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和田義男

 感動写真集

2009年3月14日改訂

今 日

昨 日

♪山の歌メドレー:剣岳に祈る / 前穂高絶唱

拡大写真(1600x1070)118KB

澄める秋北アルプスの波のごと  北舟

2007年11月23日作成

立山の南西170kmに聳える白山

黒部渓谷の東に聳える後立山連峰(感動の立山連峰/北アルプス)
秋の立山連峰

雄山山頂

 

雄山山頂から見る北アルプス

 

雄山神社本殿の建つ雄山山頂に到達した。ここは北アルプスの360度のパノラマが広がる絶景の展望台である。

 

浄土山じょうどさん

 
   雄山南西1.5kmにある浄土山は、北峰が2,831m、南峰が2,830mあり、南峰には、富山大学の研究施設がある。室堂を挟んで南に浄土山(浄土)、北に地獄谷(地獄)の構図で、山岳信仰に因んだ山名である。  
   南峰から五色ヶ原方面への登山道がある。北東方向へは一の越を経て雄山への登山道が続いている。  

雄山山頂から西方の室堂平・大日連山を望む

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雄山山頂から西方の室堂平・大日連山を望む

パノラマ写真(2000X1200)518KB

 

室堂平むろどうだいら

   室堂平と室堂は富山県中新川郡立山町にある約5万年前の立山の噴火によって形成された溶岩台地である。
 

室堂山荘と室堂(手前)

室堂山荘と室堂(手前)

資料

 室堂ターミナル付近にあるミクリガ池やミドリガ池は立山の火口湖であり、地獄谷では、現在でも火山性ガスが吹き出している。
 室堂は立山黒部アルペンルートのコース上にあり、立山や剣岳(つるぎだけ)の登山基地となっている。

室堂山荘

 本来、室堂とは室堂ターミナルの東方、徒歩10分ほどに建つ山小屋のことで、現存する山小屋としては日本一古いことから、国の重要文化財に指定されている。

紅葉の室堂平とミクリガ池

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紅葉の室堂平とミクリガ池

拡大写真(1600x1200)632KB

 この室堂は、近年まで室堂山荘として実際に使われていたが、保存のため、隣接地に現在の室堂山荘が新築され、室堂は大規模な復元修理が行われて、有料公開されている。
   室堂は、加賀藩が16世紀に建てたものだが、最初は14世紀に建てられたといわれている。元来は、修験者の宿泊や祈祷のためのお堂で、のちに立山に登拝する宗教登山者の基地となった。建材として美女平(びじょだいら)のタテヤマスギが使われているという。

雄山山頂から南の社務所を見る

雄山山頂から南の社務所を見る

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薬師岳やくしだけ

 薬師岳は富山県富山市にある標高2,926mの山。立山や剣岳と並ぶ立山連峰の主要な峰である。その東面にある氷河地形の圏谷(けんこく)(カール)群も有名で、日本百名山の一つに数えられている。
 薬師岳も山岳信仰の盛んな立山連峰の山だけあって、山頂には祠があり、銅剣などの修験の宝具が見られる。阿弥陀浄土としての立山(雄山)に対して、薬師岳は薬師如来の浄土して信仰を集めた山である。

南方の薬師岳方面を望む

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南方の薬師岳方面を望む

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大汝山おおなんじやま

 標高3,015mの大汝山は、雄山の北方にあるゴツゴツとした岩山で、立山(立山三峰)の最高峰であり、富山県の最高地点である。大汝山を中央にして南に雄山、北に富士の折立(おりたて)があり、かつては、それぞれの峰に立山権現、白山(はくさん)権現、富士権現を祀り、この三峰を日本三霊山に見立てて崇敬したという。
 雄山山頂の本殿を再建造営の際にはこの地に仮殿を建て、ご神体を移したといわれる。山頂に雄山神社の末社・大汝(おおなもち)社の社地があり、祭神は大汝神。大汝は大己貴(おおなむち)と同義で大国主命の別名という。
 融雪期に頂上直下の西斜面に、「汝」の雪形が白く現れることから、大汝と命名されたものと思われる。

北方の大汝山(3,015m)を望む

北方の大汝山(3,015m)を望む

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剣 岳つるぎだけ

 立山の北方に屹立する標高2,998mの剣岳(剱岳)は、立山連峰を構成する主要な峰の一つで、日本百名山の一つに数えられている。正規には剱岳と表記するが、一般的には常用漢字の剣岳が使われている。
 氷河に削り取られた氷食尖峰で、その峻険な山容は訪れる者を圧倒し、登山家からは「岩の殿堂」と呼ばれている。東南には日本三大雪渓の一つに数えられる剣沢(剱沢)がある。
 

別 山べっさん

 標高2,880mの別山は立山から北方の真砂岳(まさごだけ)(2,861m)を望み、その先の稜線上にある。かつて今昔物語*(こんじゃく・ものがたり)において帝釈山と呼ばれた。別山に立山と浄土山を合わせて立山三山と呼ぶ。別山から北方を望むと、剣沢越しにそそり立つ剣岳の雄姿が眼前に迫り、登山者の定番スポットとなっている。
  *今昔物語:平安時代末期に成立したと見られる全31巻からなる説話集で、今昔物語集のこと。

