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ハカ
Haka |
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舞台は後半に入り、顔や腕にマオリ特有のトライバル・タトゥーを入れた男たちによるマオリ・ダンスのハカが始まった。マントを羽織り、羽根飾りを付けている人がマオリ酋長。ハカは、本来はマオリ族の戦士が戦いの前に手を叩き足を踏み鳴らして自らの力を誇示し、相手を威嚇する戦いの舞いである。 |
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マオリ酋長(アオテアロア/現ニュージーランド)の登場 2013.06.17 19:04
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現在では国賓や海外からの訪問者を歓迎する舞として披露されるほか、ラグビー・ニュージーランド代表のオールブラックスが国際試合前に舞うカマテと呼ばれるハカは、世界的に知られる。英語でウォー・クライ
(
War
Cry
闘いの叫び)、日本語で「“鬨(とき)の声」と呼ばれる。 |
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マオリ族の敵を威嚇する民俗舞踊ハカ(war
cry
/ 鬨の声) 19:05
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▼ ウォー・クライ(鬨の声)としてのハカは、腹の底から力強い声を出し、自分の魂を映し出すために目を大きく見開き、舌を突き出して相手を威嚇する。舌を出すことについては、日本人は威嚇されているという気持ちにはならないが、マオリ戦士たちは十分に威嚇効果があると思っているらしい。 |
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舌を出して相手を威嚇するマオリ戦士 19:07
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マオリ・ソングとサモアン・ダンス
Maori &
Samoa |
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● この頁に流れるBGMは、マオリとサモアの曲を流している。マオリ・ソングは、Birth
Of Aotearoa Interlude - Te Tima Tanga / Toia Mai Te Waka - Nga
Waka / Toia Mai Te Waka Medley - tahineitarokiro - hurihuri - epapa - arakatitiro
の8曲、サモアンは、Birth
Of Samoa
Interlude - Samoa
Ailao - Fireknife Interlude の3曲である。 |
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戦闘モードに入る
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武器で威嚇するマオリ酋長 19:08
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マオリ酋長の後ろ姿
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▼ 女性が紐の先に付けた白い玉・ポイ
Poi
を器用に振り回しながら踊るポイ・ダンスは、古くから伝わるマオリ独特の舞踊で、マオリ・ショーでは必ず紹介される。BGM
第8曲のアラカティティロ
arakatitiro がポイ・ダンスの歌である。 |
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マオリ女性のポイ・ダンス 19:09
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ルア
Lua |
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写真下は、ハワイの格闘技ルア
Lua
を踊りに取り入れたもの。ルアとは、カプ・クイアルア
Kapu Ku
'ialua とも云い、危険な生身の格闘技である。コア
Koa (戦士)は、四大神の一人である戦いの神・クー
Kū
を奉り、神殿・ヘイアウ Heiau の夜の暗闇の中で、密かに苛烈な格闘技を練習していたという。 | |
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ルア(格闘技)を取り入れた戦士の踊り 1/4 19:10
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▲▼ そんなルアとフラは、伝統的にとても近い関係にあり、ルアは格闘技としてだけでなく、多くのハワイ文化に組み込まれてきた。ルアは実際に本物の槍を持ち戦いの技を磨き、フラは伝説の場所を讃え、戦いの場面や英雄を物語として動きの中で表現する。 |
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▲▼ 戦士たちが格闘技の基礎として培う洗練された体の動きがフラの踊りの形として抱合され、芸術として進化し、格闘技としての芸術は、物語の中に取り込まれ、受け継がれてきた。しかし、ルアもフラ・カヒコと同様に西洋文化の流入に翻弄され、失われていった。 |
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▲▼ ルアは、王族などアリイ Alii
と呼ばれる支配者階級の人々や衛兵、プロの戦士などに教えられたが、戦時には平民にも基本が教えられた。 |
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▼ 昔のルアの師範は、相手に掴まれないように体中の毛を剃り、ココナッツ・オイルを薄く塗っていた。そのため、ルアの師範はオロヘ
Olohe (毛がない)と呼ばれる。 |
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写真下は、オアフ島ホノルルのビショップ博物館によるルアの説明資料だが、マロ(褌)一丁で訓練する戦士たちの姿が描かれている。スキンヘッドの男がオロヘと呼ばれる師範である。まるで日本の江戸時代に六尺褌一丁で武術の訓練をする武士とそっくりだ。 |
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マロ(褌)一丁でルアの訓練をするオロヘ(右) /
ビショップ博物館(オアフ島ホノルル)
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サモアン・ダンス
Samoan
Dance |
