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2006年1月12日改訂

清流いつまでも ・春色・瞳を閉じて明日の翼

Kaseda Music Labo TAM Music Factory

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2005年11月12日作成

笑顔の新郎新婦

笑顔の新郎新婦(バンフ / カナディアンロッキー)

カナダ国旗

 秋のカナディアンロッキー

 キャンモア

 

万年雪まんねんゆき

 万年雪は、夏の融雪期にとけきらずに残る越年性の氷雪の広がりをいう。カナディアン・ロッキーの雪は、夏場に全て溶けてしまうので、万年雪はないという。  

雲引く雪嶺 マウント・サスカチュワン Mt. Saskatchewan 3,342m

雲引く雪嶺 マウント・サスカチュワン

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雪山のロッキー山脈

 
 ロッキーは秋になって何度も降雪があり、既に雪を戴いて冬山の様相になっている。「高山は雪がないとさまにならない」とは現地ガイドのコメントだが、まさにその通りで、雪山こそカナディアン・ロッキーの真骨頂である。  
 とても絵になるマウント・サスカチュワンは三度目の登場。私は別の山だとばかり思っていた。ロッキーの山々は見る角度により印象が変わるので、先住民でさえ見間違えることがあるという。現地ガイドの鈴木美津絵さんに鑑定していただいた。  

水無川と雪山 マウント・サスカチュワン Mt. Saskatchewan 3,342m

水無川と雪山 マウント・サスカチュワン

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バンフのカスケード・ロック・ガーデン

 カナディアン・ロッキーを終日堪能したあと、バンフに戻り、町内にあるカスケード・ロック・ガーデンの紅葉を楽しんだ。幸運にも新郎新婦が白い馬車で公園に到着し、バンフのシンボル・標高2,998mのマウント・カスケードを背景に記念写真を撮る現場に居合わせた。

白い馬車に乗った花嫁

白い馬車に乗った花嫁

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 先に馬車を降りた新郎は、花束を手渡し、優しく花嫁を迎えた。まるで映画の一シーンを見ているようで、とても素晴らしかった。新郎新婦に永久(とわ)の幸あれと祈る。

笑顔の新郎新婦

笑顔の新郎新婦

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 白馬車の花嫁の微笑残る秋  北舟  

はくばしゃの はなよめのえみ のこるあき 

マウント・カスケードを背景に記念撮影する新郎新婦

マウント・カスケードを背景に記念撮影する新郎新婦

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キャンモア Canmore

 バンフの町に降り立ち、大橋巨泉さんが経営するOKギフトショップなどでショッピングを楽しみ、夕食を取ったあと、バンフから24kmほど南に位置するキャンモアに移動して山小屋風のホテルに宿泊した。

キャンモアの夜明け

キャンモアの夜明け

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ロッキー連山の夜明け

 翌朝、早起きしてホテルの周りを散策した。まだ太陽が出ていないので、東側の山々は暗く、青空が明るく見えた。太陽が昇るにつれて、あたりは明るくなり、ホテルのすぐ裏にロッキーの山々が連なっていることに感動した。

宿泊したホテル Four Points Hotel Sheraton Canmore

キャンモアの夜明け

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感動的な

モルゲンロート朝焼け

  Morgenrot

 太陽が昇るにつれてトランス・カナダ・ハイウェイを挟んで西側の連山に素晴らしい朝焼けが見られた。モルゲンロートである。まるで火事のように赤く染まっており、壮大な大自然の営みを目のあたりにして大いに感動した。

キャンモアのモルゲンロート

キャンモアのモルゲンロート

パノラマ写真(3650x900)433KB

 中央の朝焼けの山はマウント・ローレンス・グラッシー Mt. Lawrence Grassi 2,685m 。右の山火事のように見える山はマウント・ランドル Mt. Rundle 2,949m 。夢中で撮影しているうちに色が褪せ、間もなく消えてしまった。

 岩山の峰くれなゐに今朝の秋  北舟 

山火事のような朝焼けのマウント・ランドル Mt. Rundle  2,949m

山火事のような朝焼けのマウント・ランドル

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スリー・シスターズ

 
 キャンモアのすぐ南に標高2,941mのスリー・シスターズが聳える。少し薄雲がかかり、仄かに赤らんでいた。三つの峰が一列に並ぶこの山は、1883年に発見したロジャーズ(弟)が三修道女と名付けたのが始まりという。

スリー・シスターズの仄かな朝焼け Three Sisters  2,941m

スリー・シスターズの仄かな朝焼け

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ロッキー最南端のヤムナスカ

 
 モルゲンロートの感動を胸に朝食をとったあと、カナディアン・ロッキーを後にし、キャンモアから南下してカルガリーに向かった。間もなく、ハイウエーの左手に餃子(ぎょうざ)のような形をしたマウント・ローリー Mt. Laurie 、通称ヤムナスカ Yumnuska 2,425m が現れた。この山がカナディアン・ロッキーの南端である。
   ガイドの鈴木さんによると、この山名はヤムナスカの方が有名で、先住民ストーニー族の言葉で「急斜面」または「平坦な顔の山」を意味し、「マウント・ヤムナスカ」ではなく、単に「ヤムナスカ」と呼ぶという。山頂には、細長く雪が積もっていた。  

餃子のようなヤムナスカ Yumnuska  2,425m

餃子のようなヤムナスカ

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貨物列車

 

 最後に、カナディアン・ロッキーを走るカナダ太平洋鉄道のディーゼル機関車が牽引する貨物列車に出会った。

カナダ太平洋鉄道の貨物列車

カナダ太平洋鉄道の貨物列車

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和田義男

 
和田義男

撮影 2005年10月1〜2日
 

《 OLYMPUS E-1 E-300 》

14-54mm   40-150mm


500万画素
 540枚 600MB

800万画素
  2,060枚 3,150MB
 

 北米大陸の北部を占めるカナダは、10の州と2の準州からなる連邦国家で、面積約997万km2はロシア連邦についで世界第2位の広さ。

 日本の27倍の広さに、人口はたったの3,000万人。英国国王を元首とする立憲君主制をとり、英語とフランス語が公用語で、積極的に移民を受け入れ、多様な民族構成と多文化主義を誇る、安定した国家である。

 

 好天に恵まれ、広大なカナダの大自然を心ゆくまで満喫し、ゆるやかに時の流れるカナダの文化に接し、充実した旅ができた。 
 ロッキー観光にはバンクーバーからバンフやジャスパーへ日中走る観光列車「ロッキー・マウンテ二アー号」などの鉄道の旅があるが、下車して氷河や氷河湖などの観光スポットに立ち寄ることができないのが難点である。
 カナディアン・ロッキーの醍醐味を満喫するには、バスツアーが一番手軽で満足度が高く、是非お勧めしたい。時間と体力のある方なら、南光優さんの 初夏のロッキー・ハイク ようにトレッキングを楽しむこともできる。ロッキーの魅力に取りつかれた私は、いつの日か違った季節に違ったスタイルで訪れてみたいと思う。 2005.11.12  〈 完 〉

参考文献:日本人ガイドが書いたカナディアンロッキー 解説・写真:唐鎌英夫 / 世界大百科事典 / 広辞苑第五版

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