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■ 五日目/10月8日(木):成都観光(成都泊) |
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▼ 人口 1,060万人の成都(せいと)は、長い歴史を持つ大都市で、四川省の政治、商業、交通の中心である。三国志ゆかりの地として知られ、三国時代の蜀(しょく)の王・劉備玄徳(りゅうびげんとく)と丞相・諸葛孔明(しょかつ・こうめい)を祀る廟(びょう)・武候祠(ぶこうし)や約60頭のパンダが飼育されている成都大熊猫繁育研究基地(せいと・ぱんだ・はんいくけんきゅうきち)(通称パンダ基地)などを巡った。 |
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ジャイアントパンダ(大熊猫)の食事/パンダ基地(成都) 2009.10.08 |
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▲▼ 成都パンダ繁育研究基地は、ジャイアントパンダ(大熊猫)の保護・繁殖・生態研究のために設立された施設で、広大な敷地をパンダの生息地に似せ、自然に近い環境でパンダを育て、その研究を行っている。 |
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無心に笹を食べ続けるパンダ |
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▼ このシーンはよく目にするが、1,000元(約13,000円)も取られているとは思わなかった。中国人の平均月収が数千円であることを考えると、日本人観光客の弱みにつけ込んだぼったくりに近い。(編集子) |
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1,000元(約13,000円)でパンダと記念撮影 めちゃ高い! |
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▼ 詩聖として名高い唐の大詩人・杜甫(とほ)(712〜770年)は、安禄山の乱によって成都に避難した。杜甫草堂(とほそうどう)はそのときの居所で、759年から約4年間、樹齢200年以上の柏(かしわ)の木の下に仮小屋を造り、質素な生活を送った。 |
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彼の全作品1,400編のうち代表作を含む247編がここで生まれたという。杜甫を記念するため、唐の末期に仮小屋の跡に草堂が建てられ、明(みん)の代に再建されて今日に至っている。 |
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▲▼ 今も杜甫草堂はひっそりと竹林の中に質素な佇まいを見せている。庭園式の建物で、大門をくぐり、蓮花池を渡ると、木の生い茂る中に三重の庁堂がある。草堂書屋には古今の杜甫詩集などの書物が展示されている。 |
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国破山河在 国破れて山河在り
しろはる そうもくふか
城春草木深 城春にして草木深し
とき かん はな なみだ そそ
感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺ぎ
わか うら とり こころ おどろ
恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
ほうかさんげつ つら
烽火連三月 烽火三月に連なり
かしょばんきん あた
家書抵萬金 家書萬金に抵る
はくとう か さら みじか
白頭掻更短 白頭掻かけば更に短く
す しん た ほっ
渾欲不勝簪 渾べて簪に勝えざらんと欲す |
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▼ 工部祠(こうぶし)の中に詩聖杜拾遺像という石碑が立っている。杜拾遺は杜甫のことで、この石碑は、唐代の皇宮の聖賢図鑑に基づいて彫刻されたもので、描かれた杜甫の像は、実物に似ているといわれている。 |
頬骨が突き出ていて、体が痩せこけている杜甫が自分の困窮流浪にもかかわらず、国と人民のために憂えていることを浮き彫りにしたものといわれている。「国破れて山河あり 城春にして草木深し・・・」という春望を吟じてみると、その心境がひしひしと伝わってくる。 |
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詩聖杜拾遺像 |
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▼ 武候祠(ぶこうし)は、成都にある三国時代の蜀漢の宰相・諸葛亮(しょかつりょう)(孔明こうめい)を祀った社(やしろ)である。6世紀ごろから建てられ始め、明代には隣接する主君・劉備玄徳(りゅうびげんとく)の陵墓(りょうぼ)・漢昭烈廟(かんしょうれつびょう)と併合された。孔明の諡(おくりな)である忠武侯にちなみ、武侯祠として親しまれている。 |
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▲▼ 戦火のため、現存する建物は清代康熙(しんだい・こうき)の1672年に再建されたもの。3.7万m2の広大な境内には、北から南に向かう中軸線に沿って大門、二門、劉備殿、過庁、諸葛亮殿の五つの建物がある。 |
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三国史で有名な武候祠 |
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▼ 諸葛亮殿(しょかつりょうでん)には、孔明の像や南征時に鍋や銅鑼として使ったという、諸葛亮自ら作ったといわれる青銅製の巨大な諸葛鼓(しょかつこ)などの文物が納められている。 |
