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■■■ 「東北四大祭り」速報! ■■■ |
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平成20年(2008)8月3日(日)から6日(水)まで、家内と共にクラブツーリズムの「四季の華」に参加し、東北新幹線とツアーバスを利用して東北四大祭りを見物してきた。このツアーを選んだのは、「青森ねぶた」「秋田竿燈」「山形花笠」ともに桟敷席が確保されていたためである。 |
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「青森ねぶた祭」は、東北四大祭りの先陣を切って8月2日から7日まで青森市で開かれる夏祭りで、毎年、300万人を越える観客で賑わう。昭和55年(1980)に国の重要無形民俗文化財に指定された。 |
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「ねぶた」と呼ばれる勇壮で巨大な武者人形の山車が市内中心部をねり歩き、独特の衣装をまとった「ハネト(跳人)」と呼ばれる踊り手が「ラッセラー」というかけ声で跳ねまわる。ハネトとして参加することをハネルといい、「今日もハネル?」などと使う。ちなみに「ねぶた祭」は暦の上では秋祭りで、「ねぶた」「跳人」は秋の季語。 |
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青森県には、青森市の「ねぶた nebuta 」と弘前市(ひろさきし)の「ねぷた neputa 」がある。両者はよく混同されるが、全く別個のものである。現地ガイドによると、青森の「ねぶた」の起源は戦い終わって凱旋したときの祭りといわれ、生還した喜びを全身であらわし、とても陽気で賑やかだが、弘前の「ねぷた」は出陣前の祭りとされ、比較的静かな祭りだという。 |
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しっこくに ひかりましたる ねぶたかな |
Nebuta wagon gained its lights for jet-black darkness. |
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ふやじょうの ごときねぶたの むしゃえかな |
A samurai picture of
Nebuta wagon,
like a nightless castle. |
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にわかあめ はねとにうれし ちからみず |
Dancers pleased with refreshing water of sudden shower. |
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「竿燈まつり」は、毎年8月3日から6日まで秋田市で行われる夏祭りである。竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立てて、額・腰・肩などに載せ、豊作を祈る。竿燈の大きさによって大若(おおわか)、中若、小若、幼若に分かれるが、最大の大若は提灯が46個、重さが約50kg もある。国の重要無形民俗文化財に指定されており、青森のねぶた祭、仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの一つである。ちなみに「竿燈まつり」も暦の上では秋祭りで、「竿燈」は秋の季語。 |
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長さ12mの親竹(おやたけ)に長さ1mほどの継竹(つぎたけ)を次々と足して行き、最大継竹6本の大若を腰や肩で支える妙技は感動ものである。観客共々「どっこいしょーッ!!」の声援を送りながら徐々に熱気が高まって行き、技が決まると拍手・喝采が送られる。沿道の両側には写真のようにワイヤーが張られているので、竿燈が倒れても見物人や建物に被害を与えないように工夫されている。 |
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かんとうの こしよりおゆる みょうぎかな |
A wonderful skill, the Kantoh bamboo standing on his loin. |
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おおわかの いなほのごとき しなりかな |
A big Kantoh bamboo bending like a ear of rice. |
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継竹5本 |
継竹6本 |
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花笠まつりは、毎年8月に菅笠(すげがさ)に赤い花飾りをつけた花笠を手にし、「花笠音頭」にあわせて街を踊り歩く夏祭りである。この祭りは山形県内の数ヵ所で開催されるが、山形市で8月5日から7日まで行なわれるものが広く知られている。東北三大祭りに山形花笠まつりを加えた4つの祭りを東北四大祭りと呼ぶ。 |
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花笠まつりで歌われる「花笠音頭」の起源は諸説あるが、大正中期に尾花沢(おばなざわ)で土木作業時の調子あわせに歌われた土突き歌(どつきうた)が起源といわれており、昭和初期にこれが民謡化されて「花笠音頭」となった。また踊りについては、菅(すが)で編んだ笠に赤く染めた紙で花飾りをつけたものを景気づけに振ったり回したりしていたのが発祥という。 |
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花笠まつりの踊りは、山形県内の地域別に約10種類の振り付けがあったが、昭和38年(1963)に「正調花笠踊り〜薫風最上川〜」が制定され、これが標準的な振り付けとなった。 |
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しかし、元々が紅花(べにばな)摘みの作業唄であったために、その楚々(そそ)とした動作のために、男性の踊りへの参加は敬遠されがちだった。そこで、平成11年(1997)から豪快な動作を取り込んだ「正調花笠踊り〜蔵王暁光〜」が採用され、薫風最上川に並ぶ標準振り付けとなっている。また尾花沢で踊られているいわゆる「笠回し」で参加する団体も多いが、笠回しには5つの流派があるという。 |
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はながさの なみうつおどり あきはきぬ |
The dance of waving flower hats, autumn has come. |
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東北地方の夏祭りの2007年の入り込み数TOP5は、「仙台七夕まつり」68万人/日 、「青森ねぶた祭」52万人/日、 「山形花笠まつり」34万人/日、 「盛岡さんさ踊り」32万人/日、 「秋田竿灯まつり」30万人/日の順で、必ずしも「三大祭り」や「四大祭り」と呼ばれる祭りとその実際の入り込み数とが比例しているわけではない。 |
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仙台七夕と秋田竿灯に、青森ねぶた・弘前ねぷた・五所川原(ごしょがわら)立佞武多(たちねぶた)など青森県の各地で行われているねぶた祭りをひとまとめにして「東北三大祭り」としたり、ねぶたを1つ1つ数えて「四大」「五大」などとしたりする場合もある。さらに、1泊2日や日帰りのような超短期のニーズに合わせて、地理的に近い仙台七夕と山形花笠で「東北二大(夏)祭り」とするツアー商品もある。 |
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仙台七夕まつりは、五節句の1つ「七夕」にちなみ、毎年8月6日から8日まで仙台市で行われる夏祭りで、地元では「たなばたさん」とも呼ばれる。大規模な飾り付けがなされるのは一番町や中央通りなどのアーケード街、仙台駅周辺などだが、商店街組織や単独の店舗に家庭などを加えると、大小あわせて3000本といわれる飾り付けがなされ、街中が七夕一色になる。東北三大祭りの1つに数えられ、例年200万人以上の観客が訪れる。 |
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七夕まつり初日で賑わう一番町/仙台市 2008.8.6
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ごうかさを きそうたなばた かざりかな |
Decorations for the Tanabata star festival, competing luxury. |
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同時に仙台市周辺の商店街などでも大小さまざまな七夕飾りがなされるため、市境を越えた広がりを持っている。国内各地の七夕まつりに大きな影響を与えており、小規模ながら類似の飾り付けを行うケースが増えているという。首都圏などでは、企業や駅・空港の七夕飾りを制作する業者もあり、その豪華な飾り付けが各地に移出されている。 |
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今回、初日の青森ねぶた祭では、途中から激しい夕立に見舞われ、全身ずぶ濡れの取材となったが、そのあとは好天に恵まれ、愛機・オリンパスE-3で1000万画素 3100枚 6.8GB もの美しい光景を撮影することができた。後日、「東北四大祭り」として完成版を発表することにしているので、ご期待願いたい! |
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