ゴッホ像
写真は、ザッキン作のゴッホ像。ゴッホがオーヴェルでキャンバスを背負い、絵の具を肩にかけて、毎日創作に向かう姿を表現している。赤いゴッホの画集を持つ女性がフランス人ガイド。さすがにゴッホを商売にしているだけあって、ゴッホについて知悉していた。
ゴッホと作品
フランス人ガイドの説明によると、ゴッホはオランダの牧師の子だったが、27歳で画家になり、パリで活動したのち、新天地を求めアルルに移った。アルルに着いたとき、南仏のイメージはなく、珍しく雪が降っていたという。スタートから落胆が始まり、1年半いたアルルであったが、ゴーギャンともうまくいかず、殺そうかとも思ったが思いを遂げられず、ゴーギャンはアルルを去ってしまう。その辺から錯乱状態に陥り、自らの耳をそぎ落としてしまう。アルルでは190点の作品を残している。
その後アルルの病院からサン・レミの精神病院に収容され、治療していたが、最後はパリ近郊のこの地オーヴェルに移り、自殺するまでの70日間をここで過ごし、発作に苦しみながらも1日1点のハイスピードで作品を描いた。
彼の面倒を見た医師がガシェGachetという人で、ゴッホが描いたその肖像画は、現在日本人が所蔵しているが、当時、油絵の中で世界一高い値段で取り引きされたという。(50億円?)
ゴッホは、たった10年で2,000点もの作品を残した。そのうち油絵は、900点だという。彼は、弟のテオから財政的支援を受けていたので、彼の作品は、全て弟のテオに送られている。
ゴッホの作品は、彼が生きているときには1点だけ友人が買ったが、それ以外は全く売れなかった。2,000点もの遺作は、テオの奥さんが所蔵したが、金に困って二束三文で売られたりしていて、その後散逸。現在は、オランダに財団が組織されていて、ゴッホの作品を収集しており、最近ゴッホ美術館がオランダにできて、保存活動が続けられているという。
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