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はじめに |
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2009年10月4日(日)〜9日(土)の間、中国四川省を巡るルックJTB 心ゆく旅 「自然が織り成す神秘の世界へ九寨溝・黄龍・成都6日間」のツアーに参加した。以下、ハイライトを中心に、この旅の醍醐味を紹介したい。 |
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■ 旅の概要
1日目 2009年10月04日(日) 関西国際空港〜広州〜成都(成都泊)
2日目 2009年10月05日(月) 成都〜九寨黄龍空港(九寨溝泊)
3日目 2009年10月06日(火) 九寨溝ハイキング(九寨溝泊)
4日目 2009年10月07日(水) 黄龍観光 九寨黄龍空港〜成都(成都泊)
5日目 2009年10月08日(木) 成都観光(成都泊)
6日目 2009年10月09日(金) 成都〜広州〜関西国際空港(解散) |
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中国四川省(しせんしょう)は、中華人民共和国西南部に位置する省。略称は川(せん)または蜀(しょく)。省都は成都(せいと)。西部はチベットのアムド、カムより編入された。また、東部の重慶(じゅうけい)は直轄市として1997年に分離された。 |
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【凡例】 ▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 |
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九寨溝〜黄龍〜成都のマップ |
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資料画像 |
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▲▼ 四川省の東部には四川盆地が広がり、内陸にあるにもかかわらず、温暖で肥沃な米作地であることから天府之国(てんふのくに)と称される。省北部の岷山(みんざん/びんざん)山脈や省西部、南部にはチベット族、イ族、羌族(きょうぞく)などの少数民族が多い。世界自然遺産の九寨溝(きゅうさいこう)と黄龍(こうりゅう)は、岷山(みんざん)山脈に位置する。 |
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中国建国60年の国慶節と重なる/白雲空港(広州) 2009.10.04 |
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▲▼ 四川省北部はジャイアントパンダの生息地として知られ、成都には、中国最大のパンダ保護区・臥竜(がりゅう)自然保護区があり、世界自然遺産に指定されている。省内最高峰は、四川省カンゼ・チベット族自治州に位置する大雪(だいせつ)山脈の標高7,556mのミニヤコンカである。 |
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成都より九寨黄龍空港へ 2009.10.05 |
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▲▼ 四川は、古代の巴蜀(はしょく)(「巴」は現在の重慶一帯、「蜀」は現在の成都一帯)の地で、前316年に秦(しん)によって滅ぼされ、秦の版図に編入されると、その険しい山岳地帯である地理的条件から流刑の地とされた。
前206年に秦が滅亡して、劉邦(りゅうほう)が項羽(こうう)から漢中と巴蜀が与えられると、この地を基盤として勢力を増大し、項羽を討って中国を統一し、漢朝を建てた。三国時代(220-280)には、劉備(りゅうび)がこの地に蜀漢(しょっかん)を建て、魏呉(ぎご)と天下を争った。 |
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3,000m 級の冠雪の山々が続く |
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■ 二日目/10月5日(月):成都〜九寨黄龍空港(九寨溝泊) |
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▲▼ ツアー初日は、関西国際空港を出発して、広州経由・成都に至り、一泊。二日目は、成都から空路、四川省北部に位置するアバ・チベット族チャン族自治州(略称:チベット自治州)にある九寨黄龍(きゅうさい・こうりゅう)空港に入り、ツアーバスに乗ってシェラトン九寨溝ホテルにチェックインした。 |
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九寨黄龍空港に到着 |
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▲▼ シェラトン九寨溝ホテルには2連泊し、3日目から4日目まで、九寨溝と黄龍を1日づつゆっくりと観光した。 |
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2連泊したシェラトン九寨溝ホテル/九寨溝 |
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▼ 二日目の夜は、夕食後、チベット民俗舞踊ショーを鑑賞した。このショーは、我々外国人客だけでなく、地元の中国観光客に大人気の民族芸能で、チベット族のダンサーがチベット衣装を身にまとい、現代風にアレンジされた歌や舞踊を優雅に繰り広げるもので、少数民族ならではのロマン溢れるショーである。 |
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エキゾチックなチベット民俗舞踊ショー |
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チベットの民俗衣装を纏った男女 |
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■ 三日目/10月6日(火):九寨溝ハイキング(九寨溝泊) |
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▼ 九寨溝(きゅうさいこう)は、四川省の省都・成都から北に450km、黄龍(こうりゅう)と共に四川省北部・チベット自治州の北東部に位置する岷山(みんざん/びんざん)山脈の南部、長江(揚子江)の最大の支流である嘉陵江(かりょうこう)の源流に広がる景勝地で、正式名称は、それぞれ、九寨溝国家級風景名勝区と黄龍国家級風景名勝区といい、1992年に二箇所同時にユネスコ世界自然遺産に登録された。 |
九寨溝の面積は620km2あり、その52%が原始林となっている。主な観光スポットのほとんどは、樹正溝(じゅせいこう)・日則溝(にっそくこう)・則査洼溝(そくさわこう)の三つの川がY字型につながっているエリアに集中しており、このエリアの総延長は約50kmほどである。 |
