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御手洗川(みたらしがわ)に架かる樟橋(くすのきばし)(長寿橋)を渡る斎王代(さいおうだい)。十二単(じゅうにひとえ)の裾が汚れないよう、二人の介添役が衣装を持ち、その後ろに女官が続く。 |
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樟橋 |
を渡る |
斎王代 |
一行 |
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寛永5年(1628)の造替(つくりがえ)で多くの建物と共に国の重要文化財に指定されている細殿。その南庭(なんてい)に一対の立砂(たてづな)があり、その南側に土俵がある。土俵の周りにはテントが張られている。 |
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細殿と南庭 |
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本殿から細殿に到着した斎王代と宮司たちは、細殿に上がって着座した。烏相撲の出演者たちは、写真上中央の出入口から順に入場し、所定の位置についた。 |
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ちびっ子たちの入場 |
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細殿(ほそどの)中央に第51代「斎王代」藤田菜奈子さん(24歳)が着座し、その前で田中安比呂(たなか・やすひろ)宮司が西側(細殿に向かって左)に、権宮司(ごんぐうじ)が東側(細殿に向かって右)に着座した。
平成の齋王代 第51代「斎王代」 |
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細殿に着座した宮司(向かって左)・女官・斎王代・権宮司 |
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主役の相撲童子たちは、祢宜方(ねぎかた)(細殿に向かって左)(西)と祝方(ほうりかた)(細殿に向かって右)(東)の二手に分かれて、立砂(たてずな)の南側に横並びで土俵に対座した。 |
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午前11時頃、烏相撲が始まった。最初は地取りという神事で、祢宜方の祢宜代(ねぎだい)と祝方(ほうりがた)の祝代(ほうりだい)の神職2名が交互に土俵に呪(まじない)をして必勝を祈願した。(写真上) |
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続いて相撲童子(すもうどうじ)の差符(名簿)を読み上げたあと、斎王代に提出し、斎王代が披見した。(写真上下) |
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差符を披見する斎王代 |
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地取りや差符の朗読・披見などの神事が続く中で、直射日光に晒された児童たちは、早くも汗を流す子がいた。 |
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直射日光に汗が流れる祢宜方の相撲童子たち |
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続いて東西の幄舎(あくしゃ)(テント小屋)から烏帽子(えぼし)・白張(はくちょう)姿の刀祢(とね)が現れ、烏(からす)のピョンピョン跳ねる動作を真似て、横飛び3回で「弓矢」「太刀」「扇・円座」を3回に分けて立砂(たてずな)に運んだ。 |
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烏神事の開始 |
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細殿の前にある一対の円錐形の立砂は、上賀茂神社の降臨山である神山(こうやま)をかたちどったもの。一種の神籬*(ひもろぎ)で、神が降臨する憑代**(よりしろ)である。鬼門、裏鬼門に「清めの砂」を撒(ま)くのは、この立砂の信仰が起源であるという。 |
*神籬:往古、神霊が宿っていると考えた山・森・老木などの周囲に常磐木(ときわぎ 常緑樹)を植えめぐらし、玉垣(たまがき 皇居・神社の周囲に設ける垣)で囲んで神聖を保ったところ。
**憑代:神霊が招き寄せられて乗り移るもの。樹木・岩石・人形などの有体物で、これを神霊の代りとして祭る。 |
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裸足で横飛びする祝方の刀祢 |
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標高301mの神山は、本殿の北北西約2kmにあるお椀を伏せたような山で、賀茂信仰の原点となる霊峰であり、祭神・賀茂別雷(かもわけいかづち)大神が太古に降臨した神奈備*(かんなび)である。山頂に降臨石(こうりんせき)があり、山は禁足地となっている。 |
*神奈備:神の鎮座する山や森。神社の森。みもろ。 |
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弓矢に続いて太刀を立砂に立てかける刀祢 |
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烏のしぐさで横飛びする刀祢 |
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東西の刀祢は、立砂に弓矢と太刀を立てかけ、その前に円座を置いて胡座(あぐら)をかくと、扇を持って「カア・カア・カア」(西方)、「コウ・コウ・コウ」(東方)と三々九度の烏鳴き(からすなき)をした。 |
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円座にあぐらをかいた東西の刀祢
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Sumo matches
of a Shinto ritual,
The cawing of crows
kaa-koo. |
かあこおと からすなきたる みやずもう |
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烏を真似た横飛びや鳴き声が何ともユーモラスである。刀祢は、立砂の前で鳴き終わると、全てのアイテムを持って三々九躍(さんさんくやく)して元の幄舎(あくしゃ)に戻り、烏の神事を終えた。 |
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「カアカアカア」と鳴き声を上げる祢宜方の刀祢 |
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