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■ 6日目:パムッカレ 〜 コンヤ メブラーナ博物館観光 〜 カッパドキア泊 ■ |
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▼ 6日目の4月16日(金)は、長距離移動日となり、朝6時15分頃ツアーバスでホテルを出発し、東方のコンヤまで430km6時間を走り、昼食後、メブラーナ博物館を見学。更に東のカッパドキアまで220km3時間のバス・ツアーの後午後7時半頃、洞窟ホテル「カッパドキア・ケイブ・リゾート(CCR)」にチェックインし、二連泊した。 |
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トルコ・ツアーのコース
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資料:クラブツーリズム |
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綿の城のライジング・サン 2010.4.16. 07:37
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▲▼ 一路東にひた走るバスの車窓から見えては消えるアナトリア(小アジア)の風景は、旅情を慰めてくれるだけでなく、世界を撮す遊び人(筆者)は、居眠りすることなく、常にカメラをスタンバイして絶景を切り取ってきた。 |
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▲ この辺りは、トルコ有数の砂糖大根の産地で、農民たちの野良仕事により収穫された砂糖大根から砂糖が生産される。ちなみに、塩は、アナトリアの塩湖から精製されるという。 |
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サクランボ Kiraz / Visne |
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▼ 世界のサクランボは、甘いスウィートチェリーと酸味のあるサワーチェリーの二種類に分けられるが、トルコのサクランボも同様で、スウィートチェリーとして濃いワインレッドで実は大きくやわらかなキラズ Kiraz とサワーチェリーとして薄い赤色で引き締まった実を持つ ヴィシュネ Visne がある。キラズは生食用で、ヴィシュネはジュースやジャム、製菓用として利用されているという。 |
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残雪の嶺と満開の花をつけたサクランボの林 11:00
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しろきやま しろきはなさく あなとりあ |
Anatolia, white cherry blossoms blooming for the white mountains. |
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▲▼ サクランボの原産地は中国だが、アナトリア(小アジア)の黒海からカスピ海に広がる地帯で多く栽培されるようになり、その後ヨーロッパ経由でアメリカに伝わった。現在トルコのさくらんぼ生産量はイランに次ぐ世界第2位だという。 |
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現地ガイドのオカンさんからトルコの食料自給率は100%だと聞いたが、この広い大地は、赤土が目に付き、必ずしも肥沃な大地とはいえないが、農業が盛んで、ザクロといい、果物が豊富に採れるのは羨ましい。 |
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この時期、サクランボの花が満開で、残雪の嶺を背景に桜の花咲く光景が素晴らしく、トルコの大きな観光資源になるのではないかと思われる。 |
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メヴラーナ博物館 Mevlana Müzesi |
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▼ 人口61万を誇るトルコの古都コンヤ Konya は、トルコの内陸アナトリア地方の主要都市のひとつである。ここでメヴラーナ博物館を見学した。ここは、旋舞(せんぶ)セマー sema のイスラム教団として知られるイスラム神秘主義スーフィズムの一派、メブレブィー教団の創始者メヴラーナ・ジェラレッディン・ルーミー Mevlana Celaleddin Rumi の霊廟である。 |
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▼ メヴレヴィー教団は日本語では旋舞教団といわれ、スカートをはいた信者が音楽にあわせて、くるくると回転して踊るという宗教行為セマー semaで知られる。これは祈りの手段であり、回転は宇宙の運行を表し、回転することで、神との一体を図るという。 |
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聖水を飲む人たち |
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▼ 教団の中心地はルーミー最期の地であるコンヤであり、彼の墓廟がメヴラーナ博物館として公開されているが、内部は撮影禁止となっている。ルーミーによる著作は「精神的マスナヴィー」、「シャムセ・タブリーズ」、「ルーミー語録」などがあり、とくにルーミーが14年の歳月を費やして著した「精神的マスナヴィー」は、2万5千句から構成される全6巻の大著で、「ペルシァ語のコーラン」と呼ばれている。 |
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メヴレヴィー教団は、15世紀頃にはオスマン帝国の庇護を受けて隆盛を極め、中には信仰心旺盛な第28代スルタン・セリムIII世(在位 1789-1807)のようなスルタンも現れた。 |
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写真:フリー百科事典Wikipedia |
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しかし、1923年のケマル・アタチュルクによるトルコ革命により、「脱イスラム政策」の一環として、1927年までに霊廟は破却され、教団は解散させられた。その後、歴史文化的価値などから復興し、霊廟は博物館として一般に開放されており、また舞踏もルーミーの命日に体育館などの公共の場で披露されており、トルコの古都コンヤを象徴する祭礼となっている。 |
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写真:現地教団のビデオ映像 |
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▼ メブラーナ博物館の境内で休んでいた親子がいたので、了解を得て撮影させてもらった。トルコでは、トルコ帽やスカーフの着用が禁止されているが、長年の生活習慣で容易には止められない人たちがいる。日本でいえば明治の文明開化の段階にあるトルコだが、イスラム教の古い因習から脱皮し、近代国家を目指す足取りはしっかりしたものとなっている。 |
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