環境保護のため、観光エリア内に自動車の立ち入りが禁止されているため、観光客は電気バスに乗って移動し、観光スポットで木道(桟道)を散策する。入口付近の標高は2,000mあり、南端の長海付近では3,100mにもなるので、高山病対策としてゆっくりと歩く必要がある。 |
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世界自然遺産・九寨溝ハイキング 2009.10.06 |
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▲▼
九寨溝は、古くは周辺にチベット族の9つの村落があったことから、その名がついたという。石灰岩質の岷山山脈(みんざんさんみゃく)の標高3,400mから2,000mにかけて大小100以上の湖沼が連なる淡水・カルスト地形の湖水地帯で、谷はY字状に分岐しており、岷山山脈から流れ出た水が滝を作り、湖沼が連なる。 |
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山脈から流れ込んできた水の微細な石灰分が氷河湖のモレーンと同じように太陽光線を屈折させてエメラルドのような独特の光を放つ湖沼となった。日光の加減で色合いが微妙に変化し、日中は青、夕方にはオレンジなど独特の色彩を放つ。また、流れに乗って運ばれてきた腐葉土から発芽し、流れの中に木々が立ち並ぶ独特の景観を見せる。ジャイアントパンダの生息地のひとつとしても有名。 |
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旅友の方々と記念撮影/九寨溝 |
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▼ 九寨溝のシンボルと云われる諾日朗瀑布(だくじつろうばくふ)(ヌオリラン瀑布)は、高さ25m、幅200mあり、九寨溝の中で最大級の滝である。諾日朗(だくじつろう)(ヌオリラン)は、チベット語で男性の神のことで、偉大だという意味がある。 |
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その昔、チベット族の少女が糸搓り車で紡績技術を学び、この平地の上に糸搓り車を作りつけ、周りの女性たちに技術を教えていた。しかし彼女が邪道なことをしていると思った部落長は、残酷にも彼女を糸搓り車もろとも崖の下に蹴落としてしまった。するとたちまちこの地に津波が起きて、部落長と彼の手下たちは押し流され、ここは滝に変わったという。 |
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高さ25m 幅200m の |
諾日朗瀑布 |
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▼ 鏡海(きょうかい)の長さは約1km。下流の方には崖があり、上流側は山や谷に囲まれている。山や樹木が水面に映りこむ景観は九寨溝随一と云われ、多くの観光客の賞賛を集めている。水面の透明感は、鏡のようで、「魚が空を泳ぎ、鳥が水中を飛ぶ」という奇観を生み出すという。 |
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幻想的な朝の |
鏡海 |
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Mirror Lake |
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あきおしむ きょうかいくもを ふうじこむ |
Late in autumn,
the clouds being confined in the Mirror Lake. |
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美しい緑の湖水/鏡海 |
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▼ 熊猫とはパンダのことで、日本人は、熊猫海を「ぱんだかい」と読む。海抜2,587mの高山湖で、面積は9万m2。昔はこの辺りにパンダが生息していて、この湖に水を飲みに来ていたことからこの名が付けられた。 |
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▲ 九寨溝に住む山岳民族は、海を見たことがなく、英語で Lake と訳されている大きな「湖」を「海」と呼んだので熊猫湖ではなく、熊猫海となった。パンダは吉祥のシンボルとされ、九寨溝のチベット族の人々から大切にされているという。 |
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コバルトブルーの美しい |
五花海 |
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Colorful Lake |
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▲▼ 世界自然遺産・九寨溝を代表する湖が海抜2,472mの五花海(ごかかい)である。コバルトブルーに輝く、透明の水は特に有名である。九寨溝はYの形になっており、このあたりはYの右上部分の日則溝(にっそくこう)といわれるところ。 |
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一つの湖の中に卵色や深緑、濃紺など変化に富んだ色彩が同居しており、その自然が作り出す奇観は素晴らしいのひと言。上空から見ると羽を広げた孔雀のように見える。日のあたったときの美しさはまた格別だという。 |
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湖面に木々を宿す五花海 |
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▼ 五花海のそばの木道は、観光記念にチベットの民族衣装を借り受けて記念写真を撮るスポットとなっていた。 |
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チベットの民族衣装を着て記念写真を撮る女性/五花海 |
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ごかかいや こていのあきの えめらるど |
The Colorful Lake, the emerald bottom of autumn. |
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▼ 白いドレスと白いスーツの新郎新婦が五花海のそばで記念写真を撮っていた。新婦は、寒さを我慢しながら笑顔を浮かべ、ポーズをとっていたが、ウエディング・ドレスの長いこと! どうやって歩くのだろう? |
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新婚さんの記念撮影/五花海 |
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