尽きた頃・・・
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式典は来賓の挨拶などがあってかなり長い。その間、裸の男たちは、焚き火で暖を取りながらじっと出番を待っている。この日は快晴で風もなく、外気温は摂氏7度と、真冬にしては暖かい。しかし、裸でじっとしていては寒いだろう。最初、熱くて近寄れなかった焚き火が燃え尽きた頃、いよいよ男たちの出番だ。
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拡大写真(1600x1200)260KB 【E-1
28mm/28-108mm F7.1 1/200秒 ISO200】
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