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■ 四日目/10月7日(水):黄龍観光 九寨黄龍空港〜成都(成都泊) |
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▼ 四川省の省都である成都から北方約230kmに位置する黄龍(こうりゅう)は、九寨黄龍空港の南方56kmにあり、九寨溝と並ぶ四川省の世界自然遺産である。 |
黄龍は、岷山(みんざん)山脈南部に聳える標高約5,100mの玉翠山(ぎょくすいざん)山頂から北に向かって延びる全長7.5kmの峡谷(溝)で、世界有数のカルスト地形である。 |
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世界自然遺産・黄龍の入口 2009.10.07 |
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▲▼ 新生代第四紀に隆起した石灰岩層が氷河に侵食されて巨大な峡谷となり、そこに石灰質豊富な水が流れ続けた結果、石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの美しい棚田状の石灰棚をはじめ、黄金色に輝く石灰岩の層と石灰岩の滝や谷が形成された。 |
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長さ約7.5km、幅200〜300mの黄色がかった乳白色の石灰岩の連なりは、雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄金の龍の姿にたとえられ、黄龍と呼ばれるようになった。 |
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ロープウェーで標高3,100mまで登る |
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▼ 黄龍には、仏教の黄龍中寺(こうりゅうちゅうじ)と道教の黄龍古寺(こうりゅうこじ)が現存している。いずれも16世紀明(みん)代の創建で、合わせて黄龍寺と呼ばれている。 |
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雨に烟る黄龍中寺 |
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▲▼ 昨日同様、この日も雨に見舞われたが、チベットの山岳民族は、山と水を敬う信仰があり、とりわけ、天の恵みである水を神聖なものとして崇めている。豊かな水と素晴らしい景観がこの山国の人々の文化を育んできた。 |
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▼ 道教の寺である黄龍古寺は、龍神を祀っており、正面入口の扁額を正面から見ると「黄龍古寺」、右から見ると「飛閣流舟」、左からは「山空水碧」と、見る角度によって異なる文字が見えるように細工されている。この寺の奥に五彩池(ごさいち)がある。 |
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雨の黄龍古寺 |
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▲▼ 黄龍全体のうち、麓(ふもと)の迎賓彩池(げいひんさいち)(標高3,199m)から五彩池(ごさいち)(標高3,553m)までの約3.7kmの区間が風景区として整備されている。 |
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黄龍古寺と五彩池 |
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写真:フリー百科事典 |
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ごさいちや ひすいのたなだ けぶるあき |
The Colorful Pond, the terraced fields of jade looking dim in the autumn. |
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▲▼ 石灰棚の水の色は、所によって黄色、緑色、青色、茶色と様々に変化し、晴天時は金色に輝くという。中でも風景区最深部にあり、黄龍最大の石灰棚である五彩池(ごさいち)と2番目の規模を持つ争艶彩池(そうえんさいち)は見事という他はない。 |
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▲▼ 海抜3,431mの争艶彩池(争艶池)には、約660個の段々畑のような石灰棚があるという。 大小様々なテラスがその美しさを競い合っている様子から、争艶彩池(争艶池)と名付けられたという。 |
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エメラルドブルーの争艶彩池 |
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苔むした立木 |
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水の色がそれぞれ微妙に違って美しい争艶彩池 |
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下から見上げる争艶彩池 |
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棚田のような美しいプール/争艶彩池 |
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あふれ出る清流/争艶彩池 |
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▼ 標高3,281mの金沙舗地(きんさほち)は、1,500mの長さを持つ世界最長の石灰岩層として知られる。金色や乳白色、灰色、暗緑色などの様々な色彩を帯びていて、その上を薄く水が流れている。所々でさざなみが起こり、キラキラと輝いている。山の上からこの流れを見るとまた格別で、一匹の細長い龍が林の中を飛んでいるかのように見えるという。 |
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グリーンの美しい池 |
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苔むす滝となって流れ落ちる清流 |
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豊かな雨に育まれた景勝地 |
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▼ 車道は無く、木製の遊歩道を歩いて移動する。遊歩道のうち麓に近い区間は上り用と下り用に分けられている。往復4時間(上り2.5時間、下り1.5時間)程度の距離であるが、標高が高いうえに高低差が大きいことから、高山病にかからないよう、ゆっくりと歩くことが大切。 |
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立派な木道が続く黄龍の自然遺産 |
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