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戦士のダンスの後は、南太平洋に浮かぶ常夏の島サモアで生まれたサモアン・ダンス。ハワイアン・フラやタヒチアン・ダンスのルーツとなった伝統的な踊りだという。明るく陽気な音楽に合わせてゆったりと踊れば、自然と笑顔がこぼれる。ココナッツの実を削るような生活の仕草や、女性の愛らしく優雅な手つき、男性のたくましいジャンプや叫び声が魅力的。 |
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ペアールックで踊るサモアン・ダンス 1/2 19:23
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途中で着飾った酋長の娘が出て来て、特別な舞いを披露する。女性ダンサーが腰に着けたアイテムや酋長の娘の独特のヘア飾りや踊りからこのダンスがサモアンであることが判明した。正座して踊るのは、酋長の娘の特権だという。 |
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ファイヤーナイフ・ダンス
Fire Knife
Dance |
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ファイヤーナイフ・ダンスは、ハワイの南西約4,000kmに位置するサモア諸島の伝統的な踊りである。古代サモア人は、先端にサメの歯や雄ブタの牙などを付けたニフォ・オティ
nifo oti (通称:死の牙)と呼ばれる木製の棒を日常生活ではナイフとして活用し、敵と戦う際には武器として利用したという。 |
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【A】 / サモア 19:30
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▲▼
そのニフォ・オティの両端に、燃料を染み込ませた布を巻き、火を点けたものがファイヤーナイフと呼ばれるもの。本来は素早い動きで敵を困惑させるために生まれたファイヤーナイフ・ダンスは、燃え盛るナイフをぐるぐると体のまわりで回したり、ダンサー同士でファイヤーナイフを投げ合い、見事にキャッチするなど、種々のアクロバティックな技が開発され、迫力満点の踊りに進化してきた。 |
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【B】 / サモア
19:31
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▲▼
それもそのはずで、オアフ島のポリネシア・カルチャー・センターで毎年行われる世界ファイヤーナイフ・ダンス選手権大会では、これらの伝統的なダンス・ムーヴに加え、ダンサーたちがそれぞれに工夫を凝らしたクリエイティブな技を競い合う。 世界ファイヤーナイフ・ダンス選手権大会の解説 |
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【C】 / サモア
19:32
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▲▼ 例えば、仰向けに寝た姿勢で足の裏で火の点いた部分を持ち上げたり、二本のナイフをフックで接続してさらに長くしたりという具合。2003年に世界チャンピオンに輝いたデイビッドさんは、なんと三本ものファイヤーナイフを使うという驚くべき技で優勝を勝ち取ったという。 |
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【D】 / サモア
19:33
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▲▼ 画像の鮮明さにかけては、このとき私が撮影した画像にかなう写真はないと思われるが、伴奏を伴った動きを楽しむには、やはりユーチューブ YouTube
にはかなわない。その中で、秀逸な動画が「2009年8月ファイヤーナイフダンス(夜)」というタイトルのつくもの。既に1万回を越えるアクセスがあるので、是非、ご覧頂きたい。
ハワイアンズ・グランド・ポリネシアンショー http://www.youtube.com/watch?v=Oy9kSm92S5Y |
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【E】 / サモア
19:35
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【G】 / サモア
19:36
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はわいしま ふぁいやーないふ やみをきる |
Hawaii
Island, fire knives cutting the darkness. |
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途中、ファイヤーナイフを足に挟んで息を整えたり、観客席に足を運び、子供たちの感嘆と尊敬の眼差しをうけながら、予定された技を完璧にこなしたダンサーは、満足の笑みを浮かべ、観衆から惜しみない拍手喝采を受けた。 |
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ファイヤー・ナイフ・ダンス 【I】 / サモア
〜拍手喝采を受けるダンサー〜
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フィナーレの踊りは、3組のペアが並んで踊るフラ・カヒコだった。男性は本来ならマロ(褌)のみで踊る筈だが、腰巻の上にマロを思わせる布を垂らしており、何とかその伝統を残している。女性は西洋のドレスをまとっており、完全にアウアナのスタイルだが、カラアウ(棒)を持って踊っているので、カヒコといえよう。 |
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カラアウ(棒)で踊るフィナーレのフラ・カヒコ 19:37
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午後6時20分ころに始まったディナー・ショーは、午後7時40分、80分間の熱演で幕を閉じた。最後の挨拶に、観客から惜しみない拍手喝采が寄せられた。彼らの汗だくの熱演は素晴らしく、ポリネシア文化を目の当たりに見て、感動を新たにした。音楽も野趣にあふれたエキサイティングなものだった。
日本の山伏を想起させる法螺の音が今も頭に残っている。 |
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ポリネシア文化の粋を集めたルアウ・ショー最後の挨拶 19:40
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