海上保安庁観閲式（受閲）

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観閲式かんえつしき

　午後２時半すぎ、羽田沖で観閲式がはじまり、微速で東航する観閲船隊の右舷200mの至近を指揮船「しきしま」を先頭に受閲船隊が12ノットの速力で西航し、紅白の幕が張られた観閲台に立つ松村副大臣と石川長官の二人の観閲官に向かって登舷礼（とうげんれい）が行われた。

「しきしま」率いる受閲船隊の勇姿

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	巡視船「しきしま」
	「しきしま」は、横浜海上保安部に所属するヘリコプター２機搭載型巡視船で、総トン数 7,200ton と、「やしま」よりも一回り大きい。イギリス・フランスで再処理されたプルトニウムを日本まで輸送するための護衛船として平成４年（1992）に就役した世界最大級の巡視船であるが、特殊任務のため、公開されていない。

世界最大級の巡視船「しきしま」（横浜）

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受閲船隊じゅえつせんたい

　単縦陣をとって反航してくる受閲船隊18隻は、第１小隊から第３小隊まで３グループに分かれた巡視船艇14隻と、海上自衛隊、警察、税関など関係機関の船艇４隻で編成されている。

第一小隊を見守る鈴なりの観客

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五月晴白一色の単縦陣　北舟

さつきばれ　しろいっしょくの　たんじゅうじん


	第１小隊
	第１小隊は、「しきしま」「せっつ」「くだか」「すずか」「海洋」「かりば」の６隻。各船は観閲船に並ぶ45度手前から45度行き過ぎるまでの間、右舷甲板に等間隔に整列した乗組員が観閲官に向かって挙手の敬礼をする。これが登舷礼（とうげんれい） salute from deck で、世界共通のマナーである。

登舷礼を行う巡視船「しきしま」

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	巡視船「せっつ」
	「しきしま」に続く２番船「せっつ」は、神戸海上保安部に所属する総トン数3,200ton 、全長105mのヘリコプター搭載型巡視船で、「はやと」と同型船。搭載ヘリコプターは、ベル212型機。

登舷礼を行う巡視船「せっつ」（神戸）

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	巡視船「くだか」
	３番船「くだか」は、第十一管区海上保安本部（那覇）に所属し、全長91m、総トン数1,200tonの救難強化巡視船で、ヘリコプターが離着船できるヘリ甲板（こうはん）を持つ。

救難強化巡視船「くだか」（十一管）

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	巡視船「すずか」
	４番船「すずか」は、尾鷲海上保安部に所属し、全長74m、総トン数965tonの警備実施等強化巡視船。海上の不法デモなどに対応するために警察の機動隊と同様の出動服と楯で身を固めた海上保安官が並ぶ。

警備実施等強化巡視船「すずか」（尾鷲）

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	測量船「海洋」
	５番船「海洋」は、本庁海洋情報部（元水路部）に所属し、今年の4月半ばに日本と韓国の領土問題で揺れる竹島周辺の海洋調査に出かけた測量船で、全長 60m、総トン数 550ton。

測量船「海洋」（本庁海洋情報部）

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	巡視船「かりば」
	第１小隊の殿（しんがり）は180トン型巡視船「かりば」で、日本漁船がロシア警備艇の銃撃を受けて死者を出した痛ましい事件で注目されている北方領土問題を抱える根室海上保安部に所属する。全長 46m、総トン数 200ton。

巡視船「かりば」（根室）

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	第２小隊
	受閲船隊第２小隊は、35m型と20m型の巡視艇「はるなみ」「あやなみ」「きぬかぜ」「てるかぜ」の４隻である。

35m型と20m型巡視艇の第２小隊

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	巡視艇「はるなみ」「あやなみ」
	１番船は全長 35m、総トン数 113ton の巡視艇「はるなみ」。神戸海上保安部に所属する。２番船は「あやなみ」で、坂出海上保安署に所属する同型船。

巡視艇「はるなみ」（神戸）

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	巡視艇「きぬかぜ」「てるかぜ」
	３番船は全長 20m、総トン数 26ton の巡視艇「きぬかぜ」。衣浦海上保安署に所属する。４番船は「てるかぜ」で、福島海上保安部に所属する同型船。