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2005年9月30日から10月7日までの8日間、家内と二人でクラブツーリズムのツアーに参加し、カナダに旅した。ツアーメンバーは多摩地区の20名。立川発の専用バスから福田智子ツアー・ディレクター(TD)が添乗し、30日1820、JAL18便で成田を出発した。 |
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成田から10時間のフライトでバンクーバーに到着。現地時間(東京 - 17時間)はまだ30日午前11時。国内便に乗り換えてカルガリーまで1時間20分のフライト。東西に広いカナダは国内に6つの時刻帯を持つため時計を1時間進めたあと、カルガリーから専用バスに乗り、約2時間でアルバータ州のバンフに到着。二泊三日の日程で最初の訪問地、カナディアン・ロッキーを巡った。 |
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カナディアンロッキーのマップ |
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資料 |
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カナディアン・ロッキー Canadian Rockies
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北アメリカ大陸北西部に位置し、最高峰マウント・ロブソン(3,954m)をはじめ3,000mを超す山々が連なるカナディアン・ロッキーは、見事な山岳氷河地形を誇り、カナダに13ある世界遺産の一つとして1984年に登録された。 |
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バンフ、ジャスパー、ヨーホー、クートニィの4つの国立公園とマウント・ロブソン州立公園から成り、ブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州にまたがる。 |
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古城ホテル「バンフ・スプリングス」 |
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撮影:大森保武さん |
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バンフは、バンフ国立公園 Banff National Park にあり、ロッキー観光の南の玄関口である。北の入口・ジャスパー Jasper と共に世界中から多くの観光客が訪れる。 |
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フェアモント・バンフ・スプリングス Fairmont Banff Springs
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初日の宿は創業1888年のバンフ・スプリングス。カナダ太平洋鉄道がロッキー山脈を貫く大陸横断鉄道を敷設したときに建設されたイギリス風のリゾート・ホテルで、古城ホテルと呼ばれるだけあり、長い歴史の重みと風格を備える。 |
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荒城の月を演奏するピアニスト |
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Banff Springs Pianist Mr. PETER BERTELSEN since 1971 |
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荒城の月 |
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ホテルに到着した我々日本人観光客を見て、勤続34年のホテル専属ピアニストが荒城の月、隅田川など、懐かしい日本の唱歌を演奏してくれ、ゆったりしたホテルで長旅の疲れを癒すことができた。 |
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くつろぎのひととき |
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Photo by wife |
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翌日、早朝の風景を撮影しようと早起きしたが、窓の外は雪が降る最悪のコンディション。幸い出発時には止み、道路も雪が解けて、バスの走行には支障がなかった。 |
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雪の降り止んだ出発の朝 |
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アイスフィールド・パークウェイ Icefields Parkway
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午前8時ころ、ホテル・フロント・ロビーで現地ガイドの鈴木美津絵さんが加わり、22名を乗せてバンフを出発した専用バスは、トランス・カナダ・ハイウェイに入り、レイク・ルイーズに向かった。しかし、天候の回復が思わしくなく、レイク・ルイーズを通り越してアイスフィールド・パークウェイに入り、ボウ・レイクに向かった。 |
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レイク・ルイーズとジャスパー間の国道93号線は、アイスフィールド・パークウェイ(氷原公園道路)と呼ばれ、スイス・アルプスに似た景観が230kmにわたって展開し、美しい湖や雄大な氷河を眺めながら走るカナダで最も人気の高い観光道路である。 |
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カール(U字谷/氷食谷)を走るアイスフィールド・パークウェイ |
↓マウント・シーラス ↓アイスフィールド・パークウェイ ↓ビッグヒル展望台 マウント・サスカチュワン↓ |
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撮影:大森保武さん 2005年6月中旬 |
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バンフを出発して1時間半ほど走った午前9時半ころ、ボウ・レイクに到着。幸運にも太陽が顔を見せ始めた。 |
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ボウ・レイク付近のマップ |
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資料 |
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ボウ・レイクの湖畔にある赤い屋根のナムタイジャ・ロッジは、レイク・ルイーズを発見したトム・ウィルソンのもとでガイドとして働いていたジミー・シンプソンが1920年に建て始め、1937年に完成した山小屋である。ロッジ後方の山はマウント・ジミー・シンプソンと呼ばれる。ナムタイジャとはアメリカ貂(テン)を意味する先住民の言葉。 |
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雪が積もった赤屋根のナムタイジャ・ロッジ |
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駐車場から歩いて数分で湖畔に出る。雲間の太陽が眩しく輝き、霧が晴れたばかりの湖があった。中央・マウント・クロウフットの左にクロウフット氷河があり、右にはコロンビア大氷原に次いで有名なワプタ大氷原から流れ出るボウ氷河がある。ボウ氷河から解け出た水がボウ・フォールズ(ボウ滝)となり、ボウ・レイクに注ぐ。 |
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ボウ・レイクのボウ Bow は「弓」の意味。このあたりに弓に適する木が数多く生えていたことからそう呼ばれる。 |
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冬景色のボウ・レイク Bow Lake |
画面のどこかをポイントすると地名が現れます。 |
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氷河が解けた冷たい水が足下にある。この水を源流とするボウ川は、レイク・ルイーズ、バンフ、キャンモア、カルガリーと流れてロッキー最大の川に成長し、ウイニペグ湖からネルソン川と名前を変えて大西洋のハドソン湾へと注ぎ込む大河となる。 |
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↓ボウ氷河 |
新雪のボウ・レイク |
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幸いなことに、この朝はまだ誰も訪れておらず、シーンと静まりかえった湖のほとりに積もった新雪を踏むのがもったいないほど。最初に触れ合ったロッキーの壮大な雪景色に早くも感動する。 |
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↓ボウ氷河 |
初夏のボウ・レイク |
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撮影:南光優さん 2005年6月中旬 |
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写真奥にはマウント・クロウフットに端を発するクロウフット氷河がある。晴れたときには、烏(カラス/クロウ)の足(フット)のように見えることからその名があるが、この日は霧で見えなかった。 |
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ボウ・レイクの太陽 |
↓クロウフット氷河 |
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クロウフット氷河 Crowfoot Glacier
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6月中旬に大森保武さんがクロウフット氷河を撮影されており、画像をお送りいただいた。カラスの足が横たわっているように見える。以前三本あった指は、下の指が溶けてなくなっているため、二本の指しかない。 |
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カラスの足のような形をしたクロウフット氷河 |
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撮影:大森保武さん 2005年6月中旬 |
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ボウ・レイクをあとに、バスはアイスフィールド・パークウェイを北上し、カナディアン・ロッキー最大の名所・コロンビア大氷原に向かった。バスの左右の窓からは、様々な形をした岩山が次々と姿を現しては消えてゆく。 |
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青空に姿を現したマウント・サスカチュワン Mt. Saskatchewan 3,342m |
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アイスフィールド・パークウェイの左右(西東)には三千米(一万尺)級の山々が聳える。本格的な装備で登山しないと見ることのできない高山をバスの窓から眺めることができるのが、このツアーの素晴らしいところである。 |
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屏風のような岩山 |
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カナディアン・ロッキーの針葉樹林は、主として松・樅(もみ)・唐檜(とうひ)で、それぞれ多くの種類があるという。 |
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針葉樹林とナイジェル・ピーク Nigel Peak 3,213m |
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