北方の剣岳(2,998m)方面を望む

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北方の剣岳(2,998m)方面を望む

拡大写真(1400x1050)367KB

 

後立山連峰うしろたてやまれんぽう

   雄山山頂から東方を見ると、黒部峡谷の東側に、南北に連なる後立山連峰の勇姿が手に取るように見える。
 

黒部峡谷くろべきょうこく

 黒部川が北流する黒部峡谷は、立山や剣岳を主峰とする立山連峰と針の木岳や鹿島槍ヶ岳を連ねる後立山連峰の二大雪嶺(せつれい)を分断する日本最大の峡谷(V字谷)で、多雨、豪雪地帯にある。
 中部山岳国立公園に含まれる黒部峡谷は、富山県 黒部市、黒部川中流〜上流にかけて広がり、国の特別天然記念物(天然保護区域)と特別名勝に指定されている。

北の大汝山(左端)と黒部渓谷の東に聳える後立山連峰

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北の大汝山(左端)と黒部渓谷の東に聳える後立山連峰

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立山黒部アルペンルート
 立山黒部アルペンルートは、長野県大町市(おおまちし)扇沢(おうぎさわ)から北アルプスを貫き、富山県中新川郡(なかにいかわぐん)立山町(たてやままち)に至る山岳観光ルートで、トロリーバスやケーブルカー、ロープウェイなどを乗り継ぎながら大自然のダイナミズムを堪能できる観光コースとして人気が高い。 参照:立山黒部夏紀行
 
立山黒部アルペンルート交通ガイド

資料

 
   関西電力が黒部峡谷に建設した黒部ダムは、黒四ダムと愛称され、昭和43年(1968)に公開された石原裕次郎主演映画「黒部の太陽」で一躍脚光を浴び、立山黒部アルペンルートの重要な観光スポットとして賑わっている。  

関西電力が管理運用する巨大な黒部ダム

関西電力が管理運用する巨大な黒部ダム

拡大写真(1200x1600)448KB

資料

 

白 山はくさん

 白山は、石川県、福井県、岐阜県の3県にまたがる成層火山*。30〜40万年前から火山活動を始め、1659年(万治2年)の噴火が最も新しい。富士山、立山とともに日本三名山(三霊山)のひとつ。開山は養老元年(717)で役小角(えんのおづぬ)に次ぐといわれた泰澄上人(たいちょうしょうにん)による。
  *成層火山:富士山など中心火口から噴出した火砕物と溶岩との累積によって生じた火山。

立山の南西170kmに聳える白山

          白山(2,702m)

立山の南西170kmに聳える白山

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 澄める秋北アルプスの波のごと  北舟 

すめるあき きたあるぷすの なみのごと

   白山は最高峰の御前峰(ごぜんがみね)(2,702m)と剣ヶ峰(けんがみね)(2,677m)・大汝峰(おおなんじみね)(2,684m)の「白山三峰」を中心とした山峰の総称。北陸地方の高山であるため、他の山では残雪が消えた季節でも白い山として遠方からでも一目で判別できる。
 
 日本ではこれより西には2,000m以上の山がないため、2,000m超級の高山として最西端の山となる。

雪が遅くまで残る白山(2,702m)

雪が遅くまで残る白山(2,702m)

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資料

 
槍ヶ岳と穂高連峰
 立山の南方を望見すると、約27km隔てた地点に聳える槍ヶ岳と、その南方約6kmにある穂高連峰が見える。

北アルプス南方に聳える槍ヶ岳と穂高連峰

槍ヶ岳(3,180m)

 〜穂高連峰〜

北アルプス南方に聳える槍ヶ岳と穂高連峰

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槍ヶ岳やりがたけ

 日本第5位の高峰・槍ヶ岳は北アルプス南部に聳える標高3,180mの山。長野県松本市・大町市・岐阜県高山市の境界にある。日本百名山の一つで通称「槍」。開山は、播隆上人(ばんりゅうしょうにん)(1786- 1840)。天に槍をつく形から「日本のマッターホルン」ともいわれる。

燕山荘(えんざんそう)より望む槍ヶ岳   2007.8.

燕山荘(えんざんそう)より望む槍ヶ岳   2007.8.

拡大写真(1600x1200)477KB

資料

 

穂高岳ほたかだけ

 日本第3位の高峰・穂高岳は、北アルプス南部に連なる主峰・奥穂高岳(おくほたかだけ)(3,190m)、涸沢岳(からさわだけ)(3,110m)、北穂高岳(3,106m)、前穂高岳(3,090m)、西穂高岳(2,909m)などからなる穂高連峰の総称で、長野県(信州)と岐阜県(飛騨)の最高峰である。日本百名山の一つで、「北アルプスの盟主」とも呼ばれる。登山基地の上高地(かみこうち)は特に有名。

北アルプス常念山脈最高峰天井岳(おてんしょだけ)から見た穂高連峰(3,190m) 2007.8.