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諸葛亮(181-234年)は、字(あざな)を孔明といい、現在の山東省(さんとうしょう)沂南(ぎなん)の出身で、中国史上まれに見る卓越した政治家であり軍事家だった。三国時代に蜀の宰相となり、すばらしい業績を残したが、亡き後も多くの人間に慕われ、各地に武候祠が建てられた。 |
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諸葛孔明 |
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▼ 劉備殿(りゅうびでん)には、金泥の劉備像が安置され、側棟には関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)ら文官、武官の塑像がある。 |
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名君・劉備玄徳 |
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▼ 高さ12mに及ぶ劉備玄徳の墓は、武候祠の西側に位置し、諸葛亮殿から荷花池を越えて行ったところにある。 |
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劉備玄徳の墓 |
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▼ 川劇 (せんげき)は、中国四川省の伝統芸能で、京劇と似た様式で行われる演劇であるが、瞬時に瞼譜(れんぷ)を変える変臉(へんれん)と呼ばれる技巧が有名で、日本では、変面(へんめん)と呼ばれれている。 |
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夕食後 川劇観賞 |
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▼ 瞼譜(れんぷ)は隈取のことで、仮面劇に由来するもの。色には赤、白、黒、黄色、緑などがあり、豪傑役や道化役、動物役が顔に施すものである。関羽・項羽などの豪傑や孫悟空などの動物は、ほぼ顔の全面を覆う。 |
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川劇(せんげき)の変瞼(へんれん)(変面)は、一瞬で顔全体に施した瞼譜(れんぷ)を違う役のものに変える技で、劇とは関係なく、変瞼のみを大道芸として生業にしている人もいる。その芸を真似されないよう、国家機密として保護されているという。 |
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国家機密となった一瞬で顔が変わる変面の伝統芸 |
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ながきよや せんげきへんめん はやがわり |
Long autumnal night, quick face transforming by the Chinese theatrical group. |
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中国四川省の伝統芸能の妙技 |
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▲▼ 300年以上の歴史を持つ川劇(せんげき)は、四川のオペラであり、中国八大地方劇の一つである。変面が最も有名だが、他に皿を頭にのせたまま動いてみせる妙技や、頂火を一瞬にしてつけたり消したりする芸、口から火を吹く吐火の技など、エンターテイメントに富んだ伝統演劇で、中国の国宝に指定されているという。 |
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四川の華やかで楽しいオペラ |
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クスコの松井さん |
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住居:愛知県刈谷市 |
現在の楽しみ:旅行・60の手習いで始めたパソコン・
お友達とのちょっと贅沢なランチ |
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あとがき |
以前 NHKハイビジョンテレビで見た紅葉時の九寨溝・黄龍の景色を見たくて、あちこち申し込んでいたのですが、なかなかツアーが催行されず、10月4日、少し紅葉には早い日程でしたが、やっと出発できました。
九寨溝・黄龍ともお天気が曇りや小雨で残念だったのですが、期待通りのすばらしい景観でした。特に、黄龍は本当に "自然が織り成す神秘" そのものでした。チャンスがあれば青空の下、あの美しい彩池をもう一度見てみたいと思うほどです。
昨年の四川大地震の被害の影響もあまり目にすることなく、地震後しばらく観光客が途絶えた間に、木道やトイレなどを整備したということで、快適に観光することができました。 |
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感動写真集/ 第128集 「九寨黄龍成都の旅」 |
撮影・原作: 松井公代
監修: 和田義男
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平成21年(2009)12月7日 作品:第35作 画像:(大51+小18) 頁数:4 ファイル数:133 ファイル容量:33.0MB
平成12年(2000)〜平成21年(2009)
作品数:344 頁数:1,298 ファイル数:53,921 ファイル容量:7,508MB |
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