北アルプス常念山脈最高峰天井岳(おてんしょだけ)から見た穂高連峰(3,190m)

拡大写真(1600x1120)394KB 資料
 
南アルプスと富士山
 雄山山頂から南南東の方角に南アルプスと富士山が見えた。ざっと計測しても南アルプスまで120km、富士山まで165kmもあるが、よく見えるのは大気が清澄だからである。

南アルプスと富士山望見!

富士山(3,776m)

      南アルプス

南アルプスと富士山望見!

 
南アルプスの

白峰三山しらねさんざん

   南アルプスは、長野県、山梨県、静岡県にまたがって連なる赤石山脈(あかいしさんみゃく)のことで、北アルプスの飛騨山脈と中央アルプスの木曽山脈と共に日本アルプスと呼ばれる。
 北アルプスが急峻な山容の山が多いのに対して、南アルプスは北部の甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)(2,967m)から鋸岳(のこぎりだけ)(2,685m)一帯を除き、比較的なだらかな山容の山が多い。南アルプスが北アルプスより新しく隆起した山であるため、比較的浸食が進んでいないためと考えられている。
   写真下の右から日本第2位の高峰・北岳(きただけ)(3,193m)、日本第4位の高峰・間ノ岳(あいのだけ)(3,189m)、農鳥岳(のうとりだけ)(3,026m)の三山が白峰三山と呼ばれ、とても人気がある。

白峰三山の勇姿 / 撮影:2006.11

農鳥岳(3,026m)

間ノ岳(3,189m)

     北岳(3,193m)

白峰三山の勇姿

資料

 

富士山ふじさん

 日本最高峰を誇る標高3,776mの富士山は、静岡県と山梨県にまたがる活火山で、富士箱根伊豆国立公園にあり、日本三名山(三霊山)と日本百名山の一つに数えられている。初登攀は天智2年(663)の役小角*(えんのおづぬ)と伝えられている。これは当時人間の到達した世界最高峰記録であるという。
  *役小角:飛鳥時代から奈良時代の呪術者。通称を役行者(えんのぎょうじゃ)と呼ばれ修験道の開祖とされている。

箱根から見た富士の秀麗(3,776m) 2005.11.6

箱根から見た富士の秀麗(3,776m)

拡大写真(1400x1050)322KB  秋の箱根路/富士山  撮影:和田義男.
 

初夏の立山登頂

 

2005年7月28日雪渓が残る初夏の雄山に登頂した。この日は富山県の小学6年生の団体登山と一緒になった。

富山県の小学校6年生の団体登山 / 一の越

富山県の小学校6年生の団体登山 / 一の越

 

雄山神社本殿

   秋の登山は、社務所の売店は開いていたが、神社本殿は冬季閉鎖中だった。この日は神職が常駐し、登拝料500円を納めて雄山山頂、剣が峰(3,003m)に建つ雄山神社に参拝した。
 アルプスの雄山頂上夏の天  北舟 

あるぷすの おやまちょうじょう なつのてん

【編集子が選ぶ名作】

雄山の剣が峰に建つ雄山神社

入口(登拝料500円)↓

剣が峰(3,003m)

雄山の剣が峰に建つ雄山神社

パノラマ写真(2050X1000)598KB

   雄山神社の本殿はとても小さな社殿で、強風に備えて屋根には石が載せてある。自然の計り知れない猛威に晒されながらここに鎮座し続けている小さな信仰の証しは、今日もまたその歴史を刻んでいる。

小さな社殿

小さな社殿

   1300年の昔、慈興上人(じこうしょうにん))が16歳のときに初登頂し、山岳信仰の嚆矢(こうし)となった山頂に立つと何度登っても感動を新たにする。山には大自然が醸し出す神々しさがあると感じるのは、私だけではないだろう。

神職より御神酒をいただく参拝客

神職より御神酒をいただく参拝客

拡大写真(1400x1050)290KB

 初夏に立山に登ると、雪渓が残る美しい室堂平のパノラマを楽しむことができる。峰を渡る風も爽やかである。

【編集子が選ぶ名作】

雄山山頂より室堂平方面を望む

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雄山山頂より室堂平方面を望む

拡大写真(1600x1200)499KB

 

遭難死亡事件があった立山連峰

 平成元年(1989)10月9日、快晴の立山に登った。前日天候が急変し、立山は猛吹雪となり、滋賀・京都の10名が雄山北方1.5kmの真砂岳(まさごだけ)(2,861m)の稜線で立ち往生し、8名が凍死した。いずれも秋山登山の軽装だったという。

雄山東方を平行に走る尾根 1989.10.9

雄山東方を平行に走る尾根 1989.10.9

拡大写真(1400x870)201KB

 事件を一の越山荘で知り、足がすくんだが、積雪の中、山頂まで登った。当初、素晴らしい快晴の中、飛んでいる何機ものヘリコプターや軽飛行機は遊覧飛行だと思っていたが、遺体収容や報道関係のものだった。このときほど山の怖さを強く感じたことは無かった。天候が悪くなれば、早めに諦める勇気が大切である。

雄山山頂の積雪

雄山山頂の積雪

拡大写真(1360x865)212